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baseball2019.03.27

山﨑康晃(横浜DeNAベイスターズ)2018年最多セーブ投手が次に目指すものとは!「クローザーが天職で、やりがいを感じている」

プロ野球選手となってからの4年間、横浜DeNAベイスターズの守護神として活躍をし続け、昨年セリーグで最多セーブ投手に輝いた山﨑康晃選手(26歳)。2017年に惜しくも届かなかった日本一に向けて、ベイスターズと共に突き進んでいる。沖縄でのキャンプ中、山﨑選手に野球への想いを熱く語っていだいた。

――2018年シーズンも素晴らしい大活躍でした。振り返っていかがですか?

山﨑:初めてセーブ王という個人のタイトルを獲得できました。非常に充実したシーズンとなりましたね。
 
――何をきっかけに野球を始めたのですか?

山﨑:僕と同じ地元出身の森本稀哲さんから影響を受けて野球を好きになり、草野球チームに入りました。
 
とにかく稀哲さんが大好きで、追いかけていました。特に印象が強いのは、試合前に新庄剛志さんたちと仮面を被って登場したことになります。面白かったですし、野球以外のパフォーマンスでも盛り上げてくれましたよね(笑)。

――野球はもちろんパフォーマンスも素晴らしかったですし、野球に対するイメージが変わりましたよね(笑)。プロ野球選手になりたいと思ったのは、いつ頃となりますか?

山﨑:帝京高校でレベルの高い野球を経験し、プロの道に進みたいと思うようになりました。
 
――山﨑選手のようなプロ選手を目指す子供たちは、どのように野球に取り組むべきだと思いますか?

山﨑:怪我をしてほしくないですね。1年でも長く野球をできることは非常に素晴らしいことだと思うので、頑張ってほしいです。
 
――過去最高にきつかった練習は何でしたか?

山﨑:言える範囲の練習と、言えないものがありますね(笑)。高校時代に、20kg以上もあるタイヤにホースを付けて引いたことですかね。大学では、連隊歩調を「1、2、1、2…」と声を出しながら1時間やったこともあります。日々忍耐を鍛える練習をしていたことがきつかったですね(笑)。
 
――アマチュア時代の厳しい練習を乗り越えたからこそ、今があると思います。プロとアマチュアに、どのような点で違いを感じますか?

山﨑:バッターの打球の速さが全然違うことと、1球1球の駆け引きがあります。

――現在、アンダーアーマーのグラブとスパイクを使用していますね。それぞれに、どのようなこだわりを持っていますか?

山﨑:グラブに関しては、色とボールをキャッチする網の部分にこだわっています。昔から小さいサイズのものが好きですね。投げた後に守備ができるような状況を作っておくためにも、小さなものを好んでいます。

写真提供:株式会社ドーム

山﨑:スパイクは、自分の足をしっかりとコントロールできるように、重さとソールについてオーダーをしています。できる限りの範囲でオリジナリティーを出せるものを使用しています。スパイクを履いていることを忘れてしまうような感覚となりますし、自然な動きをしやすいですよね。

――現在クローザーとなりますが、先発で投げたいと思いますか?

山﨑:先発へのこだわりはないですね。クローザーが天職で、やりがいを感じているので、全うしたいです。
 
――野球を始めた頃から沢山食べてきましたか?

山﨑:今はプロ野球選手らしく体が大きいですが、小さい頃は沢山食べてもその分カロリーをすぐ消費してしまうので線が細かったですね。
 
――体のケアを欠かさず行っていますか?

山﨑:学生時代から気をつけて、特にアイシングやストレッチを多くやっています。投げた翌日に再び投げられるように、準備をしています。最近は昔ほどアイシングをやらないですが、治療院に行って先生に診てもらうこともあります。足裏の筋肉が張りやすいので、自分でゴルフボールをあてるなどしてケアをしています。
 
――十分な睡眠時間を確保できていますか?

山﨑:ショートスリーパーだと思っているので、5時間眠れれば良いですね。シーズンが始まると試合でアドレナリンがかなり出てしまい、落ち着くまでに時間がかかります。しっかり眠らないと頭が回らなく体も動かないので、質の良い睡眠を取れるようにベッドなどの寝具には気を配っています。

――試合で緊張した時に、どのように対処していますか?

山﨑:試合では必ず緊張します。練習にしっかりと取り組んで、自信をつけて投げれるようにしています。
 
――モチベーションをどのようにして上げていますか?

山﨑:自分が投げて活躍することをイメージしています。プロ野球選手は、普段から常に見られている職業だと思います。野球以外の部分に対しても意識することで、モチベーションが上がりますね。
 
――これまで何万球も投げてきたと思います。忘れられない1球はありますか?

山﨑:記憶に新しいのは、一昨年の日本シリーズで内川聖一選手(福岡ソフトバンクホークス)にホームランを打たれた1球となります。シーズンを通して凄く調子が良く、1番自信のあるボールを投げて打たれたので、「力負けだな」と感じましたね。今後の野球人生に活きる1球だと思い、心に深く刻み込まれています。
 
――打たれた1球を忘れられないとは、非常に深いですね。侍ジャパンにも選出されました。来年の東京五輪に向けての想いはありますか?

山﨑:侍ジャパンに入って色々と経験をさせてもらっていますが、まだまだ力不足だと感じています。来年まで時間があるので、さらに力をつけて日本代表に選ばれるように頑張っていきたいですね。

――今シーズンへの意気込みと、山崎選手のファンへのメッセージをお願いします。

山﨑:年間を通じて投げ抜ける体力作りをし、怪我なく順調にキャンプを送れています。リーグ優勝をするためには、40セーブをすることがノルマとなってくるのかなと思っています。日本一となって、横浜DeNAベイスターズのファンの皆さんと喜びを分かち合いたいですね。
 
毎試合、素晴らしい状況で投げられることに嬉しさを感じています。どのような時でも100%の準備をして試合に臨みます。上手くいかないこともあると思いますが、一緒に頑張っていきましょう。

――最後に山崎選手にとって野球とは何になりますか?

山﨑:野球は結果がすぐに出るスポーツで、上手くいくことがあればそうでないこともあります。僕は人生の中で半分以上も野球をやっているので、野球は本当に人生みたいなものとなりますね。

 

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