キャンプでもコーヒーを楽しもう！ 美味しいコーヒーの淹れ方や必要な道具とは

キャンプをはじめ、アウトドアシーンではコーヒーを楽しむ方が多いです。焚き火をしながらのんびりとくつろいだり、緑豊かな自然や夜空を眺めたり、そんな雰囲気の中で飲むコーヒーは、普段とは違った美味しさを感じられます。

日常から離れたキャンプだからこそ、挽き立ての豆から作るコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか。ここでは、美味しいコーヒーの淹れ方や必要な道具などをご紹介します。

 

【目次】

■キャンプで飲むコーヒーの楽しみ方と淹れ方

・ドリップコーヒー

・パーコレーター

・コーヒープレス

・インスタントコーヒー

■豆の焙煎から楽しんでみるのもおすすめ

■アウトドアでコーヒーを楽しむために用意したいアイテム

・ケトル

・マグカップ

・シングルバーナー

■キャンプでも美味しいコーヒーを楽しもう

 

■キャンプで飲むコーヒーの楽しみ方と淹れ方

キャンプでコーヒーを楽しむ方法は、ドリッパーやパーコレーター、コーヒープレスを使って淹れる本格的なものと、インスタントコーヒーを使ったお手軽なものに分けられます。コーヒーは淹れ方でも味や香りが異なるため、それぞれの淹れ方や特徴を知っておくと、自身の好みに合わせたコーヒーがキャンプでも楽しめるようになるでしょう。

 

・ドリップコーヒー

 

コーヒー豆をコーヒーミルで挽いた後、ドリッパーにフィルターと挽いた豆をセットして、コーヒーを一杯ずつ淹れるのがドリップコーヒーです。

ドリップに使われるフィルターには、ペーパー（紙製）や金属、ネル（布製）と種類があり、コーヒーの味が変わります。一般的に使われることが多いペーパーだとすっきりとした味わいが、金属はコーヒー本来の風味が、布だと滑らかで甘みが感じられるとされています。
味の好みはありますが、キャンプの際はコンパクトに持ち運べて、使い捨てタイプで洗う必要がないペーパーフィルターが便利です。

 

【ドリップコーヒーの淹れ方】
1．お湯を沸かしている間にコーヒー豆を挽く
2．カップの上にコーヒードリッパーとフィルターをセットし、挽いた豆を淹れる
3．コーヒー豆の真ん中に少量のお湯を注ぎ、1分ほど置いて蒸らす
4．お湯の残りを少しずつ、何回かに分けて円を描くように注いでいく

 

フィルター以外にも、豆の挽き方やお湯の温度、注ぎ方でも味や香りが変わるため、淹れ方による違いを楽しむことができる点が、ドリップコーヒーの魅力です。

 

・パーコレーター

 

パーコレーターは、ミル挽きしたコーヒー豆と水を専用のポットに入れて、火にかけることで抽出する方法です。お湯がポットの中で循環し、コーヒー豆と接触する時間が長くなるため、強い味わいのコーヒーになります。
一度に数杯分のコーヒーを作れるので、多人数でキャンプに行く際はパーコレーターがあると便利です。

 

【パーコレーターを使った淹れ方】
1．パーコレーターに杯数分の水を入れて火にかけ沸騰させる
2．バスケットに杯数分のコーヒー豆をセットし、中ぶたを被せる
3．パーコレーターを一度火からおろして、バスケットを本体にセットしてフタを閉じる
4．再度弱火にかけて、つまみから見える液体の色が好みの濃さになるまで待つ

 

お湯とコーヒー豆を多く接触させる構造なので、ミル挽きの際に細かくしすぎるとコーヒーのえぐみを感じやすくなります。パーコレーターでコーヒーを抽出する際は、コーヒー豆は粗挽きを使うのがおすすめです。
また、強火で長時間火にかけると、抽出のしすぎで味が濃くなってしまうので注意しましょう。

 

・コーヒープレス

 

挽いたコーヒー豆をお湯に浸してから、プランジャーと呼ばれるパーツで粉をこしてコーヒーを抽出する方法です。キャンプではコーヒープレスの中でも、「フレンチプレス」と呼ばれる淹れ方が一般的です。
ハンドドリップと異なり技術が不要で、誰でも安定した味を楽しめる点や、コーヒー豆が長くお湯に接触するため、コーヒー豆本来の味わいや香りの特徴を引き出せる点が魅力です。

 

【コーヒープレスを使った淹れ方】
1．コーヒープレスの中にコーヒー粉を入れる
2．お湯を入れてかきまぜる
3．フタを被せて数分ほど蒸らす
4．つまみを押し下げて、粉が浮かないように押さえながらカップにそそぐ

