明神智和(AC長野パルセイロ)がumbro『ACCERATOR(アクセレイター)』を語る「履いた瞬間に足が包み込まれ、かなり蹴りやすい」
サッカー2002年の日韓ワールドカップに日本代表として出場し、大活躍をして日本のベスト16進出の原動力となった明神智和選手(40歳・AC長野パルセイロ)。ハードな守備をして攻撃の起点となる明神選手は、これまで一体どのような練習をしてきたのだろうか?トッププレーヤーとして君臨し続ける明神選手に、サッカーへの想いとumbro『ACCERATOR』について存分に語っていただいた。
――サッカーを、いつ始めましたか?
明神:小学2年生の時に、2つ上の兄の影響でサッカーを始めると楽しかったですね。
当時は土のグランドで、スパイクではなくトレーニングシューズを履きました。シューズの裏がすぐ擦り減るので、よく買い替えていました。
高学年の時に初めて買ってもらったスパイクが、ディエゴ・マラドーナのモデルでした。テレビでマラドーナのプレーを見て、かなり影響を受けていましたからね。
――小学生の時のポジションはどこで、主に何を練習しましたか?
明神:ポジションはFWで、シュート、リフティング、ミニゲームを繰り返しやっていましたね。
――食事は、しっかり摂りましたか?
明神:小中の体が大きくなる時に、親に「好き嫌いをしないように」と言われて、しっかりと食べていたのが良かったと思っています。
――中学時代のサッカーは、いかがでしたか?
明神:中学ではクラブチームに入りました。学校で部活に入らなければならなかったので、サッカーのためになると思って陸上部に入りました。陸上の朝練をしてから授業に出て、学校が終わってから陸上部で走り込み、その後にクラブチームの練習に通っていたので一番ハードな生活でしたね。
――かなりの練習量ですね。中学生の時もポジションはFWでしたか?
明神:ポジションは、真ん中のMFかDFでした。
陸上部で、走りに関してかなり鍛えられましたね。クラブでは、パス、シュート、ゲームと基本的な練習ばかりをしたことにより技術が身に付いたと思います。
――なぜ、柏レイソルユースに入ったのですか?
明神:中学卒業する頃にプロを目指したいなと考えて、柏レイソルユースの練習場が近かったこともあり、柏ユースへ行くことにしました。
芝生の上で練習ができて、サッカーボールは新しくて、筋トレをする部屋があるという環境に魅力を感じていました。
――柏レイソルユースの練習は、いかがでしたか?
明神:フィジカルを鍛えて、ハードに走り、ゲームをしていたという思い出がありますね。
――柏レイソルのトップチームと、いつ契約できることが分かりましたか?
明神:高校3年生の時に、サテライトチーム(2軍)の練習に参加していました。卒業してから大学に行くことも考えていたので、9月にコーチに確認をすると、来期からトップチームと契約できることが分かりました。
――プロ選手になるために、必要なことは何だと思いますか?
明神:小さい頃から、技術練習をやることですね。ボールを蹴る・止めるに関しては、レベルが上がれば必要となります。サッカー自体がボールを扱うスポーツなので、技術がないと通用しないスポーツですから。
――プロ選手になってみて、いかがでしたか?
明神:スピード、フィジカル、技術のレベルが違うので付いていけないと思い、ガムシャラにやっていました。
――1997年ワールドユース(マレーシア)と2000年オリンピック(シドニー)に出場し、世界と対戦してみていかがでしたか?
明神:やれるっていう部分と、上がいるんだなと思いました。相手の攻撃を抑えることもできましたが、世界には自分を上回ってくる選手がいましたね。
――海外へチャレンジする選手が増えていることについて、何を思いますか?
