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outdoor2024.09.26

登山用スパッツ・ゲイターは必要? 選び方から付け方まで

登山やトレッキング、ハイキングといった山道や砂利道を歩くアクティビティで、トレッキングシューズ(登山靴)の中に石や砂が入って煩わしさを感じることがあります。そのような時に用意しておくと便利なのが、登山用のスパッツ(ゲイター)です。
しかし、登山初心者の方は、本当に必要なのか疑問に思うかもしれません。スパッツを装着することで、どのような効果が期待できるのでしょうか。
ここでは、登山用スパッツ・ゲイターの必要性や選び方、正しい付け方をご紹介します。

 

【目次】

■登山用スパッツ・ゲイターとは?

■登山用スパッツの選び方

・自分に合ったサイズを選ぶ

・丈の長さは用途に合わせて

・ストラップの仕様も重要

・機能性に関わる素材の種類

・着脱の仕方も確認しよう

■登山用スパッツの正しい付け方

■登山用スパッツで足元を快適に保とう

 

■登山用スパッツ・ゲイターとは?

登山用スパッツ・ゲイターとは?

 

登山やトレッキングで使われるスパッツとは、パンツとトレッキングシューズの隙間を覆うためのアイテムのことです。ゲイターとも呼ばれます。

登山やトレッキング中に靴の中に異物が入ったり、雨で靴下が濡れたりすると、歩きにくさや不快感を覚えるだけでなく、余計な体力も消費してしまいます。
そのような時に、足首を登山用のスパッツで覆えば、靴内部に異物が入るのを防ぐことが可能です。砂利や雨水などを気にすることなく、快適に登山を楽しめるようになります。
足元の保温や泥はねによる汚れの防止、紫外線対策などの効果が期待できるのも、スパッツを装着するメリットです。

登山やトレッキングにおいて、登山用スパッツは絶対に必要なアイテムではありません。
しかし、砂や小石が多い山道、雪が積もった冬山など、足元が悪い道を歩く時に用意しておくと役立ちます。

 

■登山用スパッツの選び方

登山用スパッツの選び方

 

登山用のスパッツ・ゲイターは、使用する季節やその日の天気、山道の状態などに適したものを選ぶことが大切です。自分に合う登山用スパッツを選ぶには、以下の点を確認する必要があります。

 

・自分に合ったサイズを選ぶ

登山用スパッツは、衣類と同じように複数のサイズが用意されています。スパッツの性能を最大限生かすために、自分の足に合ったサイズを選ぶことが大切です。
自分の足にサイズが合わないとスパッツがずれてしまい、小石や砂が隙間から入ってきたり、雨で濡れたりする可能性があります。

また、履き口にコードやストラップが付いているタイプを選ぶのもおすすめです。フィット感を調整できるので、着用中にずり落ちるのを防ぎやすくなります。

 

・丈の長さは用途に合わせて

スパッツは長さによって使い勝手が異なります。メリット・デメリットを考慮して、用途に適したタイプを選ぶことが重要です。

【ショート丈の特徴】
足首周りを保護できるタイプです。軽量かつコンパクトで、持ち運びしやすさに優れています。低山登山やトレッキング、道がある程度整備されているコースでの使用に最適です。
緊急時に備えて、1つリュックに入れておくと役立ちます。

【ロング丈の特徴】
靴の履き口からひざ下辺りまでを覆うことができるタイプです。ズボンと重ね履きすることになるので、足元の冷えを防げます。小石や砂利、水の侵入だけでなく、泥はねなどの汚れを防げる点もメリットです。
雪山や天候が悪い日の登山に適しています。

 

・ストラップの仕様も重要

多くの登山用スパッツには、ずり上がりを防ぐためにトレッキングシューズとスパッツを固定するストラップが付いています。使いやすさに関わるため、ストラップの素材や仕様も確認しておきましょう。
ストラップは、ゴムバンドタイプとベルトタイプに大きく分けることができます。

