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golf2020.07.06

【ゴルフクラブの基礎知識 ベーシック編】Vol.1「重さと長さ」の重要性!!

フィッター歴18年。クラブのスペシャリスト・菅大輔さん

ドライバーを購入する際、情報を集めているとさまざまなスペック用語が飛び交うが、自分に合ったクラブを見つけるためには、それらを正しく読み解く必要がある。

実際のスペック選びなどはフィッターさんに任せればいいが、何もわからずに丸投げするよりは、情報を共有し、自分でもある程度理解できたほうがいいのは間違いないし、いま使っているクラブを正しく知ることは次のクラブ選びの際にも生きる。

そこでドライバー選びの際に知っておきたいゴルフ用語の基礎知識を、ゴルフ5の中部地区担当クラフトマン菅大輔さんに教わった。菅さんはフィッター歴18年。中部地区19店舗の173名のクラブフィッターを統括するクラブのスペシャリストだ。


長さが変われば、同じブランドでもまったく違うクラブになってしまう

「ドライバー選びの際に、まず最初に確認してほしいのは、クラブの重さと長さです。これらが不適切だと、他のスペックに細かくこだわってもまったく意味がなくなってしまいます」

「重さ」はクラブ全体の総重量で、クラブの振りやすさを大きく左右するスペック。基本的にはヘッド、シャフト、グリップの重さの合計で、ネック調節機能のあるドライバーでは、ここにスリーブの重さが加わる。市販のドライバーであれば270g台~310g台くらいまでの幅がある。


振り切れる範囲で重いものを選ぶのがベター

「基本的にはヘッドスピードが速い人ほど重めのものが合いやすく、遅い人ほど軽めのものが合いやすいです。軽いほうがヘッドスピードは出しやすいんですが、軽すぎると手打ちになって軌道が不安定になりやすいですし、重すぎるとダフったりラウンド後半で振り切れなくなったりします。そのためスムーズに振り切れる範囲内で重いものを選ぶのがベターです」

「長さ」はクラブ全体の長さであり、やはり振りやすさを左右する重要なスペック。クラブの長さはシャフトの長さによって決まる。

「物理的には、同じように振れれば長いほうがヘッドスピードを上げやすいんですが、実際は長すぎるとミート率が下がるので、必ずしも長いほうが飛ばしに有利とは言えません。シャフトの進化などにより、ここ数年、ミート率を下げずに長くできるバランスのいい長さとして45.75インチくらいが標準となっています」


グリップを替えるだけでも、長さ・重さが変わることがあるので注意が必要だ

この重さと長さは、非常に密接な関係にある。同じパーツを使ってシャフトを長くすればクラブ全体が重くなっていくので振りにくさは乗数的に増す。そのため、クラブを長くするなら総重量を軽くし、反対に短くするなら重くするのがセオリーだ。

「長く組みたいときは軽めのヘッドに軽めのシャフトを挿しますし、短く組みたいときは重めのヘッドに重めのシャフトを挿します。どのくらいが自分に合うかはスウィングタイプによって変わりますし、ヘッドやシャフトの特性なども関係してくるので一概には言えませんが、『長ければ軽く、短ければ重く』という基本は知っておいてください」


ヘッドの重さも「長ければ軽く」が基本

市販されているドライバーの標準地としては、長さ45.75インチで総重量290g前後というところ。これを、重いか軽いか、長いか短いかを見極める1つの指標としておくとよいだろう。



ヘッド、シャフト、グリップ。一つひとつの性能も大切だが、クラブとして組みあがったときの長さ、重さを、使用するゴルファーに合わせることがドライバー選びの重要な部分だ。

次回は「ロフト角」の重要性についてご説明します。

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