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golf2020.07.06

【チーフ稗田のレッスン・俺にまかせろ!】Vol.1 いまどきドライバーは、このグリップで握ろう!

ゴルフ5マガジンのレッスンシリーズ第1回は、ゴルフ5アカデミーのチーフインストラクターである稗田猛プロが登場。近年、クラブの進化に伴って求められるスウィングも変わってきていると話す稗田プロに、最新ギアに適したスウィングを身につけるための基本中の基本、グリップについて教わった。

「ひと昔前と比べると、ドライバーの慣性モーメントが大きくなっているので、スウィング中にフェースが開きやすくなるとともに、閉じにくくもなっています。そのため、従来から言われているような積極的なフェースローテーションで球をつかまえようとすると、フェースが戻り切らずにプッシュしたり、反対に極端に返って引っかけるなどのミスが出やすくなっていると言えます。そのためグリップも、自分の骨格・体形に合った状態で握り、それをシンプルに使うことが重要なんです」


最新ドライバーに対応するためには、フェースローテーションに頼らない、シンプルな動きを目指したい

稗田プロによれば、自分の腕のつき方に応じたナチュラルなポジションでグリップを握っていれば、インパクトで力が入ったときに腕がこの向きに戻ろうとするので、フェースがねじれず、スクェアにインパクトしやすくなるとのこと。余計なフェースの開閉も不要になるので、大慣性モーメントドライバーを打ちこなすには最適だ。

ではニュートラルなポジションとはどこかというと、アドレスの姿勢を作って左腕を脱力し、肩から左腕をダランと下げた位置だという。

「このときの左腕の向きをチェックし、自分から見て左こぶしのナックルがいくつ見えるかを覚えておいてください。肩のつき方や腕の関節の個性、大胸筋の量によって、左腕が収まる位置や左前腕の向きなどは違いますが、ほとんどの人がややフックグリップになるはずです」


脱力してダラリと下げた左腕が、ナチュラルなグリップの基本となる

ポイントは、左手は動かさずに右手を左手の位置に合わせること。
「ゴルフのグリップは右手が左手よりも下にくるので、そのぶん右肩が左肩よりも下にきます。しかし、右体重にして右肩を下げるのはNG。おへその位置をスタンスのセンターに置いたまま、上体だけを右に傾けるようにしてグリップを作りましょう。このとき、右手は握手するように横から添えてください」


右手は左手に合わせて握るだけ。右手が下になるぶんだけ、上体を右に傾ける


右体重にして右肩を下げるのはNG


左手の位置は変えずに、右手を合わせるのがポイント

もう1つ、アドレスの姿勢を作る際の注意点は、前傾するときにかかと体重にならないようにすること。

「直立した状態から前傾姿勢を作ろうとするとかかと体重になる人が多いので、まず野球で守備をするときの姿勢のように両ひざに手を置いて深めに前傾し、そこからひざを伸ばすようにしてアドレスのポジションを作るのがおすすめです」


まずは両手をひざの上に置いて、深めに前傾する


そこからひざを伸ばすようにすると自然なアドレスのポジションができる

ドライバーがなぜか苦手という人は、スウィング以前にセットアップに問題がある場合が非常に多い。
まずはこの教えを守ってグリップとアドレスを見直してみよう。いまどきのドライバーに不適切な構えだったら、まずはそこから修正だ!

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