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outdoor2022.10.18

焚き火で使う薪の種類や量を解説! おすすめの組み方や保管方法も知ろう

キャンプの醍醐味のひとつに焚き火があります。焚き火を行う際に欠かせないものが薪ですが、薪は材料となる樹木の種類によって特徴が異なるため、目的に応じて使い分ける必要があります。
また、薪の組み方や割り方、正しい保管方法を覚えておくことも、火起こしを楽しむポイントです。
ここでは、キャンプシーンで使用する薪の種類やそれぞれの特徴、必要な量の目安、組み方、保管方法といった、薪に関する基礎知識をご紹介します。

 

【目次】

■キャンプで使える薪の種類と使い方

・針葉樹

・広葉樹

■キャンプで必要な薪の量は?

■薪割りにもこだわろう

■焚き火を楽しむための薪の組み方

■薪の保管方法

■薪に関する知識を深めてより焚き火を楽しもう

 

■キャンプで使える薪の種類と使い方

キャンプで使える薪の種類と使い方

 

焚き火で使用する薪は、針葉樹と広葉樹の2種類に大きく分けられます。それぞれ燃焼時間や燃え方といった特徴が異なるため、火起こしを成功させるには違いを押さえておくことが大切です。
それぞれの特徴と、適した使い方をご紹介します。

 

・針葉樹

名前の通り、葉が針のように細くとがっている樹木が針葉樹です。代表的な樹種としては、スギやマツ、ヒノキなどが挙げられます。
細かな特徴は樹種によって異なりますが、基本的には油分が多く火がつきやすいです。広葉樹に比べると柔らかいので、薪割りも簡単に行えます。
火がつきやすいため、焚き火の火つけ用途に最適です。焚き火に不慣れなうちは、針葉樹の薪で火起こしの練習をするのも良いでしょう。

ただし、燃えやすい分燃焼時間は短い、ヤニが多く含まれるため煙やスス、においが出やすいといった点には注意が必要です。
代表的な針葉樹の種類とそれぞれの簡単な特徴は、以下の通りです。

【スギ】
火がつきやすく火力が高い、柔らかく薪割りをしやすいなど、多くのメリットを持っています。比較的安価に購入できる点も魅力です。

【マツ】
油分が多く、火つきに優れているのが特徴です。スギなどに比べると燃焼時間が長く火力も強いですが、ススや煙の量も多くなります。

【ヒノキ】
乾燥が早く、火つきに優れているのがヒノキの魅力です。香りも特徴的ですが、燃焼時間は短く火持ちしません。

 

・広葉樹

針葉樹とは逆に、広く大きな葉を持っているのが広葉樹です。組織の密度が高く火つきは悪いものの、長時間安定して燃え続けます。油分が少なめなので、煙やススが出にくい点もメリットです。
価格は針葉樹に比べると高めですが、焚き火を長時間行う、焚き火で料理を作る、薪ストーブにくべるといった用途に適しています。
代表的な広葉樹の種類は、以下の通りです。

【カシ】
カシは、火力や火持ちに優れているのが魅力です。硬く薪割りに手間はかかるものの、火持ちが良いため消費する薪の量を減らせます。

【ナラ】
どんぐりの木のことで、燃焼時間に優れています。薪ストーブなど、長時間燃やし続ける用途におすすめです。

【クヌギ】
密度が高く火持ちに優れています。ススや煙も少ないので、ナラと同じく薪ストーブに使うのがおすすめです。

また、ケヤキやサクラといった広葉樹の薪を使う場合もあります。

 

■キャンプで必要な薪の量は?

焚き火をする際に必要な薪の量は、宿泊数や火の大きさ、燃やし方、天候などによって異なります。針葉樹の薪1束で1~2時間、広葉樹の薪1束で3時間ほどが燃焼時間の目安です。
1泊で夜だけ焚き火を行う場合は、針葉樹の薪を1束と広葉樹の薪を1~2束ほど用意しておけば問題ないでしょう。朝昼も焚き火を行う場合は、少し多めに用意しておくと安心です。

また、薪ストーブは薪の消費量が焚き火よりも増えるため、薪を多めに準備しておく必要があります。冬場のキャンプで薪ストーブ用に薪を用意する場合は、25kgほどを目安に用意するのがおすすめです。

