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running2021.07.23

『大注目のナイキ「ローディシアス」カラーのコレクションで走ってみて考える』Think on the RUN ―走りながら考える― vol.9

世界規模のさまざまなスポーツイベントはスポーツメーカーにとって会社の威信をかけたイノベーションを発表するショーケースでもあります。長い時間をかけて開発した商品を契約しているアスリートに着用してもらい消費者にアピールするPRは今に始まったことではありません。トップアスリートが競技の際に着用するような商品を一般の消費者が身にまとうことはごく稀なケースだと思いますが、ナイキはそのコンセプトを一般の消費者にでも着用できるような商品も加えてコレクションにしています。それが今回ご紹介する「ローディシアス」カラーコレクションです。



ナイキは「東京」に向けてホワイトを基調にピンクブラスト、トータルオレンジ、ブライトクリムゾンを組み合わせた「ローディシアス」カラーのフットウェアコレクションを発表しました。このカラーパレットは奥深い文化的、心理的、感情的な価値を表現しようとする一例であり、コレクション名のローディシアス(Rawdacious)とは「Raw(生の)と Audaciousness(大胆さ)」という2つの言葉を組み合わせた造語で「スポーツを通じて再開した時の高揚感を暖色系のパレットで象徴し、新たな時の始まりを意味しています」とナイキのヴァイスプレジデント(VP)で、セントラル カラー プロダクト デザイン担当のマーサ・ムーアは語っています。

このコレクションはおもに、トップアスリートが着用する各種競技のスパイクやシューズを中心に発売されていますが、我々市民ランナーにもお馴染みの4モデルにも採用されていますので、これらの商品特長やトレーニング時の着用シーンなどについて考えてみたいと思います。



現在のナイキのランニングシューズは「厚底シューズ」に代表されるZoom Air搭載のレーシングシューズの評価が高いですが、一方で「全てのランナーの怪我のリスクを減らしたい」というまったく別方向のミッションからも商品をリリースしています。その最新作がナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニット 2になります。我々市民ランナーだけではなく、世界のトップアスリートからのフィードバックでもクッショニングが充実しているシューズこそが「心地よく、楽しいシューズ」である、との要望から、とくにツーリング(ソール部)にその特長があります。ミッドソールは軽量性と耐久性、柔らかさと反発性という相反する機能を網羅したリアクトフォームを搭載しています。アウトソールは底面を広くすることにより、あらゆる角度の着地でも安定感をもたらす構造となっています。更に着地時のブレを防ぐヒールクリップとスムーズな体重移動を実現させたツーリング構造により、このコンセプトを実感することができるでしょう。アッパーはソフトな履き心地でありながら通気性や必要な補強箇所に適したフライニット素材を採用し、中足部には足とアッパーをフィットさせるフライワイヤーケーブルが搭載されていますのでフィット性は抜群だと思います。

ソフトなライディング感でありながら反発性を求めるようなランナーやイージーラン、リカバリーラン、LSDなどのトレーニングにお薦めのシューズだと思います。



多くのトップアスリートがレースペースに近いトレーニングの際に着用するのがナイキ エア ズーム テンポ ネクスト% フライニットです。レーシングシューズと遜色のないスペックに仕上がっていますので、市民ランナーにはレース用シューズとしてもお薦めです。ちなみに商品名の「テンポ」の由来は、有酸素と無酸素運動の間にある心拍領域(AT値レベル)のトレーニングのことを呼び、日本では一般的にテンポ走や快調走などと呼ばれています。ミッドソールはナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト% フライニットとナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 2でも採用されている軽量で反発性に優れたズームXとリアクト素材とのコンビネーションで、推進力を増すために複合素材のプレートが内蔵されています。更に前足部は露出面を広げたZoom Air Podsを2つ並べることにより、様々な角度からも衝撃吸収と反発性を得られるように配置されています。アウトソールは前述のレースモデルよりもラバーを多く使用し、耐久性を意識した設計となっています。アッパーは通気性と軽量性に優れたフライニット素材で、中足部から踵に向けて内側にスエード素材を補強することにより、足ブレを防ぎます。踵の履き口にはヒールパッドを搭載することで、快適な履き心地を実現しています。

