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running2020.09.11

How do you feel when you run? - Part 02 ──あなたのランニングマインドとは。

自分と向き合う時間の大切さを実感するいま、ますます身近な存在となったランニング。ふと周りをみわたせば、走っているひとが目に飛び込んでくる。彼らは何を思い走るのか。ランニングがライフスタイルとして定着しているランナーたちのマインドを、身体づくりや美容、ファンラン、ファッションを切り口に紐解く。


■MARIN FUNAYAMA


船山真凛 – PR
10代からPR会社に勤務し、ファッション・スポーツ・アウトドアと幅広いブランドのPRを担当。
Instagram:@marin_funayama 


───ランニングと美容・ダイエットとの関わりについて、取り組んでいることや走っていることで得られるメリットまたは影響はありますか?

汗をかきづらく代謝がとても悪い私は、汗をかいてデトックスをするためにランニングを行っています。それにより水分補給も増え、1日2L以上目安でお水をとることが習慣化しました。また、普段仕事では昼夜問わずパソコンやスマホを見ている時間がほとんどなのですが、ランニングの時はそれらを気にせず、仕事モードから自分の心を開放してあげる時間になっています。それが自然と心のデトックスタイムになっていますね。


───あなたにとって楽しく走る(=ファンラン)とはどんなランニングスタイルですか?楽しく走るための工夫、実際に取り組んでいることを教えてください。

まず、無理をしないことをモットーにしています。私は周りのランナーに比べ、速くも長くも走れないランナーだと思います。一時期は「みんなと合わせなきゃ」「みんなのペースにあわせられるようコソ練しよう!」と思っていましたが、いつの間にかそれが負担になっていることに気づいて。いまは、私は私でいいんだ!と気軽な気持ちでいます。夜に1人で自分のペースを保ちながら、好きな音楽と最新のウェアやギアを身に着けて自己満ランを楽しんでいます。


───ランニングアイテムの選び方、ランニングスタイルの楽しみ方やこだわりを教えてください。また、走ることが日頃のファッションに与える影響などはありますか?

最先端の本気なギアたちを身に着けて走るのって、自分に自信が無いとできないことだと思うんです。小学生のとき、足の速い子だけが瞬足を履いていいみたいなルールがあったなぁ、と。私は、ファッションとランニングウエアの中間を意識していて、その時の気分やモチベーションをスタイルに反映させています。ゆるっとしたい日はスウェットトップス×タイツだし、やる気がみなぎっている日はブラトップも派手な柄のものを身に着けたり。あとは友達のランクルーTシャツや、ブランドをMIXさせたコーディネートをしています。スポーティーなスタイルがここ数年ファッショントレンドとして発信されていますが、街ゆくランナーたちをみていると、スポーツから逆輸入されるトレンドにも仕事柄敏感になっています。


■TAIYO NAGASHIMA


長嶋太陽 - 編集者
HP:https://taiyo.ooo/
Instagram:@taiyo.ooo 


───ランニングと身体づくり・ダイエットとの関わりについて、取り組んでいることや走っていることで得られるメリットまたは影響はありますか?

走ると筋肉がつきます。ともすれば体重は増える。でも、その過程を通して、自分の体の適正な状態がどのラインにあるのか少しずつわかっていきます。自分の場合は、そこそこ走ってそこそこ筋トレをすることで、心身が快適な状態を維持できるのだと気づきました。この気づきは、食や生活習慣にも連鎖します。誰かが決めた「健康にいいこと」ではなく、自分の体と対話をし、試行錯誤をしていくことを習慣にしていくという意味で。規則正しくあること、きちんとすることといった丁寧な暮らしがうんぬんではなく、一日中だらだらすることも、深夜までゲームをやることも、ある意味では健康的。その上で、しっかり体を動かして、自分の心身を運動と非運動の間を行き来する”ふりこ”のように捉えてバランスをとっていく。自分固有の「気分のよさ」の範囲がどこにあるのかを探る上で、走るというシンプルな行為がひとつの入り口になったと言えます。


───あなたにとって楽しく走る(=ファンラン)とはどんなランニングスタイルですか?楽しく走るための工夫、実際に取り組んでいることを教えてください。

自分にとってのファンランは、とにかく「ハードルを下げる」ということに尽きます。深夜であれば、ランニングウエアに着替えることもなく、部屋着のままスマホも持たずに5キロ程度走ったりもします。走ることに生活を寄せていくのではなく、いつもどおりの生活のなかに走ることを組み込んでいく。それが自分なりの工夫であり、楽しむコツなのでしょう。

走ることの楽しさは、自分の「内側」に目が向くことにあると思っています。あらゆる行為より脳にダイレクトな刺激が届く。反復運動の中に没頭することで、思考はクリアになるし、どこか遠くに意識が飛ばされていくような感覚もある。これは人と分かち合うにはあまりにも自分固有の感覚なのかもしれず、伝わりにくいと思いますが、たとえばジェイムスブレイクを聴きながら夜道を走っていると身体中がざわざわして、血管がすみずみまで拡張され、脳の表面が粟立つような感覚になったりします。それがとてもいいです。生きてるなあって思う。感情や感覚がのびのびと動き、世の中に対する感受性が増していくかんじ。それは、習慣化、反復化がもたらす、合法的なトリップなのだと思っています。


───ランニングアイテムの選び方、ランニングスタイルの楽しみ方やこだわりを教えてください。また、走ることが日頃のファッションに与える影響などはありますか?

