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other2019.08.30

「Smash it!」でTリーグ2年目の飛躍を!所属8選手らが抱負を語る

新シーズンは『Smash it!』でさらなる飛躍を期す。

国内最高峰の卓球リーグ『ノジマTリーグ2019-2020シーズン』の開幕記者会見が、8月27日に東京都内のホテルで行なわれた。



シーズン開幕の挨拶に立った松下浩二チェアマンは、「いよいよ2シーズン目のTリーグが開幕します。私たちは『世界ナンバー1の卓球リーグを実現する』という理念を掲げていますが、今シーズンも国内外からトップクラスの選手が集まってくれました」

1992年から4大会連続で五輪に出場したレジェンドでもある松下チェアマンは、熱っぽい口調で新シーズンへの思いを明かしていく。「Tリーグから卓球を変える思いでさらに盛り上げていきます」と力強く宣言すると、新シーズンのテーマに掲げた『Smash it!』に触れた。

「これまでの卓球のイメージ、年齢や性別、空間、国境、カルチャーをこえて卓球の素晴らしさが浸透し、人々を元気づけ、卓球の新しい可能性を拓くチャレンジャーでありたいという思いを、『Smash it!』と表現しました。スマッシュには打破するという意味があります。Tリーグのセカンドシーズンも、様々な施策を実施していきます」

ノジマTリーグは男女ともに4チームで争われ、19年8月末から20年2月までレギュラーシーズンが行われる。レギュラーシーズン中に1チームが21試合を消化するが、各国の代表選手が出場するワールドツアーや全日本卓球選手権と重ならないようにスケジューリングされており、ノジマTリーグのレベルがしっかりと保たれるようになっている。



記者会見には各チームの監督と選手も出席した。男子の前回覇者・木下マイスター東京のチウ・ジェンシン(邱建新)監督は、「もう一度優勝して連覇したい」との意気込みをメッセージで寄せた。昨シーズンの後期MVPの水谷隼選手、同前期MVPの張本智和選手、丹羽孝希選手ら日本のトップクラスを擁し、外国籍選手なしの編成で再び頂点を目指す。

キャプテンの水谷選手や張本選手らは、国際大会との兼ね合いでコンディション調整がシビアになるかもしれない。また、昨シーズンは負け越したダブルスの勝率アップもチームの課題となる。

それでも、選手層は充実している。会見に出席した大島祐哉選手は、「連覇を目指して頑張る」と指揮官と同じ目標を口にした。



昨シーズン2位の岡山リベッツを率いる白神宏佑監督は、「準優勝の上は優勝しかない。岡山県民、ファン、応援団の皆さんの期待も大きなものになっていると感じるので、チーム一丸となって頑張っていきたい」と闘志を新たにする。



昨シーズンの成績を後押ししたのは、ダブルスの好成績だった。森薗政崇と組んでレギュラーシーズン15勝3敗の結果を残し、リーグのベストペア賞に輝いた上田仁選手は、「昨シーズンは下馬評が低かったので、下克上をスローガンにひとつになったことが結果につながった」と振り返る。そのうえで、「今シーズンは個人の実力も兼ね備えたチーム力になった」と、手応えを口にする。



昨シーズン3位からの巻き返しを期すT.T彩たまは、世界トップクラスのウォン・チュンティン(黄鎮廷)、リアム・ピッチフォード(イングランド)が2枚看板となる。ホームマッチの観客動員数アップを図りたいとする坂本竜介監督は、「強くて人気があるチームになるように頑張っていきたい。まずは(上位2チームによる)プレーオフファイナル出場を目指す」と意気込む。



コーチ兼選手としてチームをけん引する岸川聖也選手は、「僕は15歳から10年間ドイツでやって、自分の国にプロリーグができるのは夢だった。昨シーズンは本当に嬉しかった」と、ノジマTリーグでプレーする喜びを隠さない。世界の舞台でも活躍した32歳は、「自分はベテランの立ち位置なので、張本(智和選手)がどれぐらい強いのかやってみたいですね」と気鋭の若手との対戦を待ち望む。



