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football2024.12.09

【MIZUNO × Alpen NAGOYA】名古屋グランパス 永井謙佑選手と中山克広選手のトークイベント!ルヴァンカップ優勝の激闘120分を語る

2024年11月16日(土)、Alpen NAGOYAで名古屋グランパスの永井謙佑選手と中山克広選手を招いたトークイベントが開催されました。当日はミズノ商品をご購入いただいた方の中から抽選で選ばれたお客様が参加。イベントでは、ルヴァンカップ決勝の舞台裏や子供たちに向けた貴重なアドバイスが語られ、会場は終始温かい雰囲気に包まれていました。さらに、予想外の展開に沸いたじゃんけん大会や記念撮影会も行われ、笑顔と感動があふれる一日となりました。

この記事では、イベントの模様をレポートするとともに、永井選手と中山選手の独占インタビューもお届けします!


MC:「それでは皆さん、お待たせいたしました!早速お呼びしましょう。盛り上げていきましょう!名古屋グランパス所属の永井選手と中山選手です!」やや緊張感が漂っていた会場でしたが、永井選手と中山選手が登場すると、お客様の表情は一気に笑顔に変わり、雰囲気も明るく和やかになりました。

拍手と歓声が鳴りやまない中、全員の視線が自然と中山選手の手元に集中。それもそのはず、中山選手が手にしていたのは、2週間前のルヴァンカップで優勝した際の本物のトロフィーでした。MCも驚きの表情を見せ、会場にはさらに感嘆の声が広がりました。

予想外のサプライズで会場がざわめく中、永井選手と中山選手の紹介が進むにつれ、次第に場内は落ち着きを取り戻しました。


■ルヴァンカップ決勝に向けての準備

トークイベントは、開始早々から参加者全員が気になっているであろうルヴァンカップの話題で、会場は熱気に包まれました。

MC:「決勝戦の数日前から移動し、当日に向けて準備を進めていたと思います。決勝に向けて、チームの雰囲気やご自身の気持ちはどのようなものでしたか?」

永井選手:「僕は特に気負うこともなく、いつも通りの準備をしていました。むしろ、早く優勝を決めて、美味しいお酒をゆっくり飲みたいなと思っていたくらいです。やるべきことはすでにやり切ったので、あとはチーム全員で全力を尽くすだけという気持ちでしたね。」

中山選手:「試合前日の練習を国立競技場で行ったとき、これまで経験したことがないほど多くの関係者に囲まれたんです。まるで代表選手になったような感覚でしたね。その瞬間、『いよいよ明日が勝負の日だ』と実感し、一気に気持ちを引き締めました。」


■2点先取したルヴァンカップ決勝

MC:「前半で2点を先取し、後半に突入しましたが、その時点で勝てると感じましたか?そのときの心情はどのようなものでしたか?」


永井選手:「まだ安心はできなかったですね。3点目を取らないと試合の行方は分からない、そういう難しさを感じていました。後半は、新潟サポーター側のゴールに相手が攻め込んでいたので、会場の盛り上がりがものすごかったです。実際に1点を取られてから、スタジアムの雰囲気が一変したのを感じました。」


中山選手:「途中出場してすぐに点を取られてしまったんですよね。ただ、2点を先取した時点でサポーターのボルテージは最高潮だったので、後半にあんな展開が待っているとは、僕を含め誰も予想していなかったと思います。」


■ロスタイムにまさかのPK献上。そして延長戦へ

MC:「中山選手のプレーについて、少し深掘りさせてください。途中出場後、まさかのPKを献上してしまったシーンがありましたが、振り返っていただけますか?」

中山選手:「確か、1点を取られた直後に出場する状況だったので、監督からは『とにかく頼むぞ!』の一言で送り出されました。問題のシーンは、あまり思い出したくないですが、正直、僕も足が痛かったです。相手の足と接触していましたからね。VAR判定に入った瞬間、『終わった…』って思いました。ただ、PKになるのは分かっていたので、その間に『まだ取り返すチャンスはある』と自分に言い聞かせて、気持ちを切り替えました。だからこそ、勝ち越しゴールを決められたんだと思っています。28年生きてきた中で、あそこまで喜んだのは初めてかもしれません。」

永井選手:「相手チームがPKの抗議をしていたとき、中山選手を見たら、全然アピールしていなかったから『あ、これPKだな…』ってすぐ分かりました。ガッツポーズ覚えている?あれ、本当にすごかったよね。まるで昇竜拳みたいで、あんなに力強いガッツポーズは見たことがなかった。その後、両手でもやっていたからね。PKで勝った後は、ウミガメみたいにうずくまっていて、一瞬、新潟の選手だと間違えちゃったくらいだよ!最後には『名古屋に帰れないかと思った』って体の力が抜けていたよね。」