 

■薪割りにもこだわろう

薪を効率的に燃やすには、薪割りにこだわることもポイントです。火つきの悪い広葉樹の薪しかない場合でも、薪割りで大きさを調整すれば火をつけやすくなります。
逆に、針葉樹しかない場合は、細い薪で火をつけてからできるだけ太い薪をくべるようにしましょう。
薪割りのやり方は、大きくオノやナタで割る方法と、ナイフで割る方法に分けられます。

【オノやナタで割る方法】
1.薪にオノやナタの刃を当てる
2.薪を持ち上げて薪割り台に軽く打ち付ける
3.刃が薪に食い込んだら薪から手を放し、薪割り台に打ち付ける
4.何度か打ち付け、下まで割る

オノを大きく振りかぶると、手から抜けてしまったり、薪の破片が飛んで行ったり、体にオノをぶつけたりする恐れがあり危険です。特に手斧の場合は、安全のために必ず上記の方法で薪割りを行うようにしましょう。

【ナイフで割る方法】
1.厚みのあるナイフを木目に沿って当てる
2.ナイフを垂直に立てたまま、他の薪などでナイフの背を叩く
3.刃が食い込んだら、刃先を叩いて少しずつ薪を割る

たくさんの薪を割る必要がある場合は、薪割り機と呼ばれる専用のアイテムを使うと便利です。
また、割った薪を持ち運ぶケースやバッグも用意しておきましょう。

⇒オノやナタ、ナイフを探す

 

■焚き火を楽しむための薪の組み方

焚き火を楽しむための薪の組み方

 

焚き火を楽しむ場合は、薪の組み方も重要なポイントです。効率的に火を起こすには、空気の通り道を意識して薪を組む必要があります。
薪の基本的な組み方としては、並列型や井桁型、合掌型、開き傘型の4種類が挙げられます。

【並列型】
一番下に枕木を置いて、その上に薪を並列または放射状に重ねていく組み方です。キャンプ初心者でも簡単に組むことができます。火力が安定するので、焚き火で調理を楽しみたいシーンにも最適です。

【井桁型】
薪を縦横交互に並べて、「井」の字状に積み上げていく組み方です。キャンプファイヤーでも使われる組み方で、中央の空間に空気が通るため勢いのある火力を楽しめます。
火力が強いため、暖を取りたいシーンにおすすめです。

【合掌型】
焚き火台の上に火つけ用の細かい薪を積んでから、頂点で支え合うように大きな薪を組む方法です。傘を閉じたような見た目で、火力が真ん中に集まります。炎を眺めて楽しみたいシーンに最適ですが、燃焼時間が短く火の勢いも調整しにくいので、調理には向きません。

【開き傘型】
合掌型とは逆に、傘が開いたような見た目の組み方です。高さがないため、炎は小さく長時間燃え続けます。焚き火を複数人で囲んだり、調理をしたりする際に最適です。

 

■薪の保管方法

焚き火やストーブなどで使用する薪は、水分が少なくしっかり乾燥した状態のものが最適です。乾燥していない薪を使用すると、火がつきにくかったり煙がたくさん出たりしてしまいます。

焚き火を行う前に薪を置いておきたい、余った薪を持ち帰って保管したいといった場合は、日当たりと風通しが良い場所に保管するのが基本です。
湿気が高い場所に保管したり雨に濡れたりすると、腐ったり虫が湧いたりする恐れがあります。地面に直接置くのも避け、薪用のスタンドを活用すると良いでしょう。

また、保管の際も井桁型に積んで、風通しを確保するのがおすすめです。高く積むのが難しい場合は、薪の間にできるだけ隙間を作るように積み上げることを心がけると乾きやすくなります。

 

■薪に関する知識を深めてより焚き火を楽しもう

焚き火の火起こしがなかなか上手にできないというのは、キャンパーが抱えがちな悩みのひとつです。薪の種類や割り方、組み方といった知識を覚えておけば、火起こしを効率的に行いやすくなります。
ススや煙が出にくい方法で火を起こせるなど、より快適に焚き火を楽しめるようにもなるでしょう。
火を使うアクティビティで欠かせない薪の知識を深めて、アウトドアシーンをより楽しんでみてはいかがでしょうか。

⇒薪を探す

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