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running2019.04.08

意外と知らない? ランニングシューズのパーツ名称と役割を知ってシューズを選ぼう

ランニングシューズを初めて買う時に困るのは、どれを選んだら最適なのかが分からないことではないでしょうか。ランニングシューズが普通のシューズよりも機能的なのはわかるけれど、それがどれだけ役に立つものなのかが繋がらない……。

そんな方のために、ランニングシューズを間違いなく選ぶために必要な知識と、その効果についてご紹介します。

 

【目次】

■ランニングシューズの各パーツの名称と役割

①アウトソール

②アッパー

③シューレース

④タン

⑤シューホール

⑥トゥガード(つま先)

⑦ミッドソール

⑧インソール

⑨ヒールカウンター

■まとめ

 

ランニングシューズの各パーツの名称と役割

ランニングシューズにはつま先からかかとまで、各パーツに名称があります。普段履いているシューズと基本的には変わらないので、聞き覚えのあるものも多いかもしれません。ここでは、ランニングシューズの各パーツの役割をご紹介します。ランニングシューズの各パーツには、走るための機能として大事な要素が多くあるので、その点にも注目してみてください。

 

ランニングシューズの各パーツの名称と役割

 

①アウトソール

アウトソールはランニングシューズの裏側にあるパーツで、地面と直接触れる接地部分のことを指します。素材や形状はシューズによって異なりますが、地面を踏み込む際に滑りにくくしたり、スピードを上げるために前へ進む力を強化したりするなど、効率よくランニングできるように作られています。当然、求められる走行性能は短距離走と長距離走で異なるので、シューズによってアウトソールの硬さが違っています。

 

・すり減り

シューズのアウトソールは直接地面と接するパーツなので、摩擦によって擦れていきます。その役割から、他のパーツにくらべ消耗しやすいために、使えば使うほどアウトソール部分がすり減って、ミッドソールが見える状態になってしまいます。この状態になったら、ランニングシューズの買い換えをするタイミングのひとつの目安です。

 

・グリップ機能

ランニングシューズのアウトソールは、滑りやすい所を走るために必要なグリップ感やスムーズに走るために必要な安定感など、求める機能によって素材や硬さが異なります。
特にトレイルランニングの場合は、路面が不安定で滑りやすくバランスを崩しやすい場所を走るので、スリップや転倒を防ぐためのグリップ力が重要です。トレイルランニングシューズのアウトソールにはデコボコとした突起がついており、この突起で滑らないよう地面をしっかり捉えます。

ロード用のランニングシューズの場合は、路面が安定しているため、アウトソールは比較的平滑になっています。

 

②アッパー

アッパーはランニングシューズの表側にあたる部分で、足の甲を覆うシューズの上半分のことを指します。ランニングシューズのアッパーは、運動時にかく汗によって足がムレたり、湿って摩擦が大きくなることでマメが出来るのを防ぐために、通気性の良いメッシュ素材を使っているものが多く見られます。
また、下り坂を走る際などに踏ん張っても靴の中で足が安定するよう、ホールド感のある伸縮素材を使ったアッパーを採用している場合もあります。

 

③シューレース

シューレースとは靴ひものことで、足とシューズのフィット感を調整する役割があります。かかとがずれることで起こる靴ずれを防いだり、つま先の圧迫感を調整したりするなど、重要な役割を担います。
ランニングシューズのシューレースの結び方には、下から上に通す微調整がしやすいアンダーラップと上から下に通す足の甲にフィットしやすいオーバーラップの2種類があります。それぞれフィット感が異なるので、自分の足に合ったタイプを選ぶと良いでしょう。

 

-④タン(ベロ)

ランニングシューズのタン(ベロ)は、アッパーと足の甲の間にあるパーツです。足とシューズとの間に適度な余裕が生まれるので、足の保護をしつつフィット感も調整出来るようになっています。

タンは薄いほどタイトに足に密着し、フィット感が高くなります。ランニングシューズの形が足の形に合っている場合は、薄いタンのシューズだとより効果を発揮します。

 

