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outdoor2025.02.13

正しい炭の捨て方は? バーベキューやキャンプ後に注意したい火の始末方法

炭火を使って作る料理は、バーベキューやキャンプといったアウトドアシーンの醍醐味のひとつです。おいしい料理を楽しめる一方で、困ってしまうのが使い終わった炭の処分方法でしょう。
捨て方を間違えると、火事や環境破壊の原因になってしまいます。使い終わった炭は、適切に処理することが大切です。
ここでは、使った炭の消火方法や正しい捨て方をご紹介します。

 

【目次】

■炭火の正しい消火方法

・燃え尽きるまで放置する

・水につける

・火消し壺に入れておく

■消した炭の捨て方は?

・燃えるごみに出す

・炭捨て場を利用する

・再利用できる場合も

■炭を埋めて処分するのは厳禁

■使い終わった炭は適切に処分を

 

■炭火の正しい消火方法

炭火の正しい消火方法

 

火事ややけどを防ぐために、使用した炭は捨てる前に消火することが大切です。炭火の消し方には、放置する・水につける・火消し壺に入れるという3つの方法があります。状況に適した方法で、確実に消火することを心がけましょう。
各方法のやり方や注意点は、以下のとおりです。

 

・燃え尽きるまで放置する

最も単純な消火方法は、炭が燃え尽きるのを待つことです。消火までにかかる時間から逆算して炭の継ぎ足しを止めると、スムーズに消火できます。
舞い上がった火の粉が原因で火事を引き起こす恐れがあるため、燃えやすいものを遠ざけたり、燃え尽きるまで誰かが見守り続けたりすることがポイントです。

炭が消火できたかどうかは、手を近づけてみることで確認できます。持つことができる程度に熱が下がっていれば、消火完了です。
手を近づけてみて熱を感じる時は、完全に消火できていません。やけどの恐れがあるため、触れるのは避けてください。

また、炭の種類によっては完全に火が消えるまでに長い時間がかかります。白炭(備長炭)のように火持ちが良い炭を使用した時は、放置する以外の方法で消火するのがおすすめです。

 

・水につける

炭を水につけて消火する方法もあります。金属製のバケツなどに水を張ったら、炭をひとつずつ火ばさみ(トング)でつかみ、ゆっくりと入れていきましょう。変形する恐れがあるため、熱に弱いプラスチック製ではなく、金属製の容器の使用をおすすめします。

水に入れても炭火はすぐに消えないので、最低でも数十分以上は水につけたまま放置するのがポイントです。一度に大量の炭を水に入れると、水蒸気が発生してやけどする恐れがあるので、必ずひとつずつ入れるようにしてください。

使い終わったバーベキューコンロに水をかける方法だと、水蒸気が発生したり、灰が舞ったり、急激な温度変化でコンロが変形したりする原因になります。
灰と水が混ざることで片付けの手間も増してしまうので、コンロに直接水をかけるのは避けましょう。

 

・火消し壺に入れておく

火消し壺を用意しておくのもおすすめです。ものを燃やすには酸素(空気)が必要になりますが、火消し壺があれば、ふたをするだけで空気を遮断して消火できます。
炭を入れたまま持ち運びできるため、消火した炭を袋に入れ替える手間がかからない点や、場合によっては消火した炭を再利用できる点がメリットです。

炭を入れた直後の火消し壺は高温になっているので、素手で触れないように注意しましょう。火消し壺を持ち運ぶ際は、耐熱グローブの使用をおすすめします。
また、芝生の上など、熱の影響を受けやすい場所に置かないこともポイントです。

 

■消した炭の捨て方は?

消した炭の捨て方は?

 

消火し終わった炭は、最終的に何らかの方法で処分する必要があります。アウトドア初心者の方は、どのように処分すれば良いのか悩んでしまうかもしれません。
消火した炭の主な処分方法としては、次の3つの方法が考えられます。

 

・燃えるごみに出す

多くの自治体で、炭は燃えるごみ(可燃ごみ)として処分することができます。ごみ袋に入れて、燃えるごみの収集日に出して処分する方法が最も手軽です。
熱を持った炭を捨てると火事などのトラブルにつながるため、完全に消火できていることを確認してから捨てるようにしてください。

また、自治体によっては炭を燃えるごみ以外の分類にしていることもあり得ます。ホームページなどでルールを確認するか、不安な場合は窓口などに問い合わせておくのが確実です。

 

・炭捨て場を利用する

バーベキュー場やキャンプ場によっては、使い終わった炭や灰を処分する炭捨て場(灰捨て場)が設置されています。炭捨て場がある場合は、そこに消火した炭を捨てるのもおすすめです。この方法なら、炭を自宅に持ち帰る手間を省くことができます。

ただし、施設によっては炭捨て場がないことも考えられます。バーベキューやキャンプに行く前に、設備を確認しておくと安心です。炭捨て場がない場合は必ず自宅に持ち帰り、適切な方法で処分してください。

また、「燃え尽きた灰のみ捨てられる」など、炭捨て場の使い方やルールは施設によって異なります。使い方を確認しておき、ルールを守った利用を心がけましょう。

 

・再利用できる場合も

一度使って燃え尽きる前に消火した炭(消し炭)は、火がつきやすい状態になっています。火消し壺に入れて消火した炭は捨てずにそのまま残しておいて、次のバーベキューやキャンプで再利用するのもおすすめです。
炭は湿気ると着火しにくくなるので、消し炭として使いたい時は乾燥させてからビニール袋などに入れ、湿気がない場所で保管しておきましょう。

また、炭には臭いを吸着する効果があります。臭いが気になる下駄箱やトイレなどに置けば、天然の消臭剤として活用することも可能です。
家庭菜園をしている方は、細かく砕いた炭や灰を肥料にするのも良いでしょう。植物によっては逆効果になってしまうため、育てている植物の特徴を踏まえて、肥料として使用するかどうかを決めることがポイントです。

 

■炭を埋めて処分するのは厳禁

「炭は木からできているから」「炭捨て場がないから」などといった理由で、地面に埋めて処分している方もいらっしゃるかもしれませんが、使い終わった炭を土に埋めて処分するのは厳禁です。
炭には炭素が大量に含まれています。炭素は、物質を構成する基礎的な成分である元素です。そのまま放置しても、自然に分解されることはありません。

また、地面に埋めてしまうと、完全に火が消えたか確認できない点も問題です。熱を持った状態の炭を埋めたことが、火事ややけどの原因になる恐れもあります。
必ず、施設の炭捨て場に捨てるか、自宅に持ち帰ってからごみとして処分するようにしましょう。

 

■使い終わった炭は適切に処分を

炭を使えばおいしい料理を楽しめる一方で、処分方法によっては火事ややけど、環境破壊につながる恐れがあります。
勘違いされることもありますが、炭は自然に分解されません。土に埋めて処分するのは厳禁です。燃えるごみに出す、炭捨て場に捨てるなど、定められた方法で適切に処分することを心がけましょう。

場合によっては、消し炭として次回のキャンプで使ったり、消臭剤や肥料として活用したりするのもおすすめです。
ご紹介した内容を参考に、マナーを守ってアウトドアでの料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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