 

コーヒープレスの本体はガラス製のものも多いですが、キャンプで持ち運ぶ際は割れることを防ぐためにステンレス製を選ぶようにしましょう。

 

・インスタントコーヒー

 

ひと手間加えた本格的なコーヒーも良いですが、キャンプ場でインスタントコーヒーを楽しむのもおすすめです。コップにインスタントコーヒーをセットしてお湯を注ぐだけなので、多人数でもすぐに用意することができます。
1杯ずつ小分けにされているスティックタイプの製品は持ち運びが簡単なので、ソロキャンプやツーリングなどの荷物を極力減らしたい際にも便利です。

ステンレスやチタンでできたアウトドア用のマグカップなど、雰囲気を高めるために入れ物にこだわってみるのも良いでしょう。

 

■豆の焙煎から楽しんでみるのもおすすめ

 

ドリップやパーコレーターなどを使って本格的にコーヒーを淹れる場合は、豆の焙煎から自身で行ってみるのもおすすめです。コーヒーは豆の焙煎具合によっても味が異なるので、より自分好みの味わいに近づけることができます。

 

【コーヒー豆の焙煎方法】
1．豆と豆をこすり合わせるようにしながら、流水で軽く洗い流して薄皮をむく
2．ペーパーで水分を拭き取る
3．ロースター（手網）に豆を入れ、弱火のバーナーやコンロから距離を取って豆を温める
4．豆が白っぽくなってきたら、ロースターを火に近づけ、常にロースターを振り続ける
5．色が着き始めたら、好みの色になったタイミングでザルなどに上げる
6．余熱による焙煎を防ぐため、うちわなどで扇いで急冷する
7．焙煎ムラや欠けがある豆を取り除いて完成

 

豆を焙煎して、色が着き始めた際に「パチパチ」という音が聞こえてきたら1ハゼの合図です。しばらくすると、次は「ピチピチ」と音が聞こえ、これを2ハゼと呼びます。

大まかな目安ですが、1ハゼが終わる頃に焙煎を止めると酸味が強いミディアムローストに、2ハゼの始まりは酸味と苦みのバランスが良いシティロースト辺りの焙煎になります。焙煎度合を変えて、味の違いを確認してみてはいかがでしょうか。

 

■アウトドアでコーヒーを楽しむために用意したいアイテム

アウトドアでコーヒーを楽しむためには、いくつかのアイテムを揃えておくことをおすすめします。ここでは、どのような淹れ方をする場合でも用意しておきたいアイテムをご紹介します。

 

・ケトル

コーヒーを飲みたい場合は、お湯を沸かすケトルが必要です。鍋など他の調理器具でもお湯を沸かせますが、注ぎ口の小さめのケトルなら少しずつお湯を注げるため、特にハンドドリップを行う際は、ケトルの有無でコーヒーの味わいが変わることもあります。

アウトドアでの使用を想定して作られた製品は軽量ながら丈夫で、長時間持ち運ぶのに適しているので、キャンプ用に用意しておくと便利です。

⇒ケトルを探す

 

・マグカップ

どのような淹れ方でコーヒーを飲む場合でも、コーヒーを注ぐためのマグカップは欠かせません。アウトドア用のマグカップは耐久性が高いチタンやステンレス、プラスチックが素材になっているものが多く、リュックの中で割れたり欠けたりする心配も少ないです。

デザインがおしゃれなものや、保温性などの機能性に優れているものなどがあるので、用途や好みに応じて選ぶと良いでしょう。

⇒マグカップを探す

 

・シングルバーナー

お湯を沸かすためのバーナーも用意しておく必要があります。バーナーやコンロにもいくつか種類がありますが、キャンプの際はコンパクトで持ち運びが簡単なシングルバーナータイプが便利です。

ガスカートリッジをバーナー本体に装着してつかう一体型と、ホースなどで燃料を送る分離型があり、それぞれ使い勝手が異なります。よりコンパクトに持ち運びたいなら一体型を、不安定な地面でも使えるような安定感が欲しい場合は分離型のものを選ぶのがおすすめです。

⇒シングルバーナーを探す

 

■キャンプでも美味しいコーヒーを楽しもう

バーナーやマグカップに加え、淹れ方に適したアイテムを用意しておけば、キャンプ場でも美味しいコーヒーを楽しむことができます。自然の中で、暖かいコーヒーでほっと一息つくのも、キャンプの醍醐味のひとつです。

コーヒーは淹れ方だけでなく、焙煎方法や豆の種類、焙煎からの日数などの要因でも味わいや風味が変化します。いろいろな淹れ方や焙煎方法などを試してみて、好みに合ったコーヒーを探してみてはいかがでしょうか。

 

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