キャンプシーンでも扇風機の活用がおすすめ! キャンプ用扇風機の選び方
夏のキャンプシーンで問題になるのが、暑さ対策です。タープで日陰を作ったり、通気性に優れた服を用意したりして、暑さに対処している方が多いのではないでしょうか。より快適にキャンプ場で過ごしたい方は、扇風機を持って行くのがおすすめです。
しかし、主に家庭で使用する大型のものも含め、扇風機は多くの商品が売られています。キャンプ用の扇風機には、どれを選べば良いのか悩んでしまうかもしれません。
ここでは、キャンプシーンにおける扇風機の活用方法と、選び方のポイントをご紹介します。
【目次】
■キャンプシーンにも扇風機があると便利
夏のキャンプシーンは扇風機を用意しておくと、暑さ対策以外にも使えて快適に過ごせるようになります。まずは、キャンプ場で扇風機をどのように活用できるかを確認しておきましょう。
・暑さを和らげられる
扇風機の主な役割は、風を体に当てて体感温度を下げることです。テント内は密室で空気が循環しづらく、夏場はどうしても暑い空気がこもりやすいです。
クーラーがなく涼をとりづらいテント内でも、扇風機を回しておくことで、快適に過ごせるようになります。
・火起こしや虫除けに活用できる
風を起こす扇風機は、体に直接風を当てて暑さを和らげる以外の方法でも活用可能です。例えば、手持ち式の小型扇風機を用意しておけば、火起こしに使えます。スイッチを入れれば自動で風を送ってくれるので、うちわを使ってあおぐよりも火起こしが簡単になるでしょう。
また、虫除け対策に扇風機を使うのもおすすめです。テントの内側から入り口側に向かって強風を出しておけば、テント内に蚊などの害虫が入るのを防げます。
・サーキュレーターとして使えば冬場も活躍
扇風機は、サーキュレーターとして冬場のキャンプシーンでも使えます。サーキュレーターとは、部屋の空気を循環させるための機械です。扇風機と似ていますが、体に風を直接当てて涼をとるのではなく、強い風を出して室内の空気をかき回し、部屋全体の温度を均一にするのが目的です。
寒い冬はストーブなどでテント内を暖める方も多いと思いますが、暖かい空気は上にたまるため、テント全体が暖まるまでに少し時間がかかります。立ち上がると顔は暖かいのに、足元は寒いということもあるかもしれません。
ストーブを使いながら、扇風機やサーキュレーターでテント内の上にたまった空気を循環させれば、素早くテント全体を暖めることができます。
■夏キャンプで使う扇風機の選び方
扇風機には、大型でコンセントに接続するタイプや、手で持てるハンディタイプ、首元にかけるタイプなど、さまざまな種類があります。キャンプシーンで使う扇風機を選ぶ際は、どのような商品を選べば良いのでしょうか。
キャンプ場で使う扇風機を選ぶ際のポイントをご紹介するので、参考にしてみてください。
・給電方法
キャンプ場で使用できる扇風機は、主に乾電池を使用する電池式とUSBケーブルなどで充電して使用するバッテリー内蔵式に分けられます。それぞれ特徴が異なるので、どちらが適しているかを考えて選ぶことが大切です。
電気製品が使える「電源付きサイト」に宿泊予定だったり、ポータブル電源を用意したりする場合は、コンセント付きの扇風機を活用するのも良いでしょう。
【電池式の特徴】
電池式は、乾電池を用意しておけばどこでも使うことができます。予備の乾電池があれば、使えなくなる心配はありません。アウトドアシーンだけでなく、災害時などの電気が使えないシーンでも役立つでしょう。
ただし、電池切れの度に乾電池を購入する必要があり、長期間使う場合は電池代がかさんでしまう点がデメリットです。
【バッテリー内蔵式の特徴】
バッテリー内蔵式の扇風機は、充電することで何度も繰り返し使えるのが魅力です。乾電池を購入する必要がある電池式よりも、コストパフォーマンスに優れています。モバイルバッテリーを一緒に持ち運んでいれば、いつでも充電できるのもメリットです。
