MVPに輝いたヤニスの新作バッシュ、ナイキ ズーム フリーク 3が装備した3つの武器
2021年NBAファイナルにおいて50年ぶりに2度目の優勝を飾ったミルウォーキー・バックス。
エースのヤニス・アデトクンボはファイナル第6戦で50得点、14リバウンド、5ブロックでサンズを苦しめ、2年連続シーズンMVPに続きファイナルMVPに輝いた。
彼の新しいシグネチャーモデルの第3弾ナイキ ズーム フリーク 3も発売され、これからシェアが広がりそうだ。
過去のモデル、ズーム フリーク 1や2と同じく価格120ドルの売り出し価格になっている。
国内だと¥14,850(税込)で発売されており、他のNBA選手のシグネチャーモデルの中では手に取りやすいお値段になっている。その値段の割には高級感を感じる見た目に。
カイリー・アービングのシグネチャーモデル前作カイリー 6を思わせるデザインとなっていて、また前作とは少し違った印象になっている。
今作は内側から外側への1wayタイプのストラップが設置されていて、デザインに少しアクセントを感じる。ストラップには翼の様な模様が入っている。
右のストラップの根本にはFREAKの文字が、左のストラップにはNIKEの文字が刻まれて、デザインのきめ細やかさが魅力的だ。
ストラップが使用されているバッシュとしては先日発売されたケヴィン・デュラント選手のシグネチャーモデルKD14がある。KD14のストラップはかなり大きく靴紐を結ぶ際にストラップが戻ってきて少し結びずらいと何人かのレビュワーが評価されていた。
今回のズーム フリーク 3はもう少し小さなストラップになっているのでその心配はないと思う。
大きめのパッドの入ったシュータン。 右足のシュータンには彼のロゴが鍵のデザインとして描かれている。左足のシュータンには南京錠のデザインが足首の内側と外側には反転したSWOOSHが描かれている。
彼のモデルズーム フリーク 1や2はかなり大きなSWOOSHでしたが今作は控えめな大きさになっている。個人的には1くらいSWOOSHが大きいのも好きだったがこちらも洗練された感じがする。
左足のヒールにはヤニスのロゴが、右足には彼の背番号である34が配置されている。
■武器その1
トラクション
アウトソールはプレッシャーマッピングシステムが採用されている。
ヤニスのプレイの際に足の裏のどの部分に圧力やグリップがかかっているか数値化、可視化するシステムによりデザインされている。前作と比べて少し細かい模様になっていて細めの深い溝で構成されている。コービー 9のアウトソールを思い出す。
ヤニスが得意とするユーロステップやインサイドのプレイにおいて効率良いグリップ力を発揮する。
前足部と踵部がV字型で分離しているのは前作から同様だが、少しVが鋭角になっていて接地面積が少し増えている。
前足部の柔軟性も向上し推進力をサポートしてくれる。
前作のズーム フリーク 2は拇趾球を中心としたスパイラルパターンになっていた。トラクションの評価もかなり高いバッシュだったので、今回の進化は期待できそう。
ラバーが薄めで溝が少し深めなので屋外の使用は様子を見ながらがいいかもしれない。
■武器その2
クッショニング
クッショニングはフルレングスのファイロンミッドソールを使用。前作ズーム フリーク 2と比較して少し衝撃吸収に長けたソフトな仕様になっている様だ。
その下には拇趾球と小指球に2つのZoom Airユニットが設置されている。蹴り出しのパワーに寄与しそうな配置になっている。
このZoom Airユニットの配置はレブロン・ジェームスシグネチャーモデル、レブロン 17でも使用されている。そのバッシュのクッショニングの評価はかなり高かった。
前作ズーム フリーク 2では前足部に一つのZoom Airユニットが配置されている。今作では2つのZoom Airユニット の外側にTPUプレートを配置している。
Zoom Airユニットの衝撃による圧縮、収縮の動きにサポートし、力を横に分散させない役割もあり、推進力やエネルギーリターンの助けになっている。
ズーム フリーク 3には踵部にはフルレングスZoom Airが配置されていない分、コート感覚とのバランスも期待できそうだ。インソールの右足にはヤニスのロゴが、左足にはZOOM FREAK 3の文字がポップな字体で描かれている。
■武器その3
サポート性
ストラップがあることで従来のレースによるロックダウンシステムよりも安定したサポート力を加えていて、翼の様なデザインに目を惹かれる。
前足部から中足部にかけての外側には先ほど記述したTPUパーツが配置され、サイドの安定性を強化している。
ミッドソールもサイドまで巻き込んでおり足のサポートを助けてくれそうだ。ユーロステップなどにより左右にすばやく方向転換する際に、足をインソール上で安定させ次の動きにつなげる事が可能だ。
マテリアル
アッパー前足部はテキスタイルメッシュが使用、踵周りはピンクのモデルでシンセティックレザーを使用されていて、高級感を感じる。
爪先部にはヒューズ素材を圧着し耐久性を強化している。
ヤニスのバッシュラインには特徴的な大きなシュータンとヒールには大きめのタブがつけられており脱着をサポートしてくれる。シュータンのパッドはボリュームを感じる。
インソール は右足に彼のロゴとZOOMの文字が、左足にNIKE ZOOM FREAK 3の文字がポップに描かれている。
ヤニスのシグネチャーモデル過去2作は国内シェアがかなり多く人気の作品だった。NBAでも今シーズン多くのプレイヤーがナイキ ズーム フリーク 1や2を着用している。さらにクオリティが改善された今作ナイキ ズーム フリーク 3は間違いなく人気の作品になると思っている。