フリーワード検索

baseball2024.06.28

MIZUNO×Alpen NAGOYA荒木雅博さんスペシャルトークイベントで、最高の時間を堪能!【前編】

6月1日(土)、Alpen NAGOYAにて元中日ドラゴンズの荒木雅博さんを招いて開かれた「MIZUNO×Alpen NAGOYA 荒木雅博さんスペシャルトークイベント」。この日は、スポーツデポ・アルペンでMIZUNO商品を購入していただいた中から抽選で選ばれたお客様が招待され、トークショーや写真撮影会、楽しい抽選会などが行われました。

大盛況だったスペシャルトークイベントの様子を、前後編にわたってご紹介!前編はイベントの模様を、後編はイベント後に行われた荒木さんの単独インタビューをお送りいたします。


中日ドラゴンズで活躍された荒木さんは、現役時代の2004-2009年に6年連続でゴールデングラブ賞を獲得、2007年には盗塁王、2017年には2000本安打を達成するなど、2018年に引退するまで輝かしい成績を残し続けてきたレジェンド。会場がドラゴンズのお膝元の名古屋ということもあり、お客様の中には現役時代からのファンでいらっしゃる人も多く、登場するやいなや大きな歓声と拍手で包まれました。


さっそくトークイベントが始まります。現役時代の思い出話、学生時代の話、これからの話など、興味深い話のオンパレードにみなさん釘付けです。

MC:荒木さんといえば現役時代に「神走塁」と言われることが多かったですが、ホームランバッターではないが故の「意識を高めた」部分などはありましたか?

荒木さん:自分がプロの世界で生き残っていくための工夫はやらなければならないし、やらなければ通用しないので、そこは追い求めました。

MC:打席に立つ前から「こうしよう」など、頭の中にあったのですか?

荒木さん:ありましたね。あの選手は肩が弱いとか、動きが悪いとか、予備知識や情報を全部入れて走っていました。


MC:ちなみに野球を始めたきっかけは何ですか?

荒木さん:小学生の頃から野球をやりたかったのですが、地元には野球チームがなく友達とキャッチボールをするくらいで、サッカーをやっていました。野球を始めたのは中学からです。

MC:高校時代は片道15kmの道のりを自転車通学していた、という話も聞きましたが。

荒木さん:電車もバスもなかったので、やむを得ず自転車で通っていました。帰りの道のりは上り坂で、通学時間がもったいなくて「何かやったらいいな」というわけで始めたのが、「つま先で漕ぐこと」です。始めて1週間くらいは足が攣りっぱなしでしたが、そこを乗り越えると慣れてきて、実は今でも自転車に乗るときはつま先で漕いでいます。

MC:そこで培われた脚力が、後々に盗塁などで活きてきたということですね。

荒木さん:間違いなくそうだと思います。


MC:プロで長く続けられた秘訣は何だと思いますか?

荒木さん:野球だけ頑張ればいい、と思っていなかったことですね。自転車通学のように、空いている時間をどうやって使おうか考えながら、集中力を持って行動する習慣があったからだと思います。

学生時代も、たとえば「宿題はいいから野球をやろう」ということは絶対になかったです。野球をやりたいならまず宿題に集中して、その集中力を野球に活かして、次はこっちに活かして……みたいに。

意外と、野球が上手くなるのは違うところにあったりしますからね。嫌な勉強も、教科書を開いてやる。これはもの凄くトレーニングになりました。嫌なことに対しても一生懸命やって5分、10分と増やして慣らしていくと、嫌な練習もできるようになっていく。そういうことを、全部野球へ繋げていけばいいのです。


MC:荒木さんのこれまでの人生を振り返ると、野球が上手くなるためにいろいろなことをやってきたら、結果として野球も上手くなったという感じですね。

荒木さん:野球のために……という意識でやったことはないけれど、結果そうなっていました。

MC:その積み重ねでプロになり、6年目あたりで、レギュラーポジションを掴みましたよね。自信がついたとか、体力がついたとか、何が変わったのですか?

荒木さん:勉強もそうですが、いきなり技術が伸びることはないです。目の前のことをちょっとずつやっていくと、レベルもちょっとずつ上がっていき、それがあるときドーンと伸びる時が来る。それにハマったのが、6年目あたりだったのではないかと思います。


MC:去年までドラゴンズのコーチをされていましたが、選手たちを見て思うことはありますか?

荒木さん:プロ野球も含め共通しているのは、楽しく野球ができる環境になっていることです。その中で緊張感というのはもちろんあるわけですが、ただ「勝っていく中での緊張感」というのを味わってほしいと感じました。ミスをしてもいいから凄く緊張するゲームを経験して、次のレベルに行ってもらいたいですね。

MC:10回のうち3回成功する、野球の「打率3割」って結構大変なことじゃないですか。

荒木さん:でも、7回失敗してもいいという見方もできる。考え方によっては、記録としては失敗かもしれないけれど、失敗にならない打席もありますよね。だから選手には「その失敗を意味のある失敗にしていこう」という話をよくしていました。個人プレーの成績を上げていくのはもちろんですが、チームが勝つためにどうやっていくかということも考えて挑戦していってほしいと思います。


MC:さて、今回MIZUNO×Alpen NAGOYAのトークイベントということで、MIZUNO製品についても聞きたいのですが、MIZUNO製品に対するこだわりなどはありましたか?

荒木さん:グローブは、どのメーカーも素晴らしいのですが、MIZUNOのグローブの革質は特に良かったです。値段は高いけれど、質がいいから長く使えます。

MC:選び方のコツはありますか?

荒木さん:グローブをはめてみて、フィーリングがいいものを選ぶことですね。革は伸びますから、最初はちょっと窮屈かな、と思うくらいの方が使いやすくなってきます。また、その日のコンディションによって感覚が変わることも本当によくあるので、グローブを買うときは1回で決めず、2回くらいお店に足を運んで決めた方がいいかもしれませんね。


MC:最後に、荒木さんの今後について、どこに期待したらいいですか?

荒木さん:今まで28年間ユニホームを着続けてきて、言ってみれば竜宮城みたいなところにいましたので、まずは現社会でアマチュアの野球選手たちと関わり合って、若い選手の価値観などいろいろ勉強しながら次のユニホームを着るときのために力を作っていきたいなと思っています。


トークショーに続き、次はファンのみなさんと記念撮影!サプライズで荒木さんのサイン色紙も手渡してもらえることになり、歓声をあげる人、緊張でドキドキが抑えられない人など、会場全体の空気がさらに明るくなります。


撮影会の後は、質問タイムです。少年野球クラブのユニホームを着た男の子から「ショートバウンドはどうやって捕ったらいいですか」の質問に、荒木さんが自らグローブをはめて指導します。的確かつ分かりやすい説明に、みなさん身を乗り出して聞き入っていました。


イベントのラストは、荒木さんのサインボールを賭けたじゃんけん大会!みなさん一斉に立ち上がり、一気に会場が盛り上がります。

1回目のじゃんけん大会が終わると「アンコール!」の声援が会場をこだまし、なんとご厚意で2回戦も!最後まで和気あいあいとしたトークイベントで幕を閉じました。

以上、MIZUNO×Alpen NAGOYA荒木雅博さんスペシャルトークイベントの模様をお送りしました。後編では、イベント後に行われた単独インタビューの様子をお送りします。どうぞお楽しみに! 


> 後編はこちら

BUY NOW

SEARCH フリーワード検索