デメリットとしては、モバイルバッテリーがない場面で充電が切れてしまうと、扇風機が使えなくなる点が挙げられます。
・持ち運びやすさ
アウトドアシーンは、荷物を少しでも軽くコンパクトにまとめる必要があります。キャンプ場で使う扇風機も、持ち運びやすいかどうかは大切なポイントです。
家庭で使用している大型の扇風機は、荷物が多くなりがちなキャンプシーンで持ち運ぶのは不便です。また、コンセントに接続する必要があるため、使用できる場所は電源付きサイトなどに限られてしまいます。
キャンプ用の扇風機は、できるだけ小型で収納性に優れている、コンパクトな商品を選ぶようにしましょう。
机の上に置けるコンパクトな卓上扇風機タイプや、手で持ちながら使えるハンディタイプ、首元にかけて使う首掛けタイプなどは、持ち運びが簡単で便利です。
・設置の仕方
テント内に設置して使用するタイプの扇風機を選ぶ際は、設置方法の確認も必要です。設置方法の一例としては、机や床に置けるもの、クリップでテーブルの縁などに止めるもの、上から吊るすものなどがあります。
テント内でのみ使用する扇風機は置けるタイプを選ぶ、屋外で使うのがメインの場合は小型のハンディタイプや首掛けタイプを選ぶなど、使うシーンや設置したい場所も踏まえて、使い方を確認しておきましょう。
・風量の強さ
扇風機を使って暑さ対策を行う際は、風量の強さがポイントになります。最大風量が強いものほど、一度にたくさんの空気を動かせるため、涼しさを感じやすいです。
一般的には、小型のものは風量が弱い傾向にあるので、持ち運びやすさと風量の強さのバランスが取れた商品を選ぶと良いでしょう。
また、扇風機の中には風量を何段階か調整できるタイプもあります。火起こしの際は弱めにして、暑さが厳しい場所では強くするなど、シーン問わず使いやすくなるので便利です。
・連続で使用できる時間
乾電池やバッテリーで駆動する扇風機は、電池やバッテリー残量がなくなると、乾電池を交換したり充電したりするまで使用できなくなります。連続で使用できる最大使用時間も確認しておきましょう。
最大使用時間が短い場合などは、予備の乾電池やモバイルバッテリーを用意しておくことをおすすめします。
・首振り機能の有無
一方向に風を送り続けるタイプの扇風機は、1人しか風に当たることができません。夜寝る際に扇風機をつけっぱなしにしていると、体を冷やし過ぎてしまう恐れもあります。
卓上扇風機など設置して使うタイプの場合は、広い範囲に風を送れる首振り機能や角度調節機能があるかどうかを確認しておくのがおすすめです。
首振り機能によってテント内全体に空気の流れができるので、熱がこもりづらくなるというメリットもあります。
・夜も使用するなら静音性を確認しよう
周囲が静かになる夜間は、扇風機の駆動音が気になってしまうものです。扇風機の音が気になり、逆に寝られなくなってしまうことも考えられます。
寝苦しい熱帯夜に扇風機を活用したいと考えている方は、扇風機の静音性も確認しておくと便利です。
■扇風機で暑い日のキャンプを乗り切ろう
扇風機をキャンプ場に持って行けば、暑い夏の日でも涼しさを感じられます。暑さ対策だけでなく、虫除けや冬の寒さ対策に活用できる点も魅力です。
しかし、家庭で使用するタイプの扇風機は、大きく持ち運びが難しい・電源がないと使えないといったデメリットがあるため、屋外使用にはあまり向いていません。キャンプ用には、乾電池やバッテリーで駆動して、小型で持ち運びに優れた扇風機を用意しておくのがおすすめです。
扇風機をキャンプ場でも活用して、暑い日のキャンプを快適に過ごしましょう。
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