大接戦の末、PK戦で勝利を収めた名古屋グランパス。今シーズン限りで退団を発表したGKランゲラック選手を中心に、選手たちが喜びを分かち合う中、ただ一人ピッチ中央にうずくまる中山選手の姿がありました。自らのミスで献上してしまったPKの責任を、ゴールという最高の形で取り返し、チームの勝利に大きく貢献した彼。その安堵感から溢れ出す感情を抑えきれず、一人涙を流していた姿が、今も強く心に焼き付いています。


■おすすめのトレーニングは登り棒と毎日ボールに触れること

MC:「今日もたくさんのサッカー少年たちが来てくれていますね。サッカー大好きな彼らに向けて、どんなことをやったらいいか、一言アドバイスをいただけますか?」


永井選手:「僕のおすすめは、絶対に登り棒とか雲梯(うんてい)ですね。驚いたのが、今の子どもたちって登れない子が多いんです。でも、登り棒は体全体を使うので、握力や体幹を鍛えるのにとても良いんですよ。最初はできなくても、やり続けていけば自然と体が使い方を覚えて、どんどん強くなります。だから、ぜひ挑戦してみてほしいですね。」


中山選手:「僕のアドバイスは、やっぱり毎日ボールに触れることですね。僕は月火水木金土日、毎日ボールを触って、ずっとドリブル練習ばかりしていました。それが基礎の大事さを教えてくれました。」


■辛かったJ2降格。涙の景色を最高の笑顔に塗り替えた

トークイベントでは、会場に集まったお客様からの質問に、永井選手と中山選手が丁寧に答えてくれました。

MC:「まずは永井選手への質問です。私は13年間、ファンとして応援させていただいています。小学生のころから永井選手の大ファンでした。今年は、当時買えなかったユニフォームを購入して宝物にしています。そこで質問ですが、昔と今の名古屋グランパスの違いや、一番印象に残っている思い出を教えていただけますか?」


永井選手:「一番印象に残っているのは、J2に降格したときのことです。湘南戦の光景は、今でも鮮明に覚えています。そのため、名古屋グランパスからオファーをいただいたときには、もう一度頑張ろうという気持ちが湧き上がりました。自分の中では、泣いている思い出が残っていて、それを払拭したいという気持ちがずっとありました。でも、今回の優勝で、その景色を新しいものに塗り替えることができて、本当に良かったです。」


■仲間とサポーターがいたから苦しい状況を乗り越えられた

MC:「続いて中山選手に質問です。ルヴァンカップ決勝では、中山選手の諦めない姿勢とゴールにとても感動しました。実は私は、ルヴァンカップ決勝の3日前に職場で倒れてしまい、テレビで観戦するしかない状況で、とても辛い思いをしました。苦しい状況や辛い気持ちを乗り越える方法やコツがあれば、ぜひ教えてください。」


中山選手:「僕が苦しい状況を乗り越えられたのは、支えてくれた仲間たちのおかげです。ルヴァンカップでも、みんなが声をかけてくれて、それが本当に心強かったです。あの場には仲間だけでなく、ゴール裏で最後まで声を枯らして応援してくれたサポーターの皆さんもいてくれました。だから、自分一人で抱え込まず、仲間や周りの人に頼ることは大切だと思います。それが、僕が苦しい状況を乗り越えられた大きな理由です。」


■永井選手と中山選手のサイン会と写真撮影

スタートから一気に会場の熱が上がったトークイベントの後は、永井選手と中山選手による直筆サイン会と写真撮影が行われました。



■想定外の結末!?この日一番盛り上がったじゃんけん大会

さらに、この後に行われたじゃんけん大会では、最後に勝ち残った方へ永井選手と中山選手の直筆サイン入りユニフォームがプレゼントされました。


じゃんけん大会は、永井選手の「最初から!」の掛け声で全員がグーを出す中、永井選手が一人だけパーを出して笑いを誘い、会場の緊張感と期待感をさらに高めました。


そして、最後に勝ち残ったのは男の子と女性の2人。優勝をかけた最後のじゃんけんが始まると思われたその瞬間、女性が「彼にユニフォームを譲ります」と驚きの発言。プレゼントのユニフォームを男の子に譲るという心温まる行動に、会場全体が拍手と歓声に包まれました。

