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football2019.10.11

試合で失敗しないサッカースパイクの選び方

楽しくスポーツギアを選ぶために必要な知識を、アカデミー形式で学んでいく、「SPORTS GEAR ACADEMY」。本連載のフットボール編では、3回にわたってスパイクの選び方講座を実施していく。3回目の今回は、これまで数々のサッカー大会をプロデュースしてきた松浦和輝を講師に迎え、試合で失敗しないスパイクの選び方について聞いた。


■価格が高すぎないスパイクを選ぶ理由


松浦:スポーツショップに行くとわかると思うのですが、スパイクは同じモデルのなかでトップモデル(高価格帯)、ミドルモデル(中価格帯)、エントリーモデル(低価格帯)が展開されています。トップモデルはプロ選手が試合で履くような高性能モデルで、値段も1万円後半から2万円を超えるものもあり、なかなか手を出せるものではありません。石田さんはこれまでどの価格帯のものを履いてました?



石田:ミドルモデルが多かったです。いつも試合用と練習用で2足持っていて、履く頻度が少ない試合用が消耗してきたらそれを練習用に回し、新しく試合用スパイクを買うというサイクルでした。

松浦:試合用と練習用のスパイクは分けることが多いですね。ただ練習と試合でまったく違うモデルを履くと足入れの感覚が全く違ってきます。だから例えば同じモデルのミドルモデルを試合用、エントリーモデルを練習用といった感じで使い分けると、足入れの感覚はほぼ変わらないはずなので、そういう選び方もありますね。


■スパイク選びの失敗談


松浦:これだけたくさんのスパイクがあると、時にはスパイク選びに失敗してしまうこともあるかと思います。石田さんはこれまで何か失敗した経験ありますか?

石田:結果的に失敗だったというケースなんですが、好きなモデルの軽量版が出たので買ったことがあるのですが、2回ぐらい履いたら壊れてしまいました。安易に新しいものを選ぶのではなく、いろいろな人の意見を聞いてから買ったほうがよかったかな、と思いました。松浦さんはどうですか?



松浦:変に安いスパイクを買ってスタッドがすぐに折れてしまったり、ソールがめくれてしまったことはありましたね。あとは幅が合わなくて足が痛くなったことも。締め付けられすぎる感覚があり、足にかなりのストレスがかかりました。自分の足にとっては失敗でしたね。

石田:実際に履いて試すことができると違いますよね。最近だと各メーカーが大会などでブースを出して試し履きができる機会が増えてきていますが、とてもいいですね。実は自分が学生の頃、好きなメーカーのスパイクしか履かないという固定観念があって違うメーカーの試し履きをしたことなかったのですが、、、試していたら選択肢も増えて失敗も少なくなったんじゃないかな、と思いますね。


■スパイクで気分を変える


杉浦:最近の中高生は好きなメーカーやモデルがあると、変えることを避けて同じものを買い続ける傾向があると聞きます。でも、毎日サッカーをやり続けていると時にはスランプに陥ることもあるし、途中でレギュラーから外れてしまったり結果が出ないこともあるかと思います。そんな時には気分を変えて、思い切ってスパイクを変えてみるのも一つの手ですよね。スパイクは蹴る、走るというプレー面だけでなく、気持ち面でも大きな影響があるかと思います。変えたことによって『自分が変われるかも』という期待感が出てくるでしょうし、その時に気に入ったスパイクを履いてプレーすることで、メンタル面にいい影響を及ぼす可能性はあると思います。



石田:確かに気持ち面の影響ありそうですね。あと、スパイクを変えることでチームメイトにも「変わりたい」という気持ちが伝わりそうですね。イメチェンのような。


松浦:第三回の講義はここまで。大人になってもサッカーを続けていくと考えると、サッカー人生はとても長いものなります。今、中高生だったら、20年先もサッカーを続けることはざらだと思います。わたしは高校時代、変にこだわりを持って同じスパイクを履き続けていましたが、今考えるとそれは本当に些細なことでした。だからスパイク一つにしても視野を広げて、色々なスパイクを体験し、選ぶことを楽しんでほしいですね。自分のプレースタイルに合うかどうか、機能性やデザイン、履き心地、フィット感など、いろいろな基準で柔軟に選べるのがアマチュアプレーヤーの特権です。プロでは逆になかなかできませんから

【試合で失敗しないスパイクの選び方】
・価格帯の違う同一モデルを試合と練習で履き分ける
・スパイクは必ず足入れをして足に合わないスパイクは履かない
・うまくいかない時はこだわりを捨て、スパイクで気分をあげる


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#プロフィール

(左)松浦和輝、(右)石田脩人

講師
松浦和輝
スポーツマネジメント所属。カテゴリー問わず年間100本のサッカー・フットサル大会を指揮する、誰よりも現場をよく知るプロデューサー。サッカー歴は約30年で、今でも早朝サッカーを中心にプレイを日課としている。

受講生
石田脩人
スポーツマネジメント若手社員。大学同好会カテゴリーを中心にサッカー大会を企画運営。学生時代は強豪校でプレーをし、大学から社会人リーグ(神奈川県1部リーグ)でプレーを続ける。

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