ランニングパンツの特徴とは? 種類や選ぶ際のポイントをご紹介
比較的手軽に始められるのが魅力のランニング。特別な器具などは必要ありませんが、事前に用意しておきたいアイテムのひとつに挙げられるのが「ランニングパンツ」です。しかし、ランニングパンツを用意しておらず、普通のジャージなどで走っているという方も多いのではないでしょうか。
ランニングパンツを用意しておけば、より快適にランニングを楽しめるようになります。ここでは、ランニングパンツの特徴や種類、選び方のポイントをご紹介します。
【目次】
■ランニングパンツの種類
ランニングパンツは、形状から大きく3種類に分けられます。それぞれの違いや特徴を知っておくと、ランニングパンツを選ぶ際に役立ちます。
ランニングパンツの種類とそれぞれの特徴は、以下の通りです。
・ショートパンツ
ランニングパンツの中でも最も丈が短いのがショートパンツです。競技用に使われる丈が短い「ランパン(競技用パンツ)」タイプや、膝の少し上までの丈があるタイプなどがあります。
ショートパンツは脚に触れる生地が少ないので可動域を広げられ、ランニング中のストレスを感じにくいのがメリットです。プロランナーだけでなく、マラソン大会参加を目指す市民ランナーでも使用している人が見られます。また、さまざまなデザインの商品が販売されているので、好みの商品を選びやすい点も魅力です。
ただし、生地が少ない分露出が増えてしまうので、寒い季節に使ったり、肌が出ているのが気になったりする場合は、ロングタイツと組み合わせて使うなどの工夫を行いましょう。
・ハーフパンツ
丈の長さが膝くらいまであるタイプがハーフパンツです。ランナーの多くが使用しているタイプでもあります。ロングタイツと組み合わせて着用するのが主流で、肌をあまり露出したくない方にも最適です。
季節を問わず使いやすく、マラソン大会やランニングといったシーンはもちろん、普段着として履くこともできます。ハーフパンツよりも丈が少し長めの、7分丈パンツ(クロップドパンツ)なども見られます。
・ロングパンツ
足元まで丈があり、脚全体を覆えるタイプです。フルレングスと呼ばれることもあります。防寒性や防風性に優れているものが多く、寒い時期でも快適にランニングを楽しめるのが魅力です。
また、吸汗速乾性(汗を吸い取り早く乾かす機能)に優れている商品なら、夏場でも快適に使えます。肌の露出が減るので、虫除けや紫外線対策としても有効です。
ショートパンツよりも脚の動きが制限されやすいため、マラソン大会や陸上大会など、本格的な競技シーンで使われることは多くありません。しかし、トレーニングや日常的なランニングといった用途なら問題なく使えます。
■ランニングパンツの選び方
ランニングパンツを購入する際は、丈の長さに加えて、通気性や撥水性といった機能性を確認することも重要です。ランニングパンツを選ぶ際に確認したいポイントをご紹介します。
・通気性や吸汗速乾性
快適にランニングを楽しむには、ランニングパンツの通気性や吸汗速乾性を確認することが重要です。通気性に劣るパンツを履いてランニングを行うと、汗をかいた肌にパンツがまとわりつき、不快感を覚えやすくなります。一方で、通気性に優れた風通しの良いパンツなら、汗をかいても快適です。
また、通気性に加えて吸汗速乾性も確認しておきましょう。汗を吸ってくれるパンツだとしても、汗がなかなか乾かないとパンツが重く感じる場合があります。
丈が長いロングパンツでも吸汗速乾性に優れていれば、パンツの重みを感じにくく、肌にまとわりつくことも少ないため、快適に使いやすいです。
・撥水性
ランニング中に突然雨が降る場合もあるため、通気性や吸汗速乾性に加えて、撥水(はっすい)性の確認も大切です。撥水性とは、素材が水を弾く性質のことを指します。
ポリエステルなど、撥水性に優れた素材で作られたランニングパンツなら、雨などで濡れてしまっても脚に張り付いたり、体温を奪われたりする可能性を減らせます。
さらに快適に着用したい方は、湿気を逃がして水は通さない「透湿防水」素材かどうかも確認しておくのがおすすめです。透湿防水素材でできたランニングパンツは、汗などによる湿気を逃がしつつ水滴を遮断するため、ランニングパンツ内の蒸れを防げます。
・デザイン
ランニングパンツのデザインは、丈の長さや細さ、ポケットの有無など、さまざまな点が商品ごとに異なります。ランニングのしやすさにも影響が出る部分なので、しっかりと確認しておくのがおすすめです。
ランニングパンツは、動きやすさを重視して、体にフィットするタイトな作りになっているものが多いです。フィット感も考慮したうえで、自身の好みに合ったものを選ぶようにしましょう。
特に、競技用のランパンにはインナーパンツがついているものもあります。蒸れや擦れといったトラブルを予防する効果が期待できるので、競技シーンでランニングパンツを着用する場合は、インナーパンツの有無も確認しておきましょう。
デザインやカラーにもこだわってランニングパンツを選べば、機能性を高めるだけでなく、おしゃれなコーディネートを楽しむことも可能です。
■季節ごとに着こなしを変えるのがおすすめ
ランニングパンツは、季節ごとに複数の種類を使い分けるのがおすすめです。季節ごとに履き分ければ、より快適にランニングを楽しめるようになります。季節ごとの着こなしの一例は、以下の通りです。
【春】
春は肌寒さを感じることも多いため、ショートパンツやハーフパンツだけだと寒さを感じる恐れがあります。ハーフパンツにロングタイツを組み合わせて、保温性を高めるのがおすすめです。
【夏】
気温や湿度が高い夏は、涼しさを感じやすいランニングパンツを着用するのがおすすめです。ハーフパンツやショートパンツ単体で使用すると良いでしょう。
ただし、夏は紫外線量が増えるため、丈が短いパンツを着用する場合は日焼け対策が欠かせません。通気性に優れたタイツや、UVカット機能がついた薄手のロングパンツを着用するのも手です。
【秋冬】
秋冬の寒い季節にランニングを行いたい場合は、保温性や防風性を備えているロングパンツが最適です。しかし、ランニング中は冬でもたくさんの汗をかきます。汗をかいたままだと体が冷えてしまうので、吸汗速乾性や透湿性も確認しておきましょう。
ロングパンツだとランニング中に暑さを感じる場合は、保温性に優れたロングタイツとハーフパンツを組み合わせて使用すると快適です。
本格的にランニングを行うのか、軽く行うのかを踏まえて、着こなし方を変えることをおすすめします。
■自分に合ったランニングパンツで快適に走ろう
ランニングパンツは、通気性や吸汗速乾性、撥水性など、ランニングシーンであると便利な機能を多く備えています。ジャージなどを着用するよりも、快適にランニングを楽しめるようになるでしょう。
しかし、ランニングパンツといっても、丈の長さやデザイン、機能性はメーカーや商品によってさまざまです。快適にランニングを楽しむには、着用するシーンを踏まえて商品を選ぶことが重要です。
これまで普通のジャージなどでランニングを行っていたという方は、ランニングパンツを用意してみてはいかがでしょうか。
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