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outdoor2021.02.12

バーナーはキャンプの必需品! 選び方や使用時の注意点をご紹介

キャンプや登山のようなアウトドアシーンで、料理を作ったりお湯を沸かしたりする際に必要なのがバーナーです。しかしバーナーには多くの種類があり、使われる燃料にも違いがあるため、キャンプ初心者の方はどれを選べば良いのか分からず悩んでしまうかもしれません。
ここでは、アウトドアシーンで使われることが多いシングルバーナーの種類や選び方、使用時の注意点などをご紹介します。

 

【目次】

■バーナーはキャンプの必須アイテム

■シングルバーナーの一体型と分離型の違い

・一体型の特徴

・分離型の特徴

■バーナーに使われる燃料の種類

・CB缶

・OD缶

・ホワイトガソリン

■バーナーの選び方

・用途に応じて選ぶ

・横風に強いものがおすすめ

■バーナーを使う際のポイント

・バーナー全体を風よけで覆わない

・2つのバーナーで1つの器具を加熱しない

・屋内での使用は避ける

・ライターなどを用意しておく

・劣化した製品は使わない

■バーナーを使ってキャンプ飯を楽しもう

 

■バーナーはキャンプの必須アイテム

自然の中で作って食べる料理はキャンプの醍醐味のひとつです。アウトドアシーンで料理を作る際に、1から火を起こすのは大変な作業ですが、バーナーがあれば簡単に火を使えるようになります。

バーナーには、コンロが1口のシングルバーナーや、コンロが2口で家庭のキッチンのように料理ができるツーバーナー、家庭で使われることもあるカセットコンロなどの種類があります。その中でも一般的なアウトドアシーンでは、コンパクトで持ち運びに便利なシングルバーナーが主流です。

 

■シングルバーナーの一体型と分離型の違い

シングルバーナーは、一体型と分離型という2種類に分けることができます。それぞれ、どのような違いがあるのでしょうか。

 

・一体型の特徴

一体型の特徴

バーナー本体に燃料部分を直接挿し込んで使うタイプが一体型です。コンパクトで軽く、折りたたんで鍋の中に収納できる製品もあるなど、持ち運びに適しています。燃料の入ったガス缶に直接取り付けるため、ガスを出したらすぐに着火できる使いやすさも魅力です。

一体型はガス缶の上に本体部分を取り付ける形状が多く、重心が高くなりがちです。ガス缶の形状にもよりますが安定感には欠けるため、大きい鍋をのせて調理したり、背の高いポットを加熱したりするのには向いていません。

また、バーナーとガス缶が近い点にも注意が必要です。鋳鉄製の鍋などは輻射熱(放射熱)を発生させます。輻射熱は電磁波によって地面の方向にも熱を伝える性質を持っているので、近くに置かれたガス缶を加熱する可能性があります。爆発を引き起こす恐れがあるため、使用は避けましょう。

 

・分離型の特徴

分離型の特徴

分離型は、燃料部分とバーナー本体をホースでつなげて使うバーナーです。一体型に比べて五徳の重心が低く安定感があり、大型の鍋をのせられるので、複数人の料理を作ることもできます。燃料部分を離して置けるため輻射熱の心配もありません。

ただし、一体型よりも火力は強いですが、その分燃費は一体型に劣ります。燃料との接続部分があるため部品も大きく、かさばる点にも注意が必要です。

 

■バーナーに使われる燃料の種類

バーナーに使われる燃料は、CB缶やOD缶といったガスカートリッジを使ったガス式と、ホワイトガソリンを使ったガソリン式に分けられます。それぞれ使い方や特徴が異なるため、違いを知って用途に応じた燃料を使えるようにしましょう。

 

・CB缶

CB缶とは「CassetteGasBomb(カセットガスボンベ)」の略で、家庭でもカセットコンロなどの燃料として使われているものです。
コンビニでも売られているため入手が容易で、OD缶に比べて価格も安いです。しかし、比較的大きくかさばる、パワーが弱いため気温が低い場面や風が強い日は火力が落ちてしまうなどのデメリットがあります。

 

・OD缶

ODは「OutDoor(アウトドア)」を意味し、名前の通りアウトドア専用のガス缶です。CB缶より高価ですが、気温が低くても安定した強い火力が出せる、軽量で持ち運びが簡単、ランタンなどのアウトドアギアの燃料としても使用できるなどのメリットがあります。

 

