キャンプは夜も楽しもう! 寝る前の準備や夜のマナー
夕食や焚き火を囲んだ団らんなど、キャンプ場の夜は楽しみがたくさんあります。しかし、しっかりと夜に備えて準備をしておかないと、夜のアクティビティが楽しめなかったり、翌朝の撤収作業が大変になったりしてしまいかねません。キャンプ場の夜を楽しむためには、事前に行いたい準備とマナーを知っておくことが大切です。
ここでは、キャンプ場の夜を楽しむコツや夜を迎える前に行っておきたい準備、夜間のキャンプ場で注意したいマナーをご紹介します。
【目次】
■キャンプの夜はランタンを活用しよう
キャンプ場で夜を過ごす際の前提として、ランタンやヘッドライトといった光源の用意が必要です。キャンプ場は市街地から離れた場所にあることが多いため、周囲に街灯のような光源がなく、夜になると真っ暗で身動きがとれなくなります。
夜でも周囲を明るく照らせるランタンを用意しておけば、暗い夜のキャンプ場でも視界を確保し、自由に行動できます。
ランタンにはガスを燃料にするガスランタンや、乾電池や充電式バッテリーを使うLEDランタンなどの種類がありますが、燃料を燃やすタイプのランタンは一酸化炭素中毒の危険性があるため、テント内で使用できません。テント内でも使用できるLEDランタンを用意しておくのがおすすめです。
LEDランタンがあれば、暗くなってからテント内でゲームや読書などを楽しんだり、荷物を探したりすることもできます。
■キャンプ場の夜の楽しみ方
キャンプ場で過ごす夜は、日常生活の中ではなかなかできないアクティビティを体験できるのが魅力です。キャンパーによっていろいろな楽しみ方が考えられますが、代表的な夜の楽しみ方をご紹介します。
・焚き火を行う
焚き火は、キャンプ場の夜を楽しむ定番の過ごし方のひとつです。焚き火をのんびり眺めたり、焚き火を囲みながら料理やお酒を楽しんだり、ゆっくりと会話を楽しむのも良いでしょう。
ただし、近年は地面に薪を直接置いて焚き火を行う直火という行為を禁止しているキャンプ場が多いです。焚き火を楽しみたい方は、キャンプ場の焚き火のルールやマナーを確認し、必要に応じて焚き火台などのアイテムを用意する必要があります。
・天体観測を楽しむ
キャンプ場の周りには明かりが少ないことが多いです。自然に囲まれて空気も澄んでいるので、都市部では見られない美しい満点の星空を眺めることができます。
キャンプ場に向かう前に現地の天候を確認しておく必要はありますが、望遠鏡や星座表といった天体観測用のアイテムを用意して、空を眺めて夜を過ごすのもおすすめです。
■キャンプ場で夜を迎える前にしておきたい準備
キャンプに慣れるまでは、テントの設営や食事の準備などに多くの時間が取られるものです。昼間の作業で疲れたからと作業を怠って眠りについてしまうと、翌朝の撤収作業に時間がかかったり、さまざまな被害にあったりして、キャンプを楽しめずに終わってしまうかもしれません。
キャンプ場で夜を迎える際は、事前に次のような準備を済ませておくと良いでしょう。
・冷え込みに備えた服を用意しておく
昼間は暖かかったとしても、キャンプ場の朝晩は冷え込むことが多いです。特にキャンプ場の標高が高い場合は、市街地よりも寒さを感じやすくなります。
保温性に優れた服や上に羽織れるパーカーなどを寝間着として用意しておくと安心です。
また、春夏の暖かい季節でも、半袖半ズボンだと虫に刺される恐れがあります。寝る際は通気性に優れた長袖長ズボンを着用しておくと良いでしょう。
・荷物をテント内に移動させる
テントの外に出してある荷物は、寝るまでにテント内や自動車の中などに移動させておきましょう。防犯対策として、自動車のドアの鍵をかけたかどうかも確認しておく必要があります。
また、朝露や急な雨で荷物が濡れてしまうことも考えられます。椅子や洗濯物、コンロなど、濡れると困るアイテムもタープの下やテント内などに動かしておくのがおすすめです。
