天体観測を楽しむためのポイントと冬キャンプの注意点
冬キャンプというと、寒くて大変というイメージを持っている方も少なくないと思います。キャンプにおいてオフシーズンとされる冬ですが、この時期だからこそ見ることのできる景色や感動が訪れる人を待っています。特に澄んだ空気の中で眺める星空は格別です!
今回は、天体観測を楽しむためのポイントと冬キャンプでの注意点をご紹介します。
星空をより綺麗に見るためにチェックするポイントは、大きく分けて二つあります。
一つ目は街灯が少なく周囲が暗いこと、二つ目は空気が乾燥していて澄んでいることです。
都市圏から離れたキャンプ場は街灯が少なく、空気も澄んでおり、乾燥する冬は天体観測に適していると言えます。
■天体観測にあると便利な道具
●望遠鏡
●赤セロファン付懐中電灯(目が幻惑されないので、星空が見やすくなる)
●星座早見盤や星図
●コンパス
●折りたたみテーブルとイス
●防寒着
●夜露除けヒーター
●ポータブル電源
●デジタルカメラとカメラ三脚
満点の星空を見ていると、この景色を思い出に残したいと感じる方も多いのではないでしょうか。夜空の写真を撮ってみようと思った時に役立つ知識をいくつかご紹介します。
■星空撮影をする際のコツ
●高感度のカメラを使用する
→ノイズの少ない滑らかで高画質な写真が撮れます。
●手ぶれを避ける
→重みのあるアルミ三脚やレリーズケーブルを使い、手ぶれを軽減させることで綺麗に撮影することができます。
●ソフトフィルターを使用する
→光を滲ませることで星の色や明るさに立体感がつきます。
また、本格的なカメラを持っていなくてもスマートフォンで綺麗に写真を撮る方法もあります。用意するのは、スマートフォンと望遠鏡です。スマートフォンのレンズを望遠鏡の接眼部分につけ、その状態でピントを調節します。ここでも手ぶれが起きないようしっかり固定するのが綺麗に撮影するためのポイントです。スマートフォンのみだとぼやけてしまう写真もこの方法であれば、手軽に美しい月や星の写真を撮ることができます。
天体観測のポイントを押さえ、夜空に映える星々をぜひ堪能してみてください!
続けてご紹介するのが冬キャンプの注意点です。
寒さを凌ぐため火を使用する場面も多くなるオフシーズンのキャンプ。まだキャンプに慣れていない方や、初めて冬キャンプをしてみようと考えている方にとっては、心配な点も多いのではないでしょうか。
安全で楽しい時間を過ごせるよう、注意点を事前に確認しておくことが大切です。
■冬キャンプで気をつけておくべきこと
●一酸化炭素中毒
冬の寒さ対策に欠かせない石油ストーブですが、使い方を間違えると命に関わる事故にも繋がりかねないので細心の注意が必要です。
テント内で石油ストーブを使用せざるを得ない時に気をつけなければいけないのが、一酸化炭素中毒です。換気をしない状態で使用し続けると、室内の酸素濃度低下による不完全燃焼が進み、一酸化炭素が急激に増加して中毒を引き起こします。一酸化炭素チェッカーを設置したり、こまめに換気をしたりなど対策がとても重要です。
●水道設備の閉鎖
冬のキャンプ場では、水道管が凍ってしまったり、水道設備のみ冬季閉鎖している場合があります。水道が使えないと飲み水以外に、食材や食器を洗う際の水なども確保しておく必要が出てきます。普段よりも多めに水を持っていったり、極力洗い物が出ないような工夫をしましょう。
●テント内の結露
冬のキャンプでは外とテント内の温度に差が出るため、結露が発生しやすくなります。頭上から水が落ちてきてテントの中が水浸しなんてこともあるので、換気をしたり結露を拭くためのワイパーなどを持っていくなど対策をしておきましょう。
●ドロップダウン現象
気温や気圧が低い場所で、なかなか着火出来なかったり、火力が弱くなってしまったりする現象をドロップダウン現象と言います。
ガス缶の種類はCB缶とOD缶がありますが、寒冷地では低温時でも使用できて、火力の強いOD缶を燃料にしたバーナーがおすすめです。
■おわりに
夏に比べ厳しい環境でありながら、魅了される人も多い冬のキャンプ。
普段は味わうことの出来ないこの時期ならではの体験が詰まっていること間違いなしです。事前準備をしっかり行い、ぜひ冬キャンプに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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