⑤シューホール

シューホールとは、シューレース(靴ひも)を通す穴のことです。ランニングシューズではシューズと足をしっかりと固定させることが大事なので、シューホールすべてにシューレースを通す必要は無く、シューレースを通さずに隙間を活用することで足をしっかりと固定する方法もあります。

足がきつい、かかとが動くなど安定しない場合には、シューホールにシューレースを通さずに隙間をあけると問題が解消することもあります。

 

⑥トゥガード(つま先)

ランニングシューズのつま先の部分のトゥガードは、ランニング中に砂利や石などを蹴り上げたり、段差などでつまずいたりした時に、その際の衝撃から足の指や爪を守る役割を担っています。また同時に、使っていくうちに摩耗しやすいつま先部分を守る役割もあります。

 

-⑦ミッドソール

ミッドソールはアウトソールの内側にあり、名前の通りソールの中間部分にあります。ランニングシューズのミッドソールには、着地の際の力を分散させるために、衝撃を吸収する素材やジェル系の素材が使用されています。ミッドソールは厚いほど衝撃を和らげるので、足への負担はより軽減します。

またミッドソールには、石や木の根などの鋭い突起物が足を突き刺さないように、足の裏を守る役割もあります。

 

・ミッドソールにシワ

ランニングシューズのミッドソールは、使っていくうちに素材が劣化してきます。シューズの柔軟性やクッションが無くなってきたと感じたら、劣化している可能性があります。劣化の兆候としてわかりやすいものがシワです。ミッドソールは劣化すると側面にシワが出るので、シワが多くなってきたらランニングシューズを買い替えるタイミングということになります。

 

・衝撃吸収材が使われており、クッション性がある

ランニングシューズのミッドソールには衝撃吸収材が使われていて、着地の際や地面を蹴る際に生じる衝撃から、足や膝だけでなく身体を守る役割があります。ミッドソールにクッション性があるため、インソールで足の形をサポートするタイプのものを選ぶと、足を安定させながら着地の衝撃も抑えられるようになり、怪我の予防につながります。

 

ランニングシューズの各パーツの名称と役割

 

⑧インソール

インソールとは、シューズの内側に入れる中敷きのことです。ランニングシューズのインソールは、取り出しが可能なもので主に3種類のタイプがあります。消臭抗菌作用を持つもの、衝撃を和らげるクッションタイプのもの、足の形に合わせて負荷の調整や矯正をしてくれるサポートタイプのものがあります。運動をする上での機能性に重点を置いた、クッションタイプとサポートタイプについて詳しく解説します。

 

・クッションタイプ

クッションタイプのインソールは、ジャンプを頻繁にするバレーやバスケットボールなどのスポーツでよく採用されています。柔らかくクッション性が高いインソールは衝撃を和らげてくれるため、膝や腰を故障しやすい人にも適しています。ランニングシューズの場合、ミッドソールのクッション性もあるので、インソールとのバランスをとる必要があります。

 

・サポートタイプ

ランニングシューズのインソールで、おすすめなのがサポートタイプです。ランニングでは足のアーチを正常な状態に保つことが重要なため、ぴったりと足にフィットしくれるサポートタイプは、走行の安定感を高めてくれます。また、土踏まずはクッションの役割を果たすので、インソールで落ち込みを防ぐことで姿勢をコントロールしやすく、ランニング中の怪我の予防にも繋がります。
サポートタイプのインソールは、足のホールド感があり横ブレなどを抑えてくれるので、身体のバランスがとれてリズム良く走ることができます。

 

⑨ヒールカウンター

ヒールカウンターはかかとを補強しているパーツです。ランニングシューズは軽いから走りやすいというわけではありません。ヒールカウンターにプラスチックなどの硬い素材を使うことで、ランニング中の着地の際に安定感が生まれ、スムーズに走ることができます。

 

■まとめ

ランニングシューズは、それぞれのパーツが役割を担うことで、機能的かつ効果的なシューズとして出来上がっています。その機能を活かすためにも、今回ご紹介した内容と自分の走り方の癖や特性を考えつつ、ロードやトレイルなどのランニングタイプに合ったランニングシューズを選ぶことが大切です。きちんと自分の足に合ったランニングシューズは、身体を負担から守り効果的に走りをサポートしてくれます。

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