昨シーズン4位の琉球アスティーダは、リオ五輪団体銀メダルの吉村真晴選手ら経験豊富な人材を国内外から補強した。福原愛さんの夫としても知られるジャン・ホンジェ(江宏傑)選手も在籍している。

チームを束ねる張一博監督は、「ベテランの経験と若手の勢いを生かす」との構想を描く。昨シーズンは選手兼任コーチだった34歳の指揮官は、「一番若い監督ですが、昨シーズンよりいい成績を残したい」と爽やかに話した。

記者会見には木造勇人選手が出席した。今シーズンから所属する19歳は、「昨シーズンは何度も会場へ運んで、ファイナルも生で観ました。演出も試合も凄かった。初めてのTリーグですが、チームの勝利に貢献したい」と眼を輝かせる。



続いて女子4チームの監督と選手が登壇した。

レギュラーシーズン2位ながらプレーオフを制した日本生命レッドエルフの岸田聡子監督は、「日本生命はTリーグ以前に(実業団女子)最多優勝の記録を持っていたので、昨シーズンの優勝はホッとしました」と振り返る。コーチ兼任の石垣優香選手も、「実業団からやってきて、会社のバックアップやファンの人たちの支えがチーム力となって、優勝につながったと思います」と話した。

来る新シーズンは、ダブルスで勝利を量産した中国人ペアが抜けた。早田ひな選手と平野美宇選手は東京五輪を控え、これまで以上に難しい調整を強いられる。

岸田監督は「どのチームも世界のトップ選手が集まっているので、全チームがライバル」と語り、「日本ペイントマレッツとの大阪ダービーは頑張りたい」と決意を新たにした。



これを受けた日本ペイントマレッツの三原孝博監督は、「どのチームにも勝ち越 たいと言うつもりでしたが、ダービーの宣戦布告をいただいたのでそこは勝ちたいですね」と笑顔で応戦した。

チームはTリーグ初のタイ人選手として、サウェータブット・スターシニー選手を獲得した。三原監督は「ファイナル進出を目標に、見て楽しんで感動してもらえるチーム作りをしていきたい。チーム力はアップしています」と、昨シーズンの3位を上回る成績を誓う。



キャプテンを務める松平志穂選手は、「昨シーズンは1位、2位と差が開いてしまったので、一戦一戦勝っていくことがいまの目標です。ファイナルには必ず進出したいです」と言葉に力を込めた。



昨シーズンのレギュラーシーズンを1位通過した木下アビエル神奈川のヤン・ジュンリウ(劉燕軍)監督は、「日本生命とのファイナルでは、惜しい試合で優勝を逃しました」と悔しさを口にする。それだけに、今シーズンに賭ける思いは強い。

「一人ひとりが頑張って、チームワークで勝利をつかんでいく。トレーニングで力をつけて、最終的に優勝できるようにしたい」



指揮官の言葉に、ドゥ・ホイカン(杜凱琹)選手もうなずく。

「私たちはチームワークがとても良く、選手同士も仲が良い。監督、コーチを含めた団結力は特徴です」

チームの大黒柱は、昨シーズンのシングルスで最多勝をあげた石川佳純選手だ。東京五輪を控えてエースの出場機会が減ることも想定されるが、チーム全体の底上げで昨シーズンの悔しさを晴らす。



昨シーズンは最下位に終わったトップおとめピンポンズ名古屋は、藤川英雄新監督のもとでリスタートを図る。専修大学女子卓球部を率いていた指揮官は、「メンバーが大きく入れ替わり、日本人選手と外国籍選手を融合させて、元気溢れるプレーを見せたい」と話す。

社会人、外国籍、大学生、高校生と、「各カテゴリーのトップが加盟してくれた」と藤川監督は続ける。「選手ファーストでチームとして足固めをしていきたい」と抱負は控え目だが、高校生や大学生が試合を重ねながら成長していくことが期待される。



ノジマTリーグの2019−2020シーズンは、男子が8月29日に、女子が8月30日に開幕している。

各チームはホームゲームの演出に趣向を凝らし、様々なイベントで観客を迎える。チームによって異なる応援のスタイルも楽しみのひとつだ。

東京五輪への助走となる今シーズンは、昨年以上の熱戦が繰り広げられることだろう。

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