・ホワイトガソリン

ホワイトガソリンは、ガス缶が使えないような寒い時期でも強い火力を出すことができます。燃料自体の価格も比較的安く、ランニングコストに優れる点もメリットです。
ただし、着火前には燃料タンク内の圧力を下げる「ポンピング」や予熱といった作業が、使用後にはメンテナンスも必要なため、キャンプ初心者の方は取り扱いが難しく感じられるかもしれません。ある程度キャンプに慣れてきてから選ぶことをおすすめします。

 

■バーナーの選び方

バーナーの選び方

 

バーナーを選ぶ際は、形状や燃料の違い以外だけでなく、用途なども踏まえて考えることが大切です。バーナーを選ぶ際に確認したいポイントをご紹介します。

 

・用途に応じて選ぶ

バーナーを選ぶ際は、どのような用途がメインになるかを考えておくと良いでしょう。お湯を沸かしたり、ソロキャンプでちょっとした料理を作ったりしたい場合は、ガス缶を使うコンパクトな一体型が向いています。

大きい鍋でたくさん料理を作りたい場合や、ツーリングで荷物に余裕がある場合は、分離型のバーナーがおすすめです。一般的には重心の低い分離型の方が安定感に優れているため、使用時の安心感を求める方も、分離型を選んだ方が良いでしょう。

 

・横風に強いものがおすすめ

アウトドアシーンでは、風が強くなかなか火が着かないことも考えられます。風が強い日でも安定した火力を得るために、耐風機能を搭載して横風に強いバーナーを選ぶのがおすすめです。

また、使用する環境や燃料の種類によっては火力が弱まってしまいます。寒い時期でもバーナーを使用することが多い場合はOD缶やガソリン燃料を、アウトドアに行く頻度が少なく、燃料代を安く済ませたい場合はCB缶を選ぶなど、使用する環境や頻度も踏まえて製品を選ぶようにしましょう。

 

■バーナーを使う際のポイント

バーナーを使う際のポイント

 

バーナーは、ガスやガソリンといった燃料を使って火を出すアイテムなので、場合によってはやけどや火事につながる恐れがあります。バーナーを使う際のポイントを知り、正しく安全に使用することが大切です。

 

・バーナー全体を風よけで覆わない

風が強い日は風よけを使って、バーナーの火が消えないようにする必要があります。しかし、風よけでバーナーを覆うようにすると、周囲に溜まった熱がガス缶を加熱し、高温になったガス缶が爆発する恐れがあるため危険です。バーナー専用の風よけを適切に使うようにしましょう。

 

・2つのバーナーで1つの器具を加熱しない

2つのシングルバーナーで1つの調理器具を加熱すると、ガス缶がお互いを加熱し合い、爆発を引き起こす可能性があります。1つの調理器具に対して1つのバーナーを使用するようにしてください。
また輻射熱によるガス缶の加熱を避けるため、鋳鉄製の調理器具だけでなく、底の面積が広い焼き網や炭火おこしなどにバーナーを使用するのも避けましょう。

 

・屋内での使用は避ける

バーナーは周囲の酸素を大量に消費して火を燃やしているため、テントなどの密閉された空間でバーナーを使用すると、一酸化炭素中毒を引き起こす恐れがあります。また、バーナーが倒れるなどのアクシデントで火事を起こすことも考えられるので、必ず屋外で使用するようにしましょう。

 

・ライターなどを用意しておく

点火用のスイッチを搭載したバーナーでも、気温が低い、パーツが壊れていて作動しないなどの理由から、スイッチが動作しないこともあります。
そのような場面でも火を着けられるように、ライターやマッチなどを用意しておくと安心です。

 

・劣化した製品は使わない

バーナーのバルブ内には、「Oリング」と呼ばれる、ガス漏れを防ぐためのパッキンが搭載されています。Oリングが長年の使用や経年劣化によって破損していると、ガスが漏れだして爆発や引火を引き起こす原因になるので、使用前に確認するようにしましょう。
Oリングが切れていたりヒビが入っていたりした場合は、Oリングを交換するか、新しいバーナーへの買い替えが必要です。

 

■バーナーを使ってキャンプ飯を楽しもう

バーナーを使えば、キャンプの際に気軽に料理を作ったり、お湯を沸かしてコーヒーを楽しんだりできるようになります。しかし、火を扱うアイテムなので、安全のためにも正しい使い方を心がけることが大切です。

自身の用途やレベルに応じて、形状や燃料のタイプを選び、適切に取り扱ったうえでキャンプ飯を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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