前述の通り、部屋着のまま走るくらいなので、走るための服装を特別に選ぶことが最近は少なくなりました。お気に入りのTシャツとか、自分のルーツや生活に関わるものを選ぶのは、普段着のときと特に変わらず、一貫して楽しいです。走るという行為に特化した道具の美しさにははっとするし、そこに込められた技術に思いを馳せるのはとても素敵なことですが、今の自分の生活に素直になると、機能性よりも日常的なもの、普段から身につけてるものの範囲内で走りたいということになります。もしかしたら、新型コロナウイルスの影響で「レース」から遠ざかっているからかもしれません。シリアスに何かを追い求めるということより、習慣的ななごやかさを求めているのでしょうか。冬だったらスエットパーカにニューバランス990とか、そういう格好で走ると思います。今日着ているのは、MIN-NANOのゴローさんとアーティストのSHINKNOWNSUKEさんによるUPPERLAKEMOBの「税関の犬」Tシャツです。僕の出身地である神奈川にルーツのあるモチーフを扱ったかわいいTシャツが、棚にあって目についたので着てみました。


■nico


nico – Drummer/株式会社はうてん代表取締役
Instagram:@nico_sawagi


───ランニングと身体づくり・ダイエットとの関わりについて、取り組んでいることや走っていることで得られるメリットまたは影響はありますか?

僕の生活の中でランニングの役割は、(1)頭の整理 (2)コミニケーションツール (3)サブスク視聴時間 (4)体型維持、この4つです。健康的に体型を維持するには、まずそれを気にかけるための、余裕のある精神状態と時間がある事が自分にとって最初のステップ。肉体と精神のバランスは常にイコールに近くて、精神状態が日々の生活リズムを作って、それが肉体を変えていくと僕の場合思っています。一歩目さえ踏み出すことが出来れば変化はすぐに訪れて、その喜びも合わさるので意外にその先スッと転がっていくんですが、それまでを億劫に感じることは多いですね。ランニングは誰でも今日からすぐ始められるハードルの低さながら、レベルアップと達成感を感じるポイントが多いので精神的にも良いと思います。心が変われば身体も変わりますし、その逆も然り。メリットしかないですね。


───あなたにとって楽しく走る(=ファンラン)とはどんなランニングスタイルですか?楽しく走るための工夫、実際に取り組んでいることを教えてください。

まずはガジェットに強くなる!これです。携帯や時計ひとつあれば何でも出来る時代ですし、なるべく何も持たずに出かける癖をつけるのが良いと思います。僕はタバコを辞めてから携帯とクレジットカード1枚と鍵しか持たずに、外出したり仕事に行くことが結構あって。そうすると「今日は走るぞ!」という走りたい欲が出なくても、なんとなーく走れます。身軽でいることがゆえ、シームレスな行動変換ができるというかんじですね。コロナで電車に乗るのもためらういま、歩いて1時間程度の距離なら、走ったり歩いたりするようになりました。交通費の節約にもなるし、意外と達成感もめちゃくちゃありますよ。

また、昨今はランニングアプリなどで自分の走った記録の詳細が簡単に確認できるようになったことで、目標も立てやすく、以前の自分との比較が目につくようになりました。サブ4とかサブ3とかキロ何分とか、ランニングを続けているとそんな言葉がすぐ耳に入ってきますよね。速く走る事が目標で始める人は少ないはずなのに、続けるうちにそんな目標がみんな出来て、壁に当たったり辛かったりする。いつの間にか目標ができて、知らないうちに努力していることもランニングの不思議な魅力のひとつ。でも、結局今日は走るぞって決めて、走りながら途中で休憩してもいいと思いますし、走る目的が食べ歩きに近い食べ走りも楽しい。走って行けるくらいの距離の楽しい場所を見つけて、そこまで走って行ったりね。走った後に1時間くらいGPS機能を止め忘れて、作動したままになっていたな(笑)くらいの軽い感じも心地いいので、それくらいのテンションで始めてみてほしいです。


───ランニングアイテムの選び方、ランニングスタイルの楽しみ方やこだわりを教えてください。また、走ることが日頃のファッションに与える影響などはありますか?

スポーツウエアって今カッコいいものめちゃくちゃ多いですよね!スポーツウエアだけでランニングファッションを作り上げると、絶対カッコいいランニングファッションに仕上がると思います。着ただけでテンションも上がるしオススメです。でも、日本ランニングファッションってカラーが黒ばかりで、ちょっと面白くないなーって思いますね。僕もそうなりがちなんですけど、暗い夜だと視認性が落ちて危ないっていうのもあります。走る時って基本的には屋外な訳だし、外出する時と同じようにコーディネートを楽しむ気持ちが普段通りあっても良いんじゃないかな。




それぞれの魅力的なランナーたちが紡いでくれた言葉から、ランニングに対する様々なマインドが伺えました。その価値観は走るスタイルによって多種多様。あなたはどんなマインドで走っていますか?今回インタビューした3人を含め、ランナーマインドを参考にした診断コンテンツから、あなたに合ったランニングスタイルとシューズをぜひ見つけてください。


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