中上級者のレースやレースペースでのトレーニングにお薦めのシューズです。



ナイキのランニングシューズですべてのランナーへお薦めしたいのがナイキ エア ズーム ペガサス 38です。ミッドソールは軽量でありながら反発性と耐久性にも優れたリアクトフォームと前足部の内側に通常の2倍以上の厚さのZoom Airが搭載されており、着地からキック時の衝撃吸収と反発性に一役買ってくれるでしょう。ソフトなエンジニアードメッシュアッパー素材と甲の部分をカスタマイズフィットさせてくれるウェビングシステム、日本人の足型にも合ったラスト(足型)を採用したことにより、前作に比べ、ライディング感が大幅にアップデートされた印象です。前述のナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニット 2とシューズのターゲットペースはほぼ同じですが、ナイキ エア ズーム ペガサス 38の方が前足部にZoom Airが搭載されているため、よりレーシングシューズに近いライディング感であると思います。とくに初心者の方はこの2足を履き比べてみることをお薦めします。



前回のコラム でもご紹介させていただいたのがナイキ エア ズーム ライバル フライ 3です。前作に比べてみても、その使用目的を広げたアップデートが多々あります。ミッドソールにはクッション性と軽量性に優れたクシュロン素材を使用し、前足部にはZoom Airが搭載されていますので、ペガサス同様、着地からキック時の衝撃吸収と反発性に一役買ってくれることでしょう。アウトソールは体重移動がスムーズなソールパターンに変更し、アッパーは軽量で通気性と耐久性に優れたメッシュ素材を使用しています。中足部のフィット性を上げる為のフィットバンドとキックの際、足の甲にストレスがかからないシュータン構造、熱圧着のつま先周りの補強は前足部の安定性と耐久性にも優れた仕様となっています。

各種部活でのトレーニングは勿論、スプリンターのウインドスプリントやドリル、長距離トップランナーの4’00”/km前後の距離走、市民ランナーのスピードトレーニングなどにもお薦めです。


今回ご紹介させていただきましたナイキ「ローディシアス」カラーコレクションの4モデルの違いや特長などについておわかりいただけたでしょうか? ランニングシューズにはそれぞれ特長やターゲットとなるランナー像があり、ランナーには好みや目的など、それぞれ求める要素が違うと思います。残念ながら一足で万事というシューズはないので、複数足を掛け持ちで着用されることをお薦めします。そうすることによりシューズ自体の耐久性も上がり、それぞれの違いや良さにも気がつくと思います。この夏のランニングへのモチベーションアップとパフォーマンスアップに、話題のナイキ「ローディシアス」カラーコレクションを着用し、暑い夏のトレーニングを乗り切りましょう。

 


■Profile

横山 順一

年齢: 51歳

ランニング歴: 39年

國學院大學卒業(1992年)

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略歴

中学より陸上競技を始める。800m, 1,500m, 4×400mRを専門とする一方、大学では箱根駅伝予選会にも4年連続出場。マラソンは社会人になった20歳代後半から現在に至る。

外資系スポーツメーカーなどに勤務後、現在はコンサルティング会社にてターンアラウンドスペシャリストとして経営コンサルティング、企業・ブランドのブランディングなどを従事


TIGORAブランドディレクター

ティゴラのイメージ、シーズンテーマを監修

個々のアイテムのアイデア、アドバイス提供と多岐に渡り2019年1月より、アパレルよりディレクターを開始し、今年よりシューズも手掛ける。


自己ベスト

フルマラソン: 2時間26分55秒

ハーフマラソン: 1時間08分50秒


主な出場レース

東京マラソン、福岡国際マラソン、びわ湖毎日マラソン、別府大分毎日マラソン

ニューヨークシティマラソン、ゴールドコーストマラソン、ホノルルマラソン、バンクーバーマラソン

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