「試打軍団」が打って検証!「SIMグローレ」は高弾道・低スピンで飛ばせる【ざわざわ藤澤のギア放浪記】Vol.9
この秋、各メーカーから新ドライバーが続々発売されるなか、テーラーメイドからも10月9日「SIMグローレ」が発売される。
アベレージ向けブランドとして人気を博している「グローレ」シリーズの最新ドライバーは、今年発売されたアスリートモデル「SIM」の技術を取り入れ、「イナーシャジェネレーター」をドローバイアスで搭載したいわばハイブリッドモデル。
総重量が275g(SR)と、前モデルの「Mグローレ」同様超軽量モデルという点も大きな特徴だが、「Mグローレ」と比較してどんな点が進化したのだろうか。
ゴルフ5PR部隊「ざわざわコンビ」の藤澤心之介さんが、試打軍団の一員でもあるゴルフ5デオシティ新座店の恒吉輝彦クラフトマンに話を聞き実力を明らかにする。
ゴルフ5デオシティ新座店のクラフトマン恒吉輝彦さん。ゴルフ5「試打軍団」の試打データを元に説明してくれた
藤澤「『SIMグローレ』を実際に打ってみた感想を教えてください」
恒吉「これは飛びますね! かなり初速が出ている感じがします」
藤澤「『Mグローレ』と比べても飛んでいますか?」
恒吉「はい。高打ち出し・低スピンの球が自然に打てて、かなり飛距離性能は高いと思います。実際、試打軍団の試打データを見ても、28人中26人が『Mグローレ』より飛んでいるんです。しかも平均で11Yアップ。この数値はちょっとすごいですよ」
藤澤「11Yも!それはすごいですね」
恒吉「バックスピン量が平均481rpmも減っているので、この効果だと思います」
前モデル「Mグローレ」と比較試打した結果、9割の人が平均11Y飛距離が伸びた
ヘッドの性能を見ても、「SIMグローレ」は「Mグローレ」よりも重心高が1.3mm低く、かつ重心深度が0.3mm深くなっており、球の上がりやすさや低スピン性能が上がっているのがわかる。
カーボンクラウンやソールのウェイトが低重心を実現。高弾道・低スピンの球が出る
恒吉「総重量は3gほど軽くなっていますが、振りやすさは『Mグローレ』より明らかにアップしています。シャフトの性能などもあるでしょうが、『イナーシャジェネレーター』の効果かもしれません」
藤澤「空力性能も考慮されているので、そのせいかもしれませんね」
恒吉「これならヘッドスピードが落ちてきたという方も、飛距離を取り戻せると思います」
藤澤「軽いぶん、頼りなさはあるのでしょうか?」
恒吉「それはないですね。軽いので、パワーがある人は最初は暴れるかもしれませんが、慣れてタイミングがとれれば意外に振れるんです。ヘッドスピードが速めの人でも十分使えますよ」
藤澤「なるほど。低スピンで吹き上がらないなら、パワーヒッターでも飛ばせますね」
「イナーシャジェネレーター」がドローバイアスで搭載され、大慣性モーメントと空力性能を両立
シャフトは「エアスピーダー」が装着され、グリップも軽量モデルだが全体のバランスがよく、頼りなさはないという「SIMグローレ」。
もちろんシャフトは変更されているが、フジサンケイクラシックでは男子プロも試合で使ったというあたり、ヘッドのポテンシャルの高さがうかがえる。
「SIMグローレ」は、「SIM」や「Mグローレ」同様、「スピードインジェクション」や「ツイストフェース」などの機能も継続して搭載。高初速だが曲がらないドライバーという点は引き継がれている。
軽量だが頼りなさはないので、パワーがある人でも十分使える
藤澤「『SIMグローレ』、どんなお客さまにおすすめしたいですか?」
恒吉「基本的にはヘッドスピード40m/s未満の方がいちばん大きな恩恵を受けられるクラブだと思います。とくにキャリーが不足気味で飛距離をロスしているという方、最近ヘッドスピードが落ちてきているという方は、ぜひ試してみてほしいですね」
藤澤「ドローとフェード、球筋的にはどちらが合うでしょうか?」
恒吉「どちらでも問題ないと思います。つかまりはいいですが引っかかる感じはないので、ドローヒッターがナチュラルに振ってつかまえて飛ばせますし、スライスに悩んでいる方の曲がりを軽減してくれる効果も期待できます」
藤澤「なるほど。これはアマチュアにとって強力な武器になりそうですね。ありがとうございました!」
10月9日発売の「SIMグローレ」は、
ゴルフ5
各店舗に試打クラブが完備されている。このシャープな振り抜きを体験しに行こう!