マラソン前日はどう過ごす? パフォーマンスを発揮するためのポイント
マラソン大会でパフォーマンスを発揮して目標を達成するには、大会までの練習に加えて、レース直前の過ごし方が重要になります。マラソン前日をどのように過ごすか事前に決めておくと、気持ちに余裕のある状態で当日に臨めるでしょう。
ここでは、マラソン前日や当日、どのように過ごせば良いのかをご紹介します。
【目次】
■マラソン大会前日の過ごし方
マラソン大会当日にパフォーマンスを発揮できるかは、これまでの練習量だけでなく、前日の過ごし方にも大きく左右されます。しかし、マラソン初心者の方はどのように過ごせば良いのかわからず、慌ててしまうかもしれません。
マラソン大会前日の過ごし方のコツを、4つご紹介します。
・前日は休むことが大前提
疲労がたまった状態のままマラソン大会に参加すると、パフォーマンスが落ちるだけでなく、けがにつながる恐れもあります。レース当日に疲れを残さないように、ゆっくりと休むことが大切です。
マラソン前日はトレーニングを行わずに、ストレッチで体をほぐす程度にとどめることをおすすめします。前日だけトレーニングを控えても疲れが抜け切らない可能性があるため、マラソン大会の1~2週間程度前から徐々にトレーニング量を減らしていき、レースに臨むのがコツです。
どうしても体を動かさないと落ち着かない方は、レース前日の午前中までを目安に、軽めのジョギングなどを行うと良いでしょう。午前中なら、午後をしっかりと休憩時間に回せます。
また、運動のパフォーマンスは体だけでなく、脳の疲労にも左右されます。集中力が途切れやすくなるのを防ぐために、脳をリラックスさせることも意識しましょう。
マラソン前日は、頭を使う難しい作業を極力控えてみてはいかがでしょうか。
・必要なアイテムも見直しておこう
マラソン大会当日の朝になってから道具の手入れを行ったり、荷造りをしたりすると、慌ただしさで疲れたり、必要な荷物を忘れたりする恐れがあります。小物類も含め、マラソン前日までに道具の手入れや準備は済ませておくことも重要です。
この時、スタートや受付時間、集合場所、補給食やサプリメント類を何キロ地点で摂るのかなども再確認しておくと、当日余裕を持って行動できます。
また、ランニングシューズや補給食などは、必ず使い慣れているもの、食べ慣れているものを用意してください。靴擦れを起こしたり、味が苦手で気分が悪くなったりと、予想外のトラブルにつながりかねません。
・栄養補給も重要
マラソンでは、たくさんのエネルギーを消費します。マラソン大会前日は食事にも気を遣い、エネルギーを補給しましょう。
具体的には、走る際のエネルギーになるパンや白米といった炭水化物を、普段よりも多めに摂るのがポイントです。
ただし、食べすぎは胃もたれや腹痛、だるさなどにつながる恐れがあります。慣れていない方がカーボローディング(糖質を短期間で一気に摂取して体にため込む食事法)を行う必要はありません。
いつも食べている食事量はそのままに、炭水化物の割合を少し増やすと良いでしょう。
また、食あたりや胃もたれ、腹痛などを引き起こす可能性があるので、生ものや脂っこいもの、食物繊維が多いものは控えめにすることをおすすめします。もちろん、お酒の飲みすぎも厳禁です。
・睡眠時間は十分に確保して
レースで最高のパフォーマンスを発揮するには、生活リズムを整えておくことも欠かせません。マラソン前日は早めに布団に入り、睡眠時間を十分に確保しましょう。
布団に入ってからすぐに寝付けないという方も、普段よりも少し早めに横になり、目を閉じてください。眠れなかったとしても、目を閉じて横になるだけでリラックスできます。
緊張して眠れないからとスマートフォンを見ていると、余計に寝付きが悪くなるので注意が必要です。
■大会当日の過ごし方は?
大会で100%の実力を発揮するには、前日だけでなく、起きてからスタートするまでの過ごし方もポイントになります。大会当日の過ごし方の流れは、以下のとおりです。
・起床時間はスタートの4時間前が目安
大会までの移動距離などにも左右されますが、大会当日はスタート時刻の4時間前を目安に起きましょう。4時間ほどの時間があれば、朝食やアイテムの再確認、移動といった準備をスムーズに進められます。
起きてからスタートまで適度に時間があるため、集中力を高められる点もメリットです。朝が弱い方は、体を目覚めさせるために、起きてから軽くシャワーを浴びてみてはいかがでしょうか。
・朝ご飯はしっかり食べよう
満腹になる直前を目安に朝食を摂って、しっかりと栄養補給することも重要です。スタート時間から逆算して、3時間ほど前には食事を済ませておきます。
マラソン前日と同様に、生ものや脂っこいもの、食物繊維が多いものは避けてください。本番までの時間が限られるので、消化が悪い食べ物も避けた方が良いでしょう。
また、脱水症状を防ぐために、こまめな水分補給も忘れてはいけません。コーヒーや紅茶、緑茶など、カフェインの含まれた飲み物を摂りすぎると、トイレが近くなりやすいので注意が必要です。
不安な方は、レース当日はコーヒーなどの摂取は控えることをおすすめします。
・会場には余裕を持って向かうと安心
参加者が多く、開場から受付までに時間がかかることも考えられます。スタートの1時間~1時間半程度前を目安に、会場に着いておくと安心です。
更衣室が混んでいる可能性があるため、レースで着用するウェアの上に防寒着を羽織って会場入りするのも良いでしょう。上着を脱ぐだけで着替えが済むので、更衣室が空いていなくてもすぐに準備できます。
更衣室と同様に、レース前はトイレも混雑が予想されます。余裕を持って済ませておくと安心です。
受付や着替えが終わったら、適度なストレッチで体を温めてスタートを待ちましょう。疲労やパフォーマンスの低下につながるので、強めの準備運動を行う必要はありません。
・レース後は入念にクールダウンを
マラソンを走り終わった後は、スロージョギングやストレッチなどで軽く体を動かし続けて、クールダウンに努めることが大切です。セルフケアで疲労を軽減すれば、翌日体が動かない、疲れで仕事に集中できないといった事態を防ぎやすくなります。
また、マラソン後は体内の水分やエネルギーが不足している状態です。水分や塩分、栄養補給も欠かさずに行いましょう。
■事前準備を済ませて実力を発揮しよう
レースで自身の持つ実力を100%発揮するには、日頃の練習に加えて、マラソン前日の過ごし方も鍵になります。マラソン当日に向けてコンディションを整えれば、実力をしっかりと出し切ることができるでしょう。
反対に、練習をどれだけ頑張っても、疲れが残っていたり、体調が悪かったりすると好タイムは望めません。
人によってマラソン前日や当日の過ごし方は異なりますが、基本的には「疲れを残さないこと」と「体調を整えること」の2点が大前提です。マラソン大会に参加したいと考えている方は、ご紹介した内容を参考にスケジュールを組み立ててみてはいかがでしょうか。
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