明神:チャンスかあるのであれば、若い頃からどんどん海外に行ってほしいと思います。僕は2002年のシーズンが終わった時に少し考えましたが、強い気持ちにはなりませんでしたね。
――2002年の日韓ワールドカップでは大活躍でしたね。
明神:盛り上がった自国開催のワールドカップでしたし、選手をやっていて良かったと思う瞬間を味わうことができました。
集中していたのか興奮していたのか分かりませんが、試合中の記憶が殆どありません。
――日本は、非常に惜しかったです。
明神:ベスト16で負けたので、やっぱり悔しいです。もう少し上までいける可能性がありましたからね。
――日本は、どうすればベスト16の「壁」を超えることができると思いますか?
明神:日本だけでなく、世界もレベルアップし続けています。ですが、いずれベスト8以上にいけると思います。先日のワールドカップで敗退後に監督の西野朗さんも言っていましたが、その差は何なんでしょうかね?最後の精度の所だと感じていますが、今後に期待しています。
――明神選手は試合中に、相手選手の攻撃をストップして、ボールを奪ってから味方選手に確実にパスを繋いで攻撃に転じます。あの短い瞬間の中で、様々なことを考えながらプレーしているのですか?
明神:そうなります。僕がサッカーで考えるようになったのは、中学生の時です。監督とコーチが選手に何度も質問をして、どうするのが良いのかを考えさせてきました。
例えば、立ち上がりにシュートで終わった方がいいと思うのは何故なのか?とかです。色々な状況になっても自分の頭で考えるようになったことが、僕のサッカーにかなり役立っていると思います。
――明神選手が現在使用しているumbroの「ACCERATOR PRO」。履いてみて、いかがですか?
明神:umbroのスパイクは年々進化していますね。かれこれ20年間履き続けています。
「ACCERATOR PRO」は、履いた瞬間に足が包み込まれ、かなり蹴りやすいスパイクだと思います。
僕は試合中に激しく動くので、足の指が靴の中でズレたり足裏のポイントが滑らないので気に入っています。これであれば、スムーズにターンをしたり、急に止まることもできます。
前足部の内側にザラザラ感があるので、トラップをしやすく、蹴る時にボールを確実に捉えることができます。また、足の裏でボールを扱いやすいですね。
――ウェアを着てみて、いかがですか?
明神:このウェアはカッコ良く質感が最高ですね。カジュアルなので普段でも着ることができます。
――明神選手は、試合前に緊張することはありますか?
明神:緊張をしていたら、そのままの自分を受け入れて、あまり気にしないでやるように心掛けていますね。
――モチベーションを上げる方法はありますか?
明神:海外サッカーやJリーグや代表の試合をけっこう見ますね。するとモチベーションが上がりサッカーをしたいなって思うようになります。
――睡眠は何時間となりますか?
明神:睡眠は7時間位です。沢山寝たいですが、7時前には起きますね。
――オフの日を、どう過ごしていますか?
明神:家族と過ごします。ゆっくりさせてもらう時もありますし。1日家にいることよりも、プラーっと出かけることが多いですね。
――1番のリラックス方法は何ですか?
明神:家のお風呂に入った時に1番リラックスできますね。お風呂で本を読んだり、iPadを見たりしています。
――AC長野パルセイロのファンとサッカーに携わる人へ、メッセージをお願いします。
明神:ファンの方々が非常に温かくチームを支えてくれるのでありがたいですね。戦力としてやる中で、若い選手たちに良い影響を与えることができる存在でありたいなと思います。
プロ選手になれる人がいれば、そう出ない人もいます。僕はプロでやっていますが、サッカーはとにかく楽しいものなので、無理して関わるものではないですからね。楽しくやって、観てほしいと思います。
――今後の展望について、考えていることはありますか?
明神:あとこれから何年、プロ選手でいることができるのかと思っています。選手としてやれる内はやりたいですし、指導者になることも考えています。
――最後に明神智和にとって、サッカーとは何ですか?
明神:難しい質問ですね(笑)。
人生の全てです。サッカーを6歳の時からやってきていますからね。