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running2018.02.16

足に優しく、ランニングに楽しさを!スイスで誕生したランニングシューズOnとは

「足が痛くなく、楽しくランニングを続けてもらいたい」との想いから2010年にスイス・チューリッヒで誕生したランニングブランドOn。ソールには世界特許を取得したクラウドテックを採用。今回は、On Japan代表の駒田氏に誕生から現在に至るまでの話を熱く語っていただいた。

クラウドを履く男性

――Onの誕生話から教えていただけますか。

駒田:On(オン)は、2010年にスイスのチューリッヒで誕生しました。シューズ開発者のオリヴィエ・ベルンハルドは、アイアンマンのヨーロッパチャンピオンであり、デュアスロンでは世界チャンピオンにも輝きましたが、最後は足の怪我で引退をしました。トップアスリートだったオリヴィエは、ランニングをより深く追求して楽しみたいという想いから、現役時代からシューズを分解して研究することもしていたようです。

ある時、庭の水撒きホースを輪切りにしたものをランニングシューズのソールに貼り付けました。それで走ってみると、わずか10mでバラバラになってしまいましたが(笑)、もしかしたらこれは良いのではないかと手応えを感じることができました。

――それからどうされたのですか。

駒田:オリヴィエは、それが技術的・理論的に正しいのか知るために、友人でチューリッヒ工科大学出身のエンジニアに分析をしてもらいました。すると、非常に理にかなっていることが分かったのです。なぜなら、その構造は垂直方向と水平方向の衝撃を両方同時に吸収できるからです。

ランニングは上下にジャンプをしているのではなく、前方に着地をしながら進んでいくので、着地をした瞬間に垂直方向と水平方向の衝撃が足に加わります。ホースを輪切りにしたような形状のソールであれば、前に進みながら衝撃を吸収してくれるので足への負担が減るという結果が出ました。

そして、着地の衝撃で圧縮されたソールは、次の瞬間には反発力に優れた素材として働きます。足の力を地面に有効に伝えることができるのです。

このアイディアを突き詰めていって、「クラウドテック」という世界特許を取得することができました。特許を取得できた理由は、この3D形状によりクッション性と反発性を世界で初めて融合することに成功したからです。

onイメージ画像

――いつから販売が開始されたのですか。

駒田:Onの最初のシューズは、2010年に発売されました。これを目にした人たちからは、最初は「ギミックだ!走れるはずがない」と笑われましたが、実際に履いた人からの評判は良く、徐々に受け入れられていきました。

――コンセプトを教えていただけますか。

駒田:Onのミッションは、「Put fun into the run (ランニングに楽しさを)」です。Onのロゴマークにある出っ張りは、実はスイッチなんです。楽しさのスイッチを入れる、オンにするという意味が込められています。

履いて走ってみると、フワッとした不思議な感じを受けます。この感触を、「Run on clouds. (雲の上の走り)」と呼んでいます。スピードを上げていくと、着地の衝撃でソールが潰れ、その後、押し出すような反発力を得て前にスムーズに進むことができます。
 

Onを持つ駒田さん

Onを履いて走ると、着地の衝撃によるダメージが減るのが実感できます。そして、着地の衝撃を前方への推進力に変換できるため、接地時間が短くなり、足運びが速くなるというデータがあります。レース中やレース後のダメージが少なく、その結果としてリカバリーも早いので、次のレースに向けたトレーニングに素早く復帰できたと言うプロアスリートも多いですね。

 Onが市場に出始めた頃、見た目が奇抜なのでランニング業界に乗り込んでも厳しいだろうと言われていましたが、「履いたら楽しいシューズであると理解してもらえるはずだ」と手売りから始めました。

今では、アイアンマンの世界チャンピオンやリオオリンピック女子銀メダリスト、ウルトラマラソンの選手等、極限で戦うアスリートの方々にまで受け入れられるようになりましたね。

――日本では、いつから販売されていますか。

駒田:2013年の東京マラソンエキスポで初上陸し、そのときの担当者は私1人でした。3日間ブースに立ちましたが、ほとんど誰も手に取ってくれないし、買ってくれる人もいない。ひたすらチラシを配りながらOnについて説明していました。

「こんなのをランニングシューズとは認めないけど、まあ、カッコ悪くはないよね」と言われたことをよく覚えています。売れなかったけど、嬉しかったですよ。「履いてもらいさえすればきっとイケる」と思いましたから。

その後、日本全国のマラソンやトライアスロンの会場で購入していただいた方々とFacebookで繋がり、私はOnの情報を発信し、ユーザーの方々は「このシューズは凄いよ!」と口コミを始めてくれました。

最初の東京マラソンエキスポで「きっとイケる」と感じたことが実を結びつつあると思った頃に、Onの輸入代理店であった当時私が勤めていた商社がOn事業から撤退することになりました。


――それからどうされたのでしょうか。

駒田:私は、Onとの出会いによりランニングを始め、アイアンマンにも挑戦するようになり、日本全国に友人もできました。私の大切な仲間であるOnのユーザーの方々に、どう説明すればいいのだろうと悩みました。

その仲間たちとはOnを履いて一緒に走りましたし、一緒にレースに出場することを約束もしていました。どうすればいいのか、自分はどうしたいのか考えました。スイスのオリヴィエ達とも相談した結果、今後もOnの楽しさを日本で広めていきたいと考え、2015年5月にOn Japanを立ち上げて現在に至ります。

お陰様で、今では2013年の時よりもOnを履いていただくランナーの方々は増えていますし、さらに沢山の方々とも交流をさせていただいています。お客様…というより私の中ではOnを通じた仲間、と思っているのですが、これからも彼らと一緒に楽しく走っていきたいですね。

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