【ゴルフ5レディス2024開幕直前】プレイバック!「ゴルフ5レディス2023」 櫻井心那選手が三つ巴の混戦を制して優勝!
今年も「ゴルフ5レディス」の季節がやって来ました。今年で29回目となる本大会は、岐阜県瑞浪市の「ゴルフ5カントリーみずなみコース(6559ヤード・パー72)」で、8月30日から3日間の日程で開催されます。
開幕に先立ち、昨年の大会を振り返ってみましょう。
昨年の開催地は、北海道の「ゴルフ5カントリー美唄コース(6472ヤード・パー72)」。ピート・ダイ設計の難コースを舞台に、例年に増して熾烈な優勝争いが繰り広げられました。
初日トップに立ったのは2度の賞金女王経験を持つベテラン鈴木愛選手。7バーディ1ボギーの66というビッグスコアで、2位に2打差の首位発進を果たします。2位には2020年の覇者小祝さくら選手、3位には前年のステップアップツアーで大ブレイクして鳴り物入りでレギュラーツアーに参戦した19歳(当時)の櫻井心那選手がつけました。
2023年の「ゴルフ5レディス」。初日は8アンダーで鈴木愛選手がトップに立った
2日目を終えても、鈴木選手が8アンダーで首位をキープ。櫻井選手が7アンダーで2位、小祝選手が6アンダーで3位。この3人が最終日最終組で三つ巴の優勝争いを繰り広げます。
小祝選手は2日目終了時点で6アンダーの3位。この時点で三つ巴の争いとなる
最終日は序盤から試合が動きます。スタートホールで鈴木選手、小祝選手がバーディ発進すると、2番パー5では櫻井選手がバーディ。
4番ホールでは小祝選手が2つめのバーディを奪って8アンダーとし、櫻井選手に並びます。
5番パー5は、鈴木選手が3打目をグリーン奥に外しボギーとすると、櫻井選手が2打目をグリーンエッジまで運んでバーディを奪い、鈴木選手と入れ替わり、初めて単独首位に立ちました。
しかし鈴木選手は6番、8番とバーディを奪って10アンダーとし、すぐに単独トップの座を奪い返します。
そして難関9番ホールでは、小祝選手がティーショットを左のバンカー、そこからの2打目を池に入れてしまい、痛恨のダブルボギー。櫻井選手も2打目をグリーン左奥のバンカーに外してボギーとする一方、鈴木選手はしっかりとパーをセーブし、これで鈴木選手10アンダー、櫻井選手8アンダー、小祝選手6アンダーとなりました。
これで展開は鈴木選手有利に大きく傾いたかに見えましたが、そうすんなりいかないのがサンデーバックナイン。ここからまた流れが一変します。
5番ホールで一時首位に立った櫻井選手
ここまで安定していた鈴木選手のショットが乱れ出し、10番、11番で連続ボギーを叩きます。一方で小祝選手は10番、12番で、櫻井選手も12番でバーディを奪って、櫻井選手が9アンダーで首位に踊り出ます。
鈴木選手は14番でバーディを奪いますが続く15番をボギーとし勢いをつかめず、小祝選手は16番のバーディで初めて首位に並びます。
17番パー3は最終組の3人全員がパーでしたが、そのタイミングでここまで着々とスコアを伸ばしてきた山下美夢有選手が17、18番の連続バーディで一気に9アンダーの首位に並びます。
山下選手は4アンダーの7位タイからのスタートでしたが、5バーディノーボギーの67。これは最終日のベストスコアでした。
山下選手は最終日にスコアを伸ばし続け、首位争いに食い込んだ
最終18番のティーイングエリアでは、櫻井選手、小祝選手が9アンダー、鈴木選手が8アンダーという状況。すでに9アンダーでホールアウトしクラブハウスリーダーとなっている山下選手のことを考えれば、全員にバーディがほしい展開でした。
そんなヒリヒリするような最終ホールで勝負を決めたのは、櫻井選手の飛距離でした。ティーショットを260ヤード近く飛ばし、2打目は残り124ヤード。そこから46度のウェッジでピン左手前2mにつけ、見事バーディフィニッシュ。ただひとり、10アンダーとしてシーズン3勝目を手にしました。
最終ホールでバーディを奪取し見事優勝した櫻井選手
櫻井選手は、2023年のドライビングディスタンス258.59ヤードで3位。この飛距離を武器に、難しいグリーンを短い番手で攻められたことが大きな強みでした。
初日から最終日まで、櫻井選手、小祝選手、鈴木選手の3人による三つ巴の戦いとなった2023年「ゴルフ5レディス」は、見応え満点の好ゲームでした。
さあ、今年はどんな戦いになるのでしょうか。