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golf2020.12.16

【チーフ稗田のレッスン・俺にまかせろ!】Vol.6 キレイなスイングは、キレイなアドレスから。アドレスを見直そう!

ゴルフ5アカデミーのチーフインストラクター稗田猛プロにスイングの基本をおさらいしてもらうレッスンシリーズ。第6回目はスイングの基本中の基本であるアドレスについて取り上げる。

正しい構えができていなければ、スムーズなスイングはできない。何か問題が生じた場合も、スイングを考える前にまずアドレスを見直すことが大事だと稗田プロは言う。



教えてくれたのは、稗田猛プロ。ゴルフ5アカデミーチーフインストラクターだ


「アドレスで大事なのは、まず“すぐに動き出せる”ように構えること。そして再現性が高くいつも同じように構えられること。どっしりとしすぎた構えやバランスの悪い構えでは、スムーズに動くことができず、スイングの再現性もエネルギー効率も悪くなります。偏りのないニュートラルでバランスのいい構えをすることは非常に重要です。また構えがいつも安定せずに毎回違っていては、スイングもバラバラになってさまざまなミスが出ます。“いつも同じように構えられること”もとても大事です」(稗田プロ)

“動きやすい”スタンス幅の基準は肩幅。厳密に肩幅でなくてもOKなので、肩幅を基準に自分にとって動きやすい幅に微調整してみよう。また、ゴルフ5アカデミーでは全番手で肩幅のスタンスを推奨しているが、長い番手はこれより少し広く、短い番手は狭くなってもOK。

「“動きやすい構え”のイメージは、野球経験のある方には『外野で守備するときの感じ』と言うとわかっていただけることが多いですね。内野のように低くどっしり構えるのではなく、少しつま先側に体重が乗って、打球を見てすぐに走り出せる外野手の感じです」(稗田プロ)

アドレスでは、右肩が左肩よりも少し低くなるのがポイント。グリップしたときに、右手が左手よりも下に来るぶん、右肩が下がるのが自然なのだ。

そして股関節から前傾をして、前回説明したグリップを作ればアドレスは完成。上体の前傾は股関節から行い、骨盤は上半身の一部だと考えて、骨盤ごとしっかり前傾させて構えよう。体重は、土踏まずよりも少し前、拇指球あたりに体重がかかるイメージ。かかと体重になるとお尻が落ちてアドレスのバランスが悪くなり、スムーズに回転しにくくなるので注意が必要だ。



右手が下に来るぶん上体は右に傾く。骨盤は地面と平行でOK



股関節から骨盤ごと前傾させて構える


「前後のバランスを身につけるには、スタンスマットの段差などを利用してアドレスする練習がおすすめです。マットの端っこに立って、かかとがマットの外に出て宙に浮くように立つんです。かかとを自分で上げる必要はないのですが、かかと体重では立てないので、ちょうどいい前寄りの体重配分が身につきますよ」(稗田プロ)



スタンスマットの端の段差を利用してつま先寄りの体重配分を覚えよう


また、ボール位置の決め方は、足ではなく体を基準にしてほしいと稗田プロは話す。

「ボール位置は、ドライバーで左わきの前になるようにセットしてください。『左足かかとの前』などというように足を基準にしてしまうと、スタンス幅によってボール位置と体の関係がズレてしまいます。スイングの支点となる左わきの前に置けばどんなスタンスでも同じようにインパクトできるので、こちらを基準にしてほしいですね」(稗田プロ)



スタンス幅が違っても「左わき前」にセットすれば体に対するボール位置は同じ


最後にチェックしてほしいのは、アドレス時の手元の位置。ボール位置はクラブによって異なるが、手元の位置はどの番手でも同じ。短い番手ほどボール位置が右になり体に近くなるぶんハンドファーストになるが、手元の位置はいつも同じ。どの番手でも左肩から真下に腕を垂らした位置でグリップするようにしよう。



番手が変わっても手元の位置は同じで、ボールとヘッドの位置が変わる

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