football2025.01.30

【サッカー】インサイドキックをマスターしよう！正確なパスを出すコツ

サッカーボールの蹴り方には、足の甲を使うインステップキックや、親指の付け根辺りで蹴るインフロントキック、つま先で蹴るトゥキックなど、さまざまな種類があります。サッカーのプレーの質を高めるには、複数の蹴り方を使い分けることが大切です。
中でも、最も基本的な蹴り方で使用率が高い「インサイドキック」は、早いうちにマスターしたい蹴り方ということができます。
ここでは、インサイドキックの特徴や、正しい蹴り方のコツをご紹介します。

【目次】

■インサイドキックの特徴は？

インサイドキックの特徴は？

インサイドキックとは、足の内側の土踏まずからかかと付近にかけての広い面でキックする蹴り方のことです。つま先でボールを蹴るトゥキックなどと異なり、足の広い面でボールを蹴り出すため、コントロールをつけやすいのが特徴として挙げられます。

そのため、インサイドキックは近距離で味方にパスを出す際に使われることが多いです。キーパーと1対1など、コースさえしっかりと狙えればゴールを決められるシチュエーションも、インサイドキックが適しています。
短いパスを回してゴールを狙うポゼッションサッカーのような戦術においては、インサイドキックは欠かすことができないプレーといえるでしょう。

ただし、他の蹴り方に比べると足の可動域が狭くなってしまうため、強く蹴る用途には向いていません。ボールを高く浮かせるのも難しいため、ロングパスやロングシュートといったプレーで使われることはまれです。

■インサイドキックを蹴るコツ

インサイドキックを蹴るコツ

インサイドキックは、実際の試合でも使用頻度が高い、基本的な蹴り方です。サッカー上達を目指すのであれば、安定してインサイドキックを使えるようにならないといけません。
とはいえ、サッカー初心者の方は、なかなかインサイドキックのコントロールが安定しないということもあるでしょう。
インサイドキックの蹴り方のコツをご紹介するので、練習でも意識してみてはいかがでしょうか。

・軸足のつま先を相手に向ける

インサイドキックの基本的な蹴り方のコツは、軸足をボールの横かやや後ろに置くこと、蹴る足はボールを蹴りたい方向に真っすぐ振り抜くことの2点です。

軸足を置く位置は、ボールに対して毎回同じにすることを心がけましょう。軸足の位置が安定すれば、おのずとボールコントロールも安定します。ボールと軸足の距離が近いと蹴りにくくなるので、ある程度距離を取ることをおすすめします。
プレーしやすい幅は個人差がありますが、足の幅1つ程度がボールと軸足の間隔の目安です。

軸足のつま先は、ボールを出したい方向に向けることもポイントです。蹴りたい方向につま先を向けることで、狙った位置にボールを蹴り出しやすくなります。

・足を真っすぐ振ってボールの中心を蹴る

ボールを蹴る時に、足を真っすぐ振ることも重要です。足を真っすぐに振り抜かないと、ボールに余計な回転がかかってコントロールが難しくなります。

真っすぐ足を振り抜くことに加えて、ボールの中心を捉えることも心がけましょう。
ボールの下側を蹴ると、浮いたボールになってしまいます。反対に、上側を蹴ってしまうとボールがしっかり転がりません。いずれにしても、ボールを受ける味方が取りにくいパスになってしまいます。
中心を蹴ることができれば、ボールには回転があまりかかりません。ボールの中心を蹴れているかわからない時は、ボールにどんな回転がかかっているかを判断材料にするのもおすすめです。

また、ボールを蹴り出すインパクトの位置は、体よりも少し前にするイメージを持つと、速いボールを蹴りやすくなります。

・足首を固定する

ボールを蹴り出す時は、蹴る側の足首を固定するようにしましょう。ミートする位置が安定し、スピード感のあるボールを蹴りやすくなります。
つま先が少し上を向くような形で足首を固定して、股関節から下を大きく使う意識で蹴り出すのがポイントです。

とはいえ、終始足首を固定した状態だと、動きにくくなってしまいます。途中までは自然に足を動かして、蹴り出す瞬間に足首を固定するのがおすすめです。

・腕を動かして蹴る

足の力だけでボールを蹴ると、パスのスピードは落ちてしまいます。力強いキックにするためには、全身でためた力をボールに余すことなく伝えることが大切です。
足だけを使うのではなく、全身を動かしてボールを蹴ることを心がけましょう。

サッカーにおいて、インサイドキックを行う時は必ず片足立ちになります。全身のバランスを取るために、腕を軽く広げた状態でボールを蹴り出すのがおすすめです。
この時、蹴り足と反対側の腕を引くように動かすと、全身のしなりを使って力強いボールを蹴り出せます。右足でボールを蹴る時は左腕、左足でボールを蹴る時は右腕を引くように動かすことも、意識してみてください。

■インサイドキックの練習方法は？

力強くコントロールの良いパスをインサイドキックで出すためには、動き方を体で覚えることが大切です。練習を繰り返して、インサイドキックの動きに慣れることを意識しましょう。

2人以上で練習を行える場合は、対面パスやトライアングルパスといった練習を行うと良いでしょう。名前のとおり、対面パスは2人で向かい合って、トライアングルパスは3人で三角形を作ってパスを出し合います。

軸足の向きや足の振り抜き方を意識してパスを出し、相手のいる位置からボールがズレないようにすることがポイントです。自分がパスを受ける時は、すぐボールを蹴り出しやすい位置で止めることも心がけてください。
実際の試合では、常に止まった状態のボールを蹴れるわけではありません。動いた状態のボールを正確に蹴る練習として、ダイレクトでパスを返してみるのも良いでしょう。

1人でインサイドキックの自主練をしたい時は、壁当てを行うのが有効です。
ただし、近隣の方とのトラブルになる恐れもあるため、必ず壁当てが許可されている場所で練習を行ってください。

また、インサイドキックはコントロールが重視される蹴り方とはいえ、スピードが遅いと相手選手に奪われてしまう恐れがあります。スピードのあるボールを蹴り出す意識を持って練習に臨むこともコツです。

■基本だからこそ練習を繰り返すことが大事

足の内側でボールを蹴り出すインサイドキックは、サッカーの基本的な技術のひとつです。ボールをコントロールしやすいことから、主に近距離でのパスによく使われます。
実際の試合でも多く使用されるため、インサイドキックの精度はプレーの質を大きく左右するものです。パス精度やスピードによっては、チームがピンチに陥ることも考えられます。
練習を繰り返して動きを覚え、正確にパスを出せる技術を身につけましょう。

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