・ゴミ袋をしばっておく
キャンプ場の周囲には、多くの野生動物が暮らしています。キャンプ場の場所によっては、熊などの大きな野生動物と遭遇する可能性もあるでしょう。
食べ残しや空き缶などのゴミを放置したり、ゴミ袋を開けたまま置いたりしていると、虫がたかったり野生動物が近づいてきたりする恐れがあります。ゴミはキャンプ場のゴミ捨て場に持って行くか、ゴミ袋の口をしっかりと縛ってサイトの中にしまっておくことが大切です。
・食材をクーラーボックス内にしまう
ゴミ袋と同様に、残っている食材もそのままにしておくと、野生動物が漁りに来ることが考えられます。食材はクーラーボックス内にしまって、においが外に漏れないようにしっかりと保管するようにしましょう。
・テントなどのペグをチェックする
テントを固定するためのペグが浮いていたりロープが緩んだりしていると、強風が吹いた際にタープやテントがあおられる恐れがあります。夜になる前に、しっかりと固定されているかどうかを確認しておきましょう。
また夜間にトイレに行くことも考えて、光っていて見やすいロープやペグを活用したり、ペグをライトで照らしておいたりするのもおすすめです。
・洗い物を済ませておく
キャンプ場のチェックアウト時間は一般的には11時前後です。朝食の準備や後片付け、テントの撤収作業をしていると、あっという間にチェックアウトを迎えてしまいます。
翌朝の作業を少しでも減らすために、洗い物は寝る前に済ませておくのがおすすめです。翌朝の朝食は食器にラップをかけるなどの工夫を行うと、洗い物を減らすことができます。
■夜のキャンプ場で注意したいマナー
キャンプ場では、多くの人がキャンプを楽しんでいます。トラブルや事故などを回避して、キャンプを良い思い出にするためには、マナーを守ることが大切です。
他のキャンパーに迷惑をかけることがないよう、夜のキャンプ場で注意したい最低限のマナーを覚えておきましょう。
・消灯時間を守る
多くのキャンプ場では、ランタンの明かりや焚き火を消して過ごす就寝時間を設けています。具体的な時間はキャンプ場によって異なりますが、22時頃から就寝時間となっていることが多いようです。
就寝時間になったらランタンや焚き火を消し、静かにテント内で過ごすようにしましょう。
・夜遅くまで大騒ぎしない
就寝時間は静かに過ごすこともマナーです。キャンプ場では声や音が響きやすいので、大騒ぎしたり音楽を流したりするのは避け、話す際は小声で喋るようにしましょう。
特に車のドアの開け閉めの音は大きな音を立てやすいので、荷物の出し入れはできるだけ就寝時間前に済ませておくことをおすすめします。
・火の後始末を行う
焚き火やキャンドル、ガスランタンなど、火を使った後は寝る前に後始末を行うことも重要です。風の吹き方や火元とテントの位置などによっては火事を引き起こす恐れもあるので、完全に消火したことを確認して就寝するようにしましょう。
焚き火の場合は、まだ燃えている薪に水をかけると高温の水蒸気が舞い上がり危険です。焚き火台が急激な温度変化に耐えきれずに変形する場合もあるので、必ず薪を自然に燃やし切るようにしてください。
焚き火は消灯時間までに燃え尽きる量の薪で行い、どうしても燃やし尽くせなかった薪や炭はキャンプ場のルールに則って処理することが大切です。
■マナーを守ってキャンプ場の夜を楽しもう
キャンプ場で過ごす夜は、焚き火や天体観測など、日常では楽しみづらいアクティビティがたくさんあります。キャンプ場の夜を存分に楽しむために、しっかりと準備を済ませておきましょう。
また、キャンプ場は他のキャンパーも多く寝泊まりしています。就寝時間を迎えたら明かりを消し、大きな音は出さないようにする、火の後始末を行うなど、他人に迷惑をかけないように注意しながら、キャンプ場の夜を楽しんでみてください。
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