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other2025.02.14

【バレー】セッターの役割は? 必要な技術を知って練習に役立てよう

バレーボールには、リベロやブロッカー、アウトサイドヒッターなど、複数の役割があります。各選手が自分自身の役割をこなして得点を目指すのが、ゲームの醍醐味のひとつです。
数あるポジションの中でも、バレーボールの試合展開に大きな影響を与えるのが「セッター」になります。具体的に、セッターとはどのようなポジションなのでしょうか。
ここでは、バレーボールのセッターの役割や、求められる能力などをご紹介します。

 

【目次】

■バレーボールのセッターの役割は?

・味方にトスを上げる

・攻撃の起点になる

■セッターに求められるスキル

・オーバーハンドパスの精度

・俊敏性

・判断力

・コミュニケーション能力

■セッターの動き方のコツ

■セッターに注目してバレーをより楽しもう

 

■バレーボールのセッターの役割は?

バレーボールのセッターの役割は?

 

バレーボールのセッターは、自チームの攻撃(アタック)につながるボールを上げる役割を担うポジションです。スパイクやブロックといった、得点になるプレーを行うポジションに比べると目立ちにくいものの、試合展開を大きく左右する重要なポジションに当たります。
具体的に、セッターはどのような役割を担っているのでしょうか。

 

・味方にトスを上げる

セッターの最も大切な役割は、自チームのスパイカー(アタッカー)が打ちやすい位置にトスを上げることです。どれだけ上手なチームメイトがいたとしても、ボールを上げる位置やタイミングが悪いと、威力のあるスパイクを打つことはできません。

バレーボールではボールを上げるプレーを「トス」と呼びますが、トス(Toss)は「放り投げる」といったニュアンスが含まれる言葉です。
セッターには名前のとおり、ただボールを上げるだけでなく、味方がスパイクしやすい位置にボールを置く(セットする)ことが求められます。

実際の試合において、トスを上げるプレーのほとんどはセッターが担うことになります。バレーボールというと、リベロやスパイカーのような派手なプレーが多いポジションに目が向きがちですが、多くの得点に絡み、ボールに触れる機会もたくさんあるのはセッターです。

 

・攻撃の起点になる

バレーボールの攻撃は、ボールを速く低く上げればクイック(速攻)、山なりの高いトスならオープンスパイクなど、トスを上げる方向や高さ、ボールの速さなどによって複数の種類に分けられます。
試合に勝つためには、さまざまな攻撃を使い分けることが重要です。

例えば、常に同じ位置、同じ高さにトスを上げ続けるだけでは、相手に攻撃を読まれやすくなってしまうでしょう。
攻撃の起点になり、どのような戦術で相手チームのブロックを崩せば良いのか考えることも、セッターの仕事です。

攻撃の起点として機能するには、チームメイトの調子や得意なプレー、試合展開、相手チームの状況などを加味したうえで、トスを上げることも求められます。
コート内の司令塔的な役割を担うポジションということもできるでしょう。

 

■セッターに求められるスキル

セッターに求められるスキル

 

セッターは、実際に得点を決めるスパイカーに比べると目立ちにくいものの、試合展開を大きく左右する重要なポジションのひとつです。上手にプレーするには、どのようなスキルが求められるのでしょうか。
ここからは、セッターとしてプレーするうえで必要なスキルをご紹介します。

 

・オーバーハンドパスの精度

セッターの主な仕事は、味方スパイカーにトスを上げることです。自分が狙った場所に、正確にトスを上げるためのオーバーハンドパスの精度は欠かすことができません。

また、ボールの滞空時間が長い、低く速いなど、似たモーションからでも異なるトスを使い分けるテクニックや、コートのどこからでも狙った場所にボールを上げるコントロールなども必須です。
基本的なオーバーハンドパスのスキルを鍛えるだけでなく、ボールを遠くに届かせるための筋力や、どのような体勢でもトスを上げられる柔軟性などを鍛える必要があります。

 

・俊敏性

トスのコントロール精度を上げるには、レシーブされたボールの落下点に素早く移動して、プレーしやすい構えを取ることが重要です。
練習では、ある程度トスを上げやすい場所にボールが来るかもしれませんが、実際の試合においては、レシーブが必ず自分のいる場所に飛んでくるとは限りません。
ボールに反応して素早く落下地点に入るための俊敏性も必要です。

柔軟性や俊敏性を鍛えるために、日々の練習メニューにストレッチやダッシュなども取り入れることをおすすめします。

 

・判断力

トスの精度や俊敏性を高められたとしても、相手が警戒している場所や味方選手がいない場所にトスを上げてしまうと、得点の確率が下がってしまいます。
セッターは、トスを上げる前に味方スパイカーのポジショニングや、相手チームのブロックの枚数などを正確に把握することも役割のひとつです。

全体を確認したうえで、状況に応じてオープントスやクイック、バックトスなど、さまざまなプレーを使い分けられるようになれば、得点の確率も高まるでしょう。
全体を見渡して的確なプレーを選択できる判断力や、落ち着いてプレーできる精神力の高さなども求められます。

 

■セッターの動き方のコツ

試合中のセッターのポジションは、基本的にはコート中央からやや右にずれたネット側です。ローテーションでサーブ時のポジションは変わりますが、ラリーが始まったらすぐ定位置に移動することを心がけましょう。

レシーブが上がったらボールの落下地点に素早く移動して、スパイカーの打ちやすいコースにトスを上げるというのが、セッターの主なプレーです。ボールを捉える場所が毎回異なると、トスが安定しません。しっかりとボールの下に入ったら、ボールに正対してトスを上げる意識を持つことが重要です。

落下地点に入ったら、ボールを捉えるまでにトスを上げる選手やコースを決めます。
試合状況によっては、トスを上げると見せかけてセッターが自らアタックを仕掛ける「ツーアタック」を行うこともあります。

 

■セッターに注目してバレーをより楽しもう

バレーボールのセッターは、自チームの攻撃の流れを大きく左右する重要なポジションです。スパイクのような華やかなプレーはないものの、コート内の司令塔としてチームの攻撃の指揮を執ります。

さまざまな能力が求められる一方で、比較的身長が低い選手でも活躍できる点も、セッターの特徴です。バレーボールをプレーしたり、試合を観戦したりする際は、セッターに注目してみてはいかがでしょうか。

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