【2020年の売れ筋ベスト10!】ドライバー編 最も売れたのはあのドライバーだった!
2020年の売れ筋商品を数回に分けて振り返っていく「2020年の売れ筋ベスト10」シリーズ、最終回は「ドライバー編」。前回に引き続き、ゴルフ5マーケティング部の水嶋梨帆さんに聞いてみました。
※2020年1月~11月 ゴルフ5全店 売上数量の集計より算出
第10位は、テーラーメイドの『SIM グローレ』。
「2018年に発売された『Mグローレ』の後継モデルとなるドライバーで、球のつかまりのよさ、上がりやすさといった“やさしさ”に加え、総重量275g(SR)という軽さによる振りやすさに高い人気が集まりました。最近クラブが重く感じるようになってきた方やとにかく楽に飛ばしたい方にお勧めです」(水嶋、以下全て同じ)
第9位は、ブリヂストン「ツアーB JGR」。
「発売は2019年秋でしたが、今年1年を通してよく売れたロングセラーモデルとなりました。『サスペンションコア』による高い反発性能とやわらかい打感が特徴で、球のつかまりもよく、女子プロたちの使用率も高いドライバーでした」
第8位は、『MAVRIKサブゼロ』、第7位には『MAVRIK MAX』とキャロウェイのドライバーが立て続けにランクイン。
「『MAVRIKサブゼロ』は低スピンで強い球が出るアスリートモデル、『MAVRIK MAX』はつかまりがよくやさしく球が上がるアベレージモデルです。両モデルとも、AI設計によってさらに進化した『フラッシュフェースSS20』を搭載するなど、最新テクノロジーが詰まったドライバーです。人気だった『EPIC FLASH』シリーズからの進化を高く評価された結果と言えるでしょう。
左から、「MAVRIK MAX」「MAVRIK サブゼロ」「ツアーB JGR」「SIM グローレ」
一方、第6位、第5位に入ったのはいずれもテーラーメイドのドライバーで、『SIM MAXタイプD』と『SIM』でした。
「この両モデルは『SIM』シリーズ独自の『イナーシャジェネレーター』を搭載し、低・深重心化するとともに、空力性能を重視した設計で、高い振りやすさも備えています。『SIM MAXタイプD』はつかまりのいいドローバイアスモデルで、『SIM』は強弾道の打ちやすい比較的ハードヒッタ-向けのモデル。両モデルとも『ツイストフェース』や『スピードインジェクション』など『Mシリーズ』のテクノロジーをさらに進化させて搭載しており、高い飛距離性能を誇ります」
第4位は、ダンロップの『ゼクシオ イレブン』。
「アイアン部門では1位に輝いた『ゼクシオ』はドライバーでも上位に食い込み、実力と人気の高さを見せつけました。球がつかまって上がるというやさしさはアマチュアゴルファーにとって最高の武器ですし、前モデル以上にスウィートエリアも拡大しています。さらに、グリップエンドにウェイトを配しカウンターバランス化した『ウェイトプラステクノロジー』によって振りやすさがさらに進化したことで、気持ちよく振って気持ちよく飛ばせる点が高く評価されたのだと思います」
左から、「ゼクシオ イレブン」「SIM」「SIM MAX タイプD」
第3位は、キャロウェイの『MAVRIK』。
「『MAVRIK』シリーズでは、前出の『MAVRIKサブゼロ』と『MAVRIK MAX』の中間となるスタンダードモデルになります。『EPIC』や『ROGUE』シリーズから引き継いだ『ジェイルブレイクテクノロジー』と、進化した『フラッシュフェースSS20』による高い反発性能が高初速&ワイドスポットを実現し、“飛んで曲がらない”を高い次元で実現しました。サイクロン形状による空力性能のアップも振りやすさの向上に貢献しています。『EPIC FLASH』シリーズに引き続き、やはり“AIが設計したフェース”というインパクトは、アマチュアゴルファーのハートを強くつかんだようです」
飛距離性能とミスヒットへの強さが支持され3位にランクインした「MARVIK」
第2位は、ピンの『G425 MAX』。
「大慣性モーメントを謳う『G425』シリーズ3モデルのなかでもヘッドの慣性モーメントが最大で、オフセンターヒットへの強さに抜群の強さを見せるドライバーです。前モデル『G410』シリーズが空前の人気だったことから高い期待を集め、発売と同時に爆発的に売れました。実際、“ピン史上最大”という大きな慣性モーメントのおかげで球が曲がらず安定して真っすぐ飛ばせるという声が多く聞かれました。ネックの調節機能に加え、ヘッド後方のウェイトポジションの調節機能も備えているため、幅広いゴルファーが使えるという点も好評の理由の1つかもしれません」
前作からの人気を維持したまま、さらに幅広い層に支持された2位の「G425 MAX」
そしていよいよ、2020年の売れ筋ベスト10、栄えある第1位のドライバーは…
「お客様からの人気が高かった売れ行きナンバー1ドライバーは、テーラーメイドの『SIM MAX』ドライバーでした。『Mシリーズ』で培った『スピードインジェクション』『ツイストフェース』などのテクノロジーに、新技術『イナーシャジェネレーター』を加え、さらには空力性能も考慮するなど、人気ドライバーを多数生み出してきたテーラーメイドのテクノロジーの粋を集めたドライバーといえます。『SIM MAX』は、3モデルの中間的な位置づけで、『スライドウェイト』を搭載しないシンプルな部分もアマチュアには好まれたのかもしれません。『SIM』よりもやさしいモデルながらPGA選手にも使用者が多いのは、全体のバランスのよさの証拠。使い手を選ばず飛ばせる完成度の高さが、人気ナンバー1の理由かもしれません」
「SIM」シリーズでも中間的な位置づけだが、全体のバランスの良さが多くのゴルファーに支持され、見事1位となった「SIM MAX」
今年のランキングを全体的に俯瞰してみると、テーラーメイド、キャロウェイ、ピンともに、3~4モデルラインアップされている兄弟モデル内の中間の位置づけのモデルが最上位にランクインしていたのが印象的です。コントロール性とやさしさが高い水準でバランスが取れている証拠で、全体的な完成度の高さを証明する結果と言えるでしょう。その意味では“ドライバーの当たり年”と言えそうな2020年モデル、いまからでも遅くないので、ゴルフ5で試打してみてはいかがでしょうか。