golf2021.03.17

「TSi1」を吉田洋一郎が試打。「かっこいいのに軽くてつかまる」理由はタイトリストだからこその高性能にあり。

3月19日、タイトリストの新ドライバー「TSi1」が発売される。昨年発売された「TSi2」「TSi3」の兄弟モデルで、「TS1」の後継モデルとなるドライバーだ。

これを、ゴルフ５大田店で吉田洋一郎プロに試打してもらい、フィッターの市毛徹さんとその性能について分析してもらった。

「TSi1」を手渡された吉田プロは、まずその顔と軽さに驚きの声をあげた。

「これはすごく軽いですね！タイトリストらしいキレイで構えやすい顔をしているのに、アベレージ向けモデル並みの軽さです。これはちょっとびっくりしました」（吉田プロ）

「そうなんです。Sシャフトで総重量273ｇですから、ゼクシオよりも軽いんです。それでいて上級者が好むシャープな顔をしている、いい意味でのギャップがあるドライバーだと思います。ということで吉田プロ、早速打ってみてください。一般アベレージゴルファーを想定して、ヘッドスピード40m/sくらいでお願いします」（市毛さん）

市毛さんに促されて試打を始めたが、最初の３球ほどは、意図せずヘッドスピードが43m/s前後出てしまい、困惑する吉田プロ。

「タイトリストらしいキレイで構えやすい顔」と吉田プロも語る「TSi1」ドライバー

「ヘッドスピード40m/sのつもりで抑えてスイングしているのに、42～43m/s出てしまいます。これはやっぱりクラブが軽い効果ですね。私のイメージ以上にヘッドが走ってスピードが出ます。これはアマチュアの方が振っても、同じようにヘッドスピードアップの効果が期待できますね」（吉田プロ）

「そうですね。この軽さは、スピードアップにかなり貢献すると思います。ヘッドシェイプも空気抵抗が小さくなるように設計されていますし、純正シャフトのしなり戻りのスピード感も加わって、本当に『速く振れる』ドライバーだと思います」（市毛さん）

TSiシリーズ共通の空力特性を考慮されたヘッドシェイプで空気抵抗が減り、振り抜きがスムーズに

その後さらにスイングを抑えてヘッドスピード40m/s前後で数発打った結果を見ると、ヘッドスピード39.7m/sでトータル231Yというビッグドライブが出た。

「打感もいいし、フェースも気持ちよく弾いて、すごく飛んでいます。ヘッドスピード40m/s弱でボール初速56.5m/sも出ていますし、打ち出し角15.2度でバックスピン量1882rpmと高打ち出し・低スピン。これはすごい飛距離性能だと思います」（吉田プロ）

軽量モデルとは思えない飛距離性能に驚く吉田プロ。見た目と性能のギャップを感じると話す。

「フェースには『TSi2』、『TSi3』から引き続き『ATI425』という新しいチタン素材を使っているので、すごくソフトな打感ながら高い反発力を得ることが可能になっています。打った球が全部適度なドローになっていますが、球のつかまりもいいので、スライサーにとっても扱いやすいドライバーだと思います」（市毛さん）

フェースにインサートされた素材「ATI425」が、飛距離性能を向上させている

「勝手にヘッドスピードが上がってしまううえ、球もつかまって低スピンの強い球が出る。市毛さんのおっしゃるように飛ばなくて悩んでいるスライサーにはすごく心強いと思いますが、顔もきれいですしシャフトに頼りなさもない。しかも低スピンなので、上級者でも違和感なく使えて飛距離アップに貢献できると思います。アイアンで言ったら、マッスルバックなのにキャビティのやさしさを持っているようなものですから、画期的だと思います」（吉田プロ）

「TSi1」には、フェアウェイウッドとユーティリティも同時発売される。こちらも吉田プロに打ってもらった。

「フェアウェイウッドも軽いですね。ドライバーとすごくフィーリングが似ていて、同じ流れで違和感なく使いやすいと思います。球も上がるしヘッドが走って飛ぶ。ユーティリティも同様に軽いですが、こっちはヘッドが大きくて構えやすいですね。高弾道でグリーンに球を止められますし、ヘッドは大きいのに操作性もいい。これがあればロングアイアンは要らないですね」（吉田プロ）