MORELIAとは違う価値を持った、史上最速のスピードブーツの新スパイク「MIZUNO α」を徹底解剖
ミズノの独自技術を搭載した、現代フットボールに求められる “ハードワーク”と”スプリント”の機能を兼ね備えた、 ミズノフットボール史上最速の“スピードブーツ“の新スパイク「MIZUNO α」が誕生した。これからサッカーの祭典も始まり、サッカー機運が高まる中、都内で先日開催された「MIZUNO α」のトライアルセッションをリポートする。
トップ選手からも、“軽い”“フィッティングが良い”と非常にポジティブなフィードバックがあった。とことんまでフィッティングを追求し、細部にまで綿密に再設計し研ぎ澄まされた素足感覚を実感するスパイクだ。「MIZUNO α」では、足とシューズの一体感を高めることで、プレーヤーの推進力を生み出す工夫が施されている。
◆「MIZUNO α」の特徴を紹介
・MORELIA NEO III JAPANと同じラストを採用。
・基本的なスタッド配置はMORELIAシリーズを参考にしつつ、より縦へのスピードやクイックな動きを実現するためのトライアングルスタッドを採用。
・スパイクの履き口には、ZEROGLIDE α MESH採用。 高いグリップ力が足との一体感を高めている。
・かかと部分は高反発ソール素材(MIZUNO ENREZY)を使用することで、クッション性が向上し、ハードワークに対応できるシューズになっています。またJAPANモデルにだけ中底に屈曲反発性と剛性の高いKaRVO RSを採用することで、スプリントを追求しています。
アッパー構造
アッパー部は、5種類(スエード・スポンジ・フレーム・ウーブン・PUシート)の異なる素材を組み合わせることにより、軽量、柔軟、素足感覚を実現しています。また、シューズの履き口素材には、滑りにくく軽量な素材の『ZEROGLIDE α MESH』を採用することで、プレー中のシューズ内での足のズレを軽減し、フィッティングを追求しています。タング部分にも『ZEROGLIDE α MESH』を採用することで、激しいプレーでもタングのずれを軽減しています。
アウトソール構造
アウトソール部は、基本的なスタッド配置はミズノサッカーシューズのフラッグシップモデル「MORELIA(モレリア)」シリーズを参考に設計しつつ、より縦へのスピード、クイックな動きにフォーカスした構造を実現するため、トライアングルスタッドを採用しています。
◆MIZUNO α 上位モデルを紹介
MIZUNO α JAPAN
超軽量で縦への推進力も欲しい、 THE・スピードブーツが好きなプレーヤーへ
MIZUNO α ELITE
満足のいくスピードブーツを探している、 軽量やフィット感にも拘りたいプレーヤーヘ
MIZUNO α PRO
軽量でフィット感が良いシューズが良いけど、 耐久性も重視したいプレーヤーへ
◆シューズ重量
JAPAN:約190g、 ELITE:約200g、 PRO:約220g、 SELECT:約220g。
◆トライアルセッション
そんな『MIZUNO α』を着用し、トライアルセッションでは通称「鳥かご」とも言われているパス回しからトレーニングが始まった。スパイクの軽さを感じながらも、「踵のホールド感など細かいアジリティにも抜群の効果を感じた」と驚きの声が上がった。
ウォーミングアップから始まり、スピードの中でのボールコントロールを求められるトレーニングやミニゲームなどが行われた。狭いスペースで正確なボールコントロールやトラップしてからの一歩目など、なかなか感じたことのないスムーズさを体感した模様だ。
トライアルセッション終了後にはセッションに参加した、「Alpen TOKYO」のサッカーフロアチーフを務める松田浩太さんが、ミズノスパイクαを履いた感想や、その魅力を語ってくれました。
◆松田浩太インタビュー
「個人的には、ミズノさんから人工皮革の良いシューズをずっと待っていました」
――実際に「MIZUNO α」を履かれた印象をお聞かせください
とにかく軽い。あとは、シューズの中にグリップの要素がとても強いので靴の中で足がブレない。そこが履いた瞬間の、一番に感じた印象になります。
――今回のスパイクは、JAPANからSELECTまで、4シリーズ全てを“スピードブーツ”と表現していますが。
スピードコンセプトにしていますが、他メーカーと比較して、アッパーもそんな硬くないし、履きやすいと思います。スピードモデルの場合、少し硬いイメージがあり避けていた人たちも、「これだったら間違いなく履けますよ」と案内やオススメもできると思うので、そこは大きな強みだと思います。JAPANからSELECTまでお値段も幅広く対応しているので、中高生にも良いと思いますね。
――ボールタッチやフィーリングはどうでしたか?
以前のREBULAはアッパーにグリップ機能がついていましたが、このシューズでは、そこまでグリップが強い方ではありません。
なので、ボールタッチに関しては、ちょっと素足に近いような印象を持ちました。
蹴った感覚も素足感覚なので、ダイレクトにボールへと力が伝わっている印象ですね。
とても、蹴りやすかったですよ。
――「Alpen TOKYO」では、どんな方がミズノスパイクを求めてきていますか?
モレリアが代表的なものになると思うんですけど、天然皮革で、すごく柔らかくて、軽さも欲しいみたいな。柔らかさでも、他のメーカーと比べても群を抜いて柔らかいですからね。
そんな主力の商品がある中で、今回はそのイメージをいい意味で変えています。
そもそも、ミズノから新しいスパイクが出ましたっていうと天然皮革の柔らかい靴をイメージする人がいるんですけど、今回は人工皮革でかつスピードコンセプトという、そのインパクトがでかいと思います。
実際に履いてみても、人工皮革やスピードタイプならではの硬さを全く感じないので、多くの人が履けるようなスペックになっていると思います。
――今後、ミズノスパイクに期待していることをお聞かせください。
スパイクのクオリティ自体は間違いないので、モレリアのような天然皮革とは違った、人工皮革で何か新しくて良いシューズが開発されないかなと個人的には以前から期待していました。「MIZUNO α」こういうシューズをまさしく待っていたので、皆様がどのような印象を持つのか非常に楽しみですね。今後も、バリエーション豊富なミズノスパイクの発表を楽しみにしております。