ゴムバンドタイプは伸縮性があり、靴底に通すだけで装着できるのがメリットです。使いやすさに優れていますが、耐久性はベルトタイプより低い傾向にあります。
一方で、ベルトタイプは耐久性に優れているものの、装着に手間がかかったり、靴底に段差ができたりする点に注意が必要です。

 

・機能性に関わる素材の種類

登山用スパッツを選ぶ時は、素材に考慮することが重要です。素材ごとに耐水性や耐摩耗性、軽さなどが異なるため、使用する環境に応じて選びましょう。
代表的な素材と特徴は、以下のとおりです。

【ソフトシェル】
ソフトシェル素材のスパッツは、ストレッチ性に優れているのがメリットです。足の動きを妨げないので、上り下りが激しいコースやトレイルランなど、足を大きく動かすシーンに向いています。
防風性や保温性、通気性も高いので、幅広い用途で使えます。

【ナイロン】
耐久性や耐摩耗性の高さが特徴です。岩場などの険しい場所があるコースを歩く方や、丈夫な登山用スパッツを探している方に適しています。

他にも、撥水性や防水透湿性に優れているゴアテックス素材を使った登山用スパッツもあります。雪山や本格的な登山で使用する登山用スパッツを探している方は、ゴアテックス製のものを選ぶのもおすすめです。

 

・着脱の仕方も確認しよう

登山用スパッツの使用感は、着脱方法に大きく左右されます。代表的な着脱方法は、ジッパータイプとベルクロタイプの2種類です。

ジッパータイプは密閉性に優れていて、止水効果が高いのが魅力です。雨や雪による浸水を防ぐ効果が期待できます。上下から別々に開閉できるダブルジッパーを採用した登山用スパッツなら、下側だけ開けて靴ひもを結び直すことも可能です。

一方で、ベルクロタイプは着脱を簡単に行うことができます。通気性に優れているモデルを選べば、年間通して使える点もメリットです。
また、ジッパーとベルクロの両方を備えた、密閉性の高いタイプもあります。着脱の手間は増えますが、異物の侵入を防ぎやすいため、悪天候に備えて用意しておくと便利です。

着脱の仕方に加えて、開閉する位置も確認しておきましょう。足の後ろ側ではなく、前側にジッパーやベルクロがあるタイプの方が、着脱を簡単に行うことができます。

 

■登山用スパッツの正しい付け方

登山用スパッツを用意しても、付け方を間違えると効果が薄れてしまいます。性能を生かすために、正しい付け方も覚えておきましょう。
登山用スパッツの付け方の手順は、以下のとおりです。

【登山用スパッツの付け方】
1.スパッツ(ゲイター)の左右を確認する
2.スパッツを足に巻いて、ジッパーまたはベルクロを締める
3.トレッキングシューズとスパッツを連結させる

スパッツは、トレッキングパンツの外側・内側のどちらに装着しても問題ありませんが、外側に装着する方法が一般的です。パンツの外側にスパッツを巻くことで、シューズの中に異物が入ったり、パンツの裾が汚れたりするのを防ぐことができます。
悪天候の日は、パンツの内側に装着する方法を試すのもおすすめです。パンツの裾から水滴が垂れてきても、靴内が濡れるのを防げます。

付け方の手順は、内側・外側どちらに装着する場合も変わりません。求めている機能に合わせて、付け方を決めるようにしましょう。

 

■登山用スパッツで足元を快適に保とう

登山用スパッツは、登山やトレッキングで絶対に必要なアイテムというわけではありませんが、悪路や悪天候でも足元を快適に保ちやすくなります。
砂利道や雪道を歩く、悪天候が予想されているといった時は、用意しておくと便利です。

ただし、登山用スパッツは商品ごとに特徴が大きく異なります。コースの状況やその日の天候を基準にして商品を選ぶのが、自分に合ったスパッツを見つけるためのポイントです。

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