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running2019.03.27

アルペンランニングスペシャリスト10人の“厳選イチオシ”シューズ 世界を圧巻するナイキ、それを追う既存・新興勢力とそのシューズ

2019年スタートしてから、陸上の話題を独占し続けるナイキ。特に正月の箱根駅伝では、出場選手中4割の選手がナイキを履くというまさに圧倒的な状況であった。また、発売する商品が毎回話題になるような状況である、箱根駅伝などアスリート関連でいうと、その対抗馬は、靴の名工・三村仁司さんとのパートナー契約で話題のニューバランスや、箱根駅伝で2位になった名門青山学院大学での着用ブランドとしても有名なアディダスであろう。しかし、レースで履くシューズだけがランニングシューズではない。ホカオネオネ、Onといった新興勢力や、アシックス、ミズノといった老舗日本ブランドもランナーのコンディショニングサポートでの、その存在感はまだまだ健在だ。
 
今回はアルペングループのランニングスペシャリストが厳選したランニングシューズのコメントとともに私藤原の目線でのコメントを紹介させて頂く。

 

【シューフィッター藤原プロフィール]
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
藤原岳久(F・Shokai 【藤原商会】代表)

日本フットウエア技術協会理事
JAFTスポーツシューフィッターBasic/Master講座講師
足と靴の健康協議会シューフィッター保持


・ハーフ1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン) 
・富士登山競走5合目の部 準優勝  (2005)


■圧倒的な着用アスリートの活躍、そして、話題を独占し続ける王者ナイキ
2017~2019年の東京マラソンまでのワールドメジャースマラソンで、着用選手のトップ3のシェアが6割と圧倒的な水準になったナイキ。アスリートが望む機能性を備えた最高のシューズを、選手が良い感じるだけでなくて、こういった紛れもない好成績が背景にあるわけだから、出すもの出すもの、大当たりなのもうなずける。
派手な話題のヴェイパーフライ4%フライニットもあれば、堅実な商品も出すフットワークは、その商品そのものだけでなく、マーケティング、商品開発といったところでも他社の追随を許さないそんな状況。今回の11足中、3足が選ばれたのも理解はできる。

厳選シューズその1:ズームフライ フライニット

■ズームフライ フライニットを購入する

反発性、フィット感が非常に高く、カラーやデザインもオシャレ!カーボンプレートの推進力は高いですが、全足部のスイートスポットで接地して100%のポテンシャルを引き出すためには、多少のコツが必要。しっかり走りこみたい方、上級者には特にオススメです(スポーツデポ佐賀店 中澤)。
 
シューフィッター藤原の目
ナイキがズームフライのモデルチェンジとして用意したこのシューズは、あまりにも機能満載で、あのヴェイパーフライ4%ととさえ差が縮まった感のある傑作ですよ。
アッパー(シューズ上部)は、シューズ業界の潮流、足あたりの少ないニットアッパー、ミッドソールには、カーボンプレートが今回のモデルから搭載されています。ヴェイパーフライ4%との唯一の違いがZOOMXソールであることに対して、こちらには、リアクトソールが搭載。リアクトという素材は反発と耐久性(クッションの感触持続性)は申し分ない素材です。


厳選シューズその2:ズームライバルフライ

■ズームライバルフライを購入する

前モデルよりも、クッショニングが高まっていると感じました。前足部の方まで、クッションがあるので、推進力・反発力がスゴイ!トレーニングや長距離ランにもオススメです。価格もリーズナブル!部活を始めたばかりの方も安心できるシューズです(スポーツデポ唐津店 藤原)。
 
シューフィッター藤原の目
低価格・高機能・付加価値のあるデザイン、費用対効果ばかりか、話題の商品のソール形状で鼻高々、すごい商品にあのズームライバルが圧倒的な進化を遂げました。
今回はなんと、あの“エアロソール”搭載!いまだ、ランナーの間に、ムーブメントを巻きおこす人気の「ズームフライフライニット」や「ズームヴェイパーフライ4%」などに使われている、あの代名詞的ソールが使われています。それでいて価格は1万円を切る、という離れ業、これは驚きです。このところ話題性のあるシューズをどんどんつぎ込んでくるナイキ、今度はこれか!というまたまた驚きの1足の登場ですね。


厳選シューズその3:オデッセイリアクト2 フライニット

■オデッセイリアクト2 フライニットを購入する

気持ち良く、楽しく走りたい方に適したシューズです。クッション性、反発性があり、5~10km程度のスロージョグなどで使えると思います。フルマラソンはまだ先で、まずは健康やダイエットなどの目的で走る方におすすめですね(スポーツデポファボーレ婦中店 東)。
 
シューフィッター藤原の目
オデッセイリアクト2は、ナイキの技術のデパート。アッパーはナイキがランニング業界で先行投入した技術、フライニットアッパーですし、ミッドソールのリアクトは、熱可塑性ポリウレタンのソール。耐久性が高く、基本的にプラスティックを軟質化させたものですから、スポンジ構造の現行商品のとの、そのクッション感継続の差は歴然です。
またこのシューズは、ドロップ10mm坂道構造の前方にランナーを導き、またTPUのヒールクリップを含めて、内側に足が入りすぎる過回内を抑えるスタビリティー系のトレーニングシューズです。


■ニューバランス着用選手が世界で活躍、実はアスリートなブランド
アメリカでランニングのブランドと言えば、ニューバランスは真っ先にあがるブランドの一つ。実は2017年世界選手権3000mSC金のエマ・コバーンや2011年世界選手権1500m金、ジェニー・シンプソンをはじめ、アメリカ、ヨーロッパでは、ニューバランス着用のアスリートを多く抱えるブランドというイメージは日本では少ない。カジュアルで履くというブランドというイメージの方が多いのかもしれないが、実は、紛れもないナイキに対抗するブランドの一つ。
アスリートファーストのナイキに対して、1906年創業の老舗ブランドの強みは、アスリートも、ランナーにも受け入れられているそのフィット感に他ならない。

厳選シューズその4:HANZO T

■HANZO Tを購入する

軽さ、クッション、反発のバランスが良く、走り慣れた方ならどんな場面でも使いやすそうです。シリアスランナーのジョグ、フルマラソン完走を目指す方のスピード練習などに向いていると思いました。スピードを出すとしっかり地面をとらえてくれます(スポーツデポ富士南店 鈴木)。
 
シューフィッター藤原の目
現代の靴の名工、三村仁司氏率いるM.Lab(ミムラボ)との共同開発により誕生した、ハンゾーコンセプト、そのシリーズの中でも、部活動向けというはっきりとしたコンセプトのこのシューズですが、さらに陸上部という固定観念を払拭したオールラウンドなシューズになっています