しかし、この展開に納得がいかなかった永井選手が一言。「僕が今、ユニフォームを買って女性にプレゼントします。」その男気溢れるサプライズに、会場はこの日一番の盛り上がりを見せ、イベントは感動的なフィナーレを迎えました。


中山選手:「今日は楽しい時間をありがとうございました。まだリーグ戦が2試合残っていますので、皆さんと一緒に戦い、2試合とも勝ってシーズンを良い形で終わらせたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました。」

永井選手:「今日は長い時間お付き合いいただき、ありがとうございました。だんだん寒くなってきていますので、暖かい服装をして、体調を崩さないように気を付けてください。そして、またスタジアムに足を運んでいただけると嬉しいです。今日はありがとうございました。」

引き続き、アルペングループマガジンによる永井選手と中山選手の独占インタビューをお届けします。


永井謙佑選手、中山克広選手インタビュー「こだわりのスパイクで戦い続けてきた。限界突破の大切さとサポーターへの感謝を忘れない」

今回の独占インタビューでは、実際に使用しているスパイクのモデルを並べ、こだわりやスポーツの本質とも言える深い想いを語っていただきました。その言葉からは、競技への情熱と真摯な姿勢が伝わってきます。


【選手が使用しているスパイクモデル】

永井選手:ミズノ アルファ JAPAN

中山選手:モレリア ネオ IV JAPAN


――プロサッカー選手の商売道具でもあるスパイクへのこだわりとは?

永井選手:「軽さにはこだわっています。それに加えて、足のトラブルが起こりにくいことも、とても重要なポイントだと考えています。ミズノのスパイクを履くようになってから、足のトラブルが本当になくなりました。それまでは、靴擦れができたり、かかとが痛くなったりしていたんです。でも、このスパイクを履き始めてから、そういった悩みが一切なくなったんですよ。これは本当に大きな変化でしたね。

さらに、チーム専属のホペイロに細かい調整をしてもらえるのもありがたいです。五輪に出場したときも、自分の足に合うように相談しながら調整してもらいました。最近では、グリップ力の高い靴紐に変えている選手も増えているようです。細かな部分の工夫や選択肢が広がっているのは、選手にとって心強いですね。」

中山選手:「軽さと柔らかさ、この2つが決め手です。ミズノのスパイクはクオリティが高く、大学時代に履き始めたときから結果がついてきたことをきっかけに、ずっとモレリアを愛用しています。

特にフィット感が素晴らしい柔らかさと、足が痛くならないという点は、長く履き続けている理由の一つですね。こうした要素が揃っているおかげで、試合でも安心して全力を出せると感じています。」


――永井選手の代名詞「スピード」と軽量スパイクは深い繋がりがあると感じます。「走る」について、良いトレーニング方法があれば教えてください。

永井選手:「限界を超えるまで走り込むことですね。結局、走る量をこなさないと自分の成長には繋がりません。今の若い選手たちは、トレーニングを簡単に考えすぎているように感じます。限界を超えるまで走ると、普段は意識しない筋肉が痙攣してきたりします。その経験が積み重なって初めて、走りの土台が作られるんです。もし、その土台がないままだと、年を重ねたときに走れなくなります。僕は高校時代も大学時代も、これでもかというくらい走り込みました。今、こうして走り続けられているのは、その頃にしっかり土台を作れたからだと思っています。」


――中山選手は今シーズンから名古屋グランパスに入団しました。チームの魅力はどんなところにあると感じていますか?

中山選手:「一番の魅力は、いつもスタジアムから声援を送ってくださる素晴らしいサポーターの皆さんだと思います。毎試合、ホームもアウェイも関係なく大勢の方が応援に駆けつけてくれて、その熱量に圧倒されます。あれほどの大声援の中でプレーできることは、本当にありがたいですし、励みになります。特に、自分がチャンスを作ったあとにチャントが聞こえてくるとテンションが一気に上がります。『期待されているんだ』という気持ちになって、さらに頑張ろうと思えるんです。
背中を押してくれるサポーターの存在は、グランパスの大きな魅力の一つだと感じていますね。」


――今シーズン、開幕戦から予想外の結果でしたが、どんなことを意識して戦っていましたか?

永井選手:「先制点を取ることを常に意識していました。開幕戦から3連敗を喫してしまい、その後3連勝したものの、また4連敗してしまう時期もありました。特に、負けてしまった試合のいくつかを引き分けに持ち込めていればという点は、今シーズンの大きな課題として残っています。そういった試合を取りこぼさなければ、上位争いや終盤戦でのACL出場といった次の可能性が見えていたのではないかと感じていますね。」

中山選手:「今シーズン、ウイングバックを任されることが多かったのですが、そのポジションでは、試合を優位に進めるために積極的なプレーを心がけていました。具体的には、相手の背後への抜け出しや、チームの時間を作るプレーを意識しています。また、チームが苦しいと感じる時間帯では、自分の特徴を活かして少しでも流れを変えるような貢献ができればと思っています。」


――永井選手が今シーズン奪ったゴールの中で、一番印象深いのはどのゴールでしょうか?

永井選手:「どのゴールも必死だったので選ぶのは難しいですが、あえて言うなら、第4節の柏戦で決めた今シーズン最初のゴールですね。開幕から3連敗していて、チーム全員が本当に苦しい状況でした。そんな中で、セットプレーからゴールを決められたのは、自分にとってもチームにとっても大きかったですし、とても嬉しかったので印象に残っています。

普段のセットプレーでは、あのポジションにいないことが多いのですが、あのときは本能的にそこにポジションを取っていたんだと思います。」


――中山選手は、まだ今シーズンのリーグ戦でゴールはありませんが、理想のゴールシーンを教えてください。

中山選手:「どんな形でもゴールを決められればそれでいいです。本当に、どんな形でも構いません。攻撃的なポジションを任されている以上、得点を求められるのは当然のことですし、そこに応えたいと思っています。形にこだわらず、とにかく得点を狙っていきたい。だから、特別な理想のゴールというのはありませんね。」


――ルヴァンカップ決勝戦のゴールについて詳しく教えてください。

永井選手「1点目は、試合前の分析の段階で、2~3回は狙える場面があると分かっていたので、『ここだ!』と確信して打ちました。シュートの瞬間、コースはしっかり見えていたんですが、そのコース上に和泉選手がいたんです。それでも他に選択肢がなくて、心の中で『竜司、よけてくれ!』って叫んでいましたね!2点目は、1点目とは違って気持ちに余裕がありました。相手選手が倒れる瞬間までしっかり見えていたくらいです。和泉選手がボールを持った時点で、絶対にパスが来ると信じていたので、落ち着いて対応できました。」

中山選手:「正直、ルヴァンカップ決勝のゴールシーンはほとんど記憶にありません。頭の中が真っ白で、とにかく無我夢中で足を振っていました。試合が終わってから映像を見返してみて、自分でも『よくあの状況でシュートを打ったな』と思いましたね。映像を見て気付いたのですが、実際に自分が打ったシュートは枠を外れていたんです。それがたまたま敵選手に当たってコースが変わり、ゴールにつながった。本当に気持ちだけで生まれたゴールだと思っています。」


――来シーズン以降、名古屋グランパスのファンやサポーターへ、どんなプレーを見せていきたいでしょうか?

永井選手:「僕はこれまでと同じスタイルで勝負していきます。今さらプレースタイルを大きく変えることはできませんが、みなさんの期待に応えられるよう、全力で頑張ります。一つ一つのプレーに全力を注ぎ、チームの勝利に貢献していきたいですね。」

中山選手:「ゴールやアシストなど、結果にしっかりとこだわったプレーを見せたいです。ウイングバックというポジションを任されている以上、攻撃でも守備でも、チームに貢献する最低限の結果を残さなければいけないと考えています。ファンやサポーターの皆さんが期待してくださる分、数字として形に残る活躍を目指していきたいです。」


――最後にスポーツを頑張っている学生や子どもたちへ、メッセージをお願いします。

永井選手:「泥臭く成長してほしいですね。今の子たちはどうしても、きれいに効率よくやろうとする傾向が強いと感じます。でも、スポーツの本質って、時には泥臭さやがむしゃらさが必要なんです。サッカーに限らず、どんな競技でも、技術やテクニックを磨くことは大事ですが、それだけでは足りません。限界を超え、挑戦を続ける姿勢があってこそ、それらを活かすことができます。一瞬一瞬を大事にして、目の前のプレーに全力で向き合ってください。そんな泥臭い努力を積み重ねることで、技術だけでなく、心も大きく成長していきます。」


中山選手:「サッカーに限らず、とにかく今打ち込めることがあるなら、全力で取り組んでほしいです。夢を追いかける中で、厳しい瞬間やつらいこともたくさんあると思います。でも、その挑戦の中で得られる経験や成長は、必ず自分の力になります。若い時期は失敗を恐れず挑戦できる貴重な時間です。だから、どんなことでも、やりたいと思ったことには思い切り挑戦してほしいです。努力を続けていれば、必ず何かしらの形で報われる瞬間が訪れると思います。その積み重ねが、最終的に大きな結果を生むと信じています。」

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