【スキー】カービングターンをマスターしたい方必見! ゲレンデを上手に滑るコツ
スキーは、スノーボードと並んで高い人気を誇るウィンタースポーツのひとつです。上手な人のように、ゲレンデをさっそうと滑りたいと思っている方もいらっしゃるでしょう。
スピード感のあるきれいな滑り方を習得したい方は、カービングターンの練習を行うのがおすすめです。
ここでは、スキーのカービングターンの概要や滑り方のコツ、初心者におすすめの練習方法をご紹介します。
【目次】
■スキーのカービングターンとは?
カービングターンとは、スキー板のエッジ(端)を雪面に立ててカーブする滑り方で、スキー板を平行にした状態で滑るパラレルターンの一種です。
勘違いしやすいですが、カービングターンの「カービング」は「Curve(曲がる)」ではなく「Carve(彫る)」です。スキー板同士のズレを少なくして、エッジ部分を立てることで雪を彫るように滑るのが特徴で、滑り終わった後には細いラインが残ります。
スキー初心者の方の多くは、板を八の字にする「ボーゲン」で滑っているはずです。スピードを簡単に抑えられるボーゲンは初心者にもおすすめの滑り方ですが、慣れてくるとそれだけでは物足りなさを感じることもあるでしょう。
ボーゲンに慣れてきた方は、カービングターンにチャレンジしてみるのがおすすめです。
板を平行にしたまま曲がるカービングターンをマスターすれば、スピードを落とさずに、ゲレンデ内を自由に滑ることができるようになります。
近年では初心者でも操作しやすいロッカースキーがレンタルできるゲレンデも増えています。
■カービングターンを上手に決めるコツ
カービングターンは、スキーの上級者と初心者を分けるテクニックのひとつです。カービングターンを上手に決めるには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
カービングターンを上手に決めるためのコツは、以下の4つです。
・姿勢
きれいに滑るには、滑走中の姿勢が重要です。股関節や膝、足首などにゆとりがあり、全身をリラックスさせた状態で滑ることができるポジションを見つけましょう。
スキー板の長さや形状などによって変わりますが、かかとの前か母指球(足の親指の付け根)の辺りに体重を乗せるのが基本です。
また、膝を曲げて、少し屈んだ姿勢で滑ることもポイントです。上半身を動かすのではなく、膝を使って足を動かしながら滑りましょう。
板を大きく動かすのではなく、足の裏で雪面にエッジを押し付ける感覚を意識すると、カービングターンを行いやすくなります。
・重心のかけ方
重心や体重のかけ方も重要です。力んで体を曲げすぎたり、足を伸ばしたりしながら滑るのではなく、自然にスキー板に体重を乗せる意識で滑りましょう。
カービングターンでは、ターンする時に外側になる足(外足)のエッジに体重を乗せて、内足に体重を乗せないように心がけるのがポイントです。
ターンが終わるまでは、板を真上から踏むような感覚を持つことをおすすめします。
・目線は進行方向に
スムーズにターンを行うには、目線の方向も重要です。恐怖心から目線を足元に落とすと、前傾姿勢になって体の軸がブレてしまいます。
顔を上げて、目線を進行方向に向ける意識を持って滑ることを心がけましょう。視線を進行方向側に向けると、重心が適切な位置に収まりやすくなり、速度も自然とコントロールできるようになります。
・エッジングのコツ
スキーでターンする際は、遠心力の影響を受けます。何もしないでいるとふもと側(外側)に体が振られてしまうため、スキーのエッジを斜面側(内側)に押し付けることも重要です。
ただし、エッジを立てることだけを意識して滑ると、膝や腰が極端に内側に入って「くの字」のような姿勢になってしまいます。
体を動かしてカーブするのではなく、体重移動でエッジを立てることがポイントです。エッジさえしっかりと立てることができれば、体を無理に動かさなくても、スキー板は自然とカーブします。
■カービングターンの練習方法は?
カービングターンは、ある程度のテクニックが求められる滑り方です。習得するには、コツを意識しながら練習を繰り返す必要があります。
カービングターン習得に役立つ練習方法の例をご紹介するので、初心者の方は参考にしてみてください。
・最初は傾斜面でエッジを立ててみよう
最初は、両足をそろえて滑るボーゲンのスタンスで、スキー板のエッジを立てて滑る練習から始めると良いでしょう。スキー板に荷重をかけたり、抜いたりして、体の使い方の感覚をつかみながら練習を行うのがポイントです。
練習の際に急斜面で滑ったり、いきなりターンをしたりする必要はありません。膝を使って荷重のかけ方を意識しながら、緩やかなゲレンデ内を真っすぐ斜行するように滑ると、カービングターンのコツをつかみやすくなります。
ただし、ゲレンデでは自分以外のスキーヤー・スノーボーダーも滑っています。斜行する際は周囲の様子を確認したうえで、他の人にぶつからないように注意してください。
・内スキーを軽く持ち上げて滑ってみる
上半身や腰を回しながらスキー板を動かそうとすると、エッジを立ててカーブするのが難しくなります。上半身を回してスキー板を動かす癖がある方は、斜面側の内スキーを軽く持ち上げて、外スキーだけでターンする練習を行うのもおすすめです。
スキー板を持ち上げるのが難しい場合は、内スキーを外スキーに重ねるようにして滑ることから始めると良いでしょう。
この練習を繰り返すと、上半身を使わずに外スキーを動かす感覚を身につけられます。
・雪面にタッチするようにターンする
ターンする際に、ストックの先端や両手を雪面につけるように滑る練習方法もおすすめです。雪面にタッチするには、ある程度上半身を下げなければいけません。膝をたたみながら滑る意識を身につける練習になります。
滑りながらだと難しい場合は、その場で座ってポジションを意識することから始めると良いでしょう。
外足に荷重をかけるために、ターン中に内側に腕を上げるようにして、体を谷側に傾けるイメージで滑るのも有効です。
■カービングターンをマスターしてゲレンデをきれいに滑ろう
カービングターンは、スキー初心者と上級者を分けるテクニックのひとつです。マスターできれば、ゲレンデをきれいに滑走できるようになります。
より上手に滑れるようになりたいと考えている方は、練習を繰り返してみてはいかがでしょうか。
ただし、カービングターンはボーゲンに比べてスピードが出やすい滑り方です。滑りを制御できずに、他のスキーヤー・スノーボーダーや木などにぶつかることのないように、周囲の状況には注意したうえで練習を行ってください。
ご紹介した内容を参考に、カービングターンの習得を目指しましょう。
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