【ゴルフ5レディス2023開幕直前】不調を脱し上り調子のセキ・ユウティン選手。大会連覇なるか?
「ゴルフ5レディス」開幕を前に、昨年のチャンピオンであるセキ・ユウティン選手が木曜日のプロアマ後にインタビューに応え、意気込みを語ってくれました。
セキ選手は、昨年は「ゴルフ5レディス」で優勝したこともあり、メルセデスランキング30位に入り今年のシード権を獲得しましたが、今年は調子を崩し気味で、現在のメルセデスランキングは68位。
この背景にはオフシーズンからのトレーニングの失敗があったと言います。
昨年の「ゴルフ5レディス」では吉田優利選手とのプレーオフを見事に制し初勝利を掴んだ
「このオフから、中国の大学の先生の助言でスピード系のトレーニングを積極的にやりました。でもその反動でベース筋力が低下してしまい、去年よりもドライバーの飛距離が15~20ヤードくらい落ちてしまったんです。そこで6月ごろからはハードなベーストレーニングを増やしたら、それでスイングを乱して調子も落ちてしまいました」
4~6月ごろは出場したほとんどの試合で予選落ちしており、この時期はかなり苦労したようです。しかし、青木瀬令奈選手や菊池絵理香選手のように、ドライバーが飛ばなくても優勝した選手の姿を見て、アイアンやショートゲームを頑張れば戦えるのだと思い、飛距離を取り戻すことにこだわりすぎずにプレーするようになったことで調子を取り戻したといいます。
その効果か、7月の「大東建託・いい部屋ネットレディス」で11位タイに入ったのを皮切りに、8月は「NEC軽井沢72ゴルフ」で14位タイと結果が出始め、先週の「ニトリレディス」では首位と1打差の4位タイで今季初のベスト10入りも果たしました。
飛距離に固執せず、アイアンショットやショートゲームの精度にこだわってプレーすることで調子を取り戻したという
ディフェンディングチャンピオンとして臨む本大会、目標は「先週よりも上位の3位」と控えめですが、コースや天候などに対してはポジティブな印象を持っているそうで、自信も覗かせていました。
「中国のコースは風が強いところが多いので、強風には慣れています。パンチショットも得意で、今日のプロアマも強風でしたが、ピンにピッタリつけられたショットがいくつかありました。コースも私に合っていると思います」
「調子はとてもいい」というセキ選手、大会連覇の可能性も十分にありそうです。