脅威のモンスター超え!『On Cloudmonster Hyper』
突出した才能と能力を持った者を、ときに世間は“怪物”と表現します。かく有名な野球選手しかり、年号と共に称され、その時代の代表として後世まで語り継がれています。
オンがリリースして爆発的ヒットを記録した「クラウドモンスター」は、つい先日2を発表。そしてそのインパクトが残るところで、さらに怪物を重ねて来ました。
それが今回のCloudmonster Hyper(クラウドモンスター ハイパー)です。
オンが放つ怪物の歴史において、現時点の最高到達ポイントであることは間違いなし。
では早速その機能を見ていきましょう。
まずは2との比較から。
パッと見のルックスは似ていますが、大きく違うのはソール部分。
2重密度設計のミッドソールでクッション性を最大限に高め、変則デザインのCloudTec®。
前足部には、Cloudboom Echo 3などのレースモデルに使用されているHelion™ HFハイパーフォームを配置。Hyperには敢えてSpeedboard®プレートを入れず、フォームのみの反発で足の負担を和らげていますが、だからといって沈み込み過ぎることはなくしっかり弾むため、スピードジョグにはもってこいな一足となっています。
部分的に編み地を変えて通気性を出したスマートなアッパーは、再生ポリエステルを85%も使用しているとのこと。この高いサステナ意識もグローバルで人気の理由でしょう。
お!変わったな、と感じるポイントはこのシューレース。
片面にラバーが貼られグリップがかなり向上。紐も緩まず、結び目も解けにくくなりました。シューレースホールも幅広のタブ式になったためホールド感もアップ。ここはかなりアップデートしたと感じると思います。
信頼のSWISS ENGINEERINGの証。
この変則的なCloudTec®とHelion™ HFハイパーフォームとのコンビネーションが、圧倒的なバウンス感を生む秘訣です。
アウトソールラバーの配置は変わらずですが、ラバーのラグの形状が若干変わり、グリップ力が向上したかも。凹凸も浅めなので、これなら石も挟まることは少ないかもですね。
「FRESH LEGS FAST LEGS」
アスリートによるアスリートのための軽量シューズとのコンセプトを表すコピー。
疲労抜きジョグやポイントの繋ぎのジョグのために生まれたシューズらしい、まさにアスリートに向けたメッセージですね。
改めましてこちらの2カラー展開。色入れの違いで、同デザインなのに別物のアッパーに見えますね。グリーンはクラウドブームエコー3、オレンジはクラウドモンスター2から引っ張ってきたであろうカラーリングです。
272gは、モンスター1の280g、モンスター2の295gと比較しても最軽量。
これだけ見た目がボリューミーになっての軽さは驚きです。
そしてもちろん僕は、普段のスタイルにも履きます。
今日は最近お気に入りのminor planetのアイテムと合わせました。
ボリュームがあるので、このように太めのボトムスとの相性もいいかんじです。
ストリートでの着用者も多いクラウドモンスターとの差別化としても、このハイパーはおすすめですよ。走りもそうですが街履きとしても優秀なので、ぜひ幅広いシーンで使ってみてください。
<著者プロフィール>
牧野 英明
BEAMS所属。キャリア約20年の中で、店頭とECスタッフを15年、2020年よりTIGORA by BEAMS DESIGNのディレクターを務め、Alpen TOKYOオープンを機にアルペン ランニング ディヴィジョンアドバイザーに就任。
自身も熱心なランナーであり、フルマラソンベストは2時間47分44秒(東京マラソン2023)。ロード以外にもトラックレースやトレイルランにも積極的に取り組む全方位ランナー。
「走るに快適なファッション日常着」を体現する#いつでも10km走れるコーディネート は業界でも有名。
ファッション目線を取り入れた独自のシューズレビューをぜひお楽しみください。
Instagram: @makinohideaki
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