ダンロップ「ゼクシオ13」「ゼクシオエックス」を前モデルと比較 飛びに直結するミート率アップがえげつない!ニューモデルは絶対飛ばせる!
12月9日、ダンロップが「ゼクシオ」の最新モデル「ゼクシオ13」を発売した。
「ゼクシオ」シリーズは言わずと知れたアベレージ向けの人気No.1ブランドだが、前作「ゼクシオ12」から2年を経て、ニューモデルを投入。その性能は確実に進化している。
ゴルフ5では発表直後から多数の試打クラブを取りそろえ、全国196店舗のフィッターたちによる実証試打を行ってきた。この膨大なデータを分析し、最新「ゼクシオ13」と「ゼクシオエックス」のドライバーがどんな性能を秘めているのか、前モデルと比較しつつ分析した。
新たに登場したゼクシオシリーズ2モデルの実証試打をゴルフ5のフィッターが行った
その進化がもっとも顕著に表れているのが、ミート率だ。
ミート率とはヘッドスピードに対してボール初速が何倍出ているかを示す数値で、ヘッドの飛距離性能をもっとも端的に表すデータと言っても過言ではない。
「ゼクシオ13」は、そのミート率が「ゼクシオ12」と比べて全ヘッドスピード帯においてアップ。平均で0.01ほど向上しており、その結果ヘッドスピード(以下HS)1m/sあたりの飛距離が0.08ヤードアップしている。これはトータルの距離として平均0.03ヤードのアップを意味する。
しかもHS36m/s未満のゾーンではトータルで約5ヤードとさらに大きく飛ぶようになっており、「パワーがなくても飛ばせる」という「ゼクシオ」の最大の特徴が確実にレベルアップしたといえる。
これらはフェースのトゥ側、ヒール側の形状の違いに着目してフェース全体の反発を高めた新機能「バイフレックスフェース」や2枚に増えてさらにヘッドの姿性が安定する「アクティブウイング」が確実に効果を発揮した結果だろう。
表1:「ゼクシオ13」vs「ゼクシオ12」ミート率の比較
※グラフ縦軸:ミート率、グラフ横軸:ヘッドスピード帯
この飛距離アップは、フェースの反発性能の向上による初速(前述のミート率の向上)という側面に加えて、弾道のさらなる最適化も大きな要因の1つ。とくに弾道の高さと低スピン性能は、飛距離アップに大きく貢献している。
打ち出し角はHS38m/s以下のエリアで増大しており、パワーがなくても十分なキャリーを得やすくなっていることに加え、バックスピン量も平均100rpmほど減少。高弾道・低スピンの「飛ぶ弾道」を得やすくなっている。
表2:「ゼクシオ13」vs「ゼクシオ12」ヘッドスピード別 打ち出し角度の比較
※グラフ縦軸:打ち出し角度、グラフ横軸:ヘッドスピード帯
表3:「ゼクシオ13」vs「ゼクシオ12」ヘッドスピード別 バックスピン量の比較
※グラフ縦軸:バックスピン量、グラフ横軸:ヘッドスピード帯
表4:「ゼクシオ13」vs「ゼクシオ12」ヘッドスピード別 飛距離の比較
※グラフ縦軸:ヘッドスピード1m/sあたりの飛距離、グラフ横軸:ヘッドスピード帯
表5:「ゼクシオ13」vs「ゼクシオ12」トータル飛距離の比較
※グラフ縦軸:トータル飛距離、グラフ横軸:ヘッドスピード帯
また、「ゼクシオ13」と同時に発売された、3代目「ゼクシオエックス」についても、前作2代目と比較してみる。
こちらは前モデルよりも打ち出し角が低くなり、バックスピン量も平均200rpmほど減っているのが大きな特徴。高弾道化した「ゼクシオ13」とはしっかり個性が分かれている。
表6:「ゼクシオエックス」今作(24X) vs前作(22X) ヘッドスピード別 打ち出し角度の比較
※グラフ縦軸:打ち出し角度、グラフ横軸:ヘッドスピード帯
表7:「ゼクシオエックス」今作(24X) vs前作(22X) ヘッドスピード別 バックスピン量の比較
※グラフ縦軸:バックスピン量、グラフ横軸:ヘッドスピード帯
一方でミート率は劇的に向上しており、HS1m/sあたりの飛距離も0.14ヤードほどアップ。トータル飛距離にして平均で5ヤードほどアップしているが、とくにHS44m/sを超えるゾーンでは9ヤードものアップが見込めるというから驚きだ。
表8:「ゼクシオエックス」今作(24X) vs前作(22X) ミート率の比較
※グラフ縦軸:ミート率、グラフ横軸:ヘッドスピード帯
表9:「ゼクシオエックス」今作(24X) vs前作(22X) ヘッドスピード別 飛距離の比較
※グラフ縦軸:ヘッドスピード1m/sあたりの飛距離、グラフ横軸:ヘッドスピード帯
表10:「ゼクシオエックス」今作(24X) vs前作(22X)トータル飛距離の比較
※グラフ縦軸:トータル飛距離、グラフ横軸:ヘッドスピード帯
両モデルの左右の安定性については「ゼクシオ」シリーズの大きな特徴である「球のつかまり」が顕著にデータに現れている。「ゼクシオ13」はとくに低HS帯では、必要十分なつかまり性能を備える。とはいってもつかまりすぎによる左へのミスも出にくいので、左右ブレが5ヤード前後に収まる驚異的な安定性。「ゼクシオエックス」についてもほとんどの領域5ヤード未満に収まっており、基本的につかまえられるヘッドではあるが、「ゼクシオ13」よりもつかまり度合いを抑えた直進性の高いモデルといえる。
表11:「ゼクシオ13」「ゼクシオエックス」ヘッドスピード別 つかまり具合の比較
※グラフ横軸:左右ブレの度合い(ヤード)、グラフ内数字:ヘッドスピード帯
いずれも前モデルをほぼ全要素で上回る結果が出ており、乗り換えてもデメリットはほぼない。HS速めでしっかり振っていきたいなら「ゼクシオエックス」、HS遅めでやさしく飛ばしたいなら「ゼクシオ13」という住み分けも明確で、ユーザーにとっても選びやすいだろう。
「ゼクシオ13」「ゼクシオエックス」ともに、ゴルフ5各店舗に試打クラブが入荷しているので、ぜひ実際に打って進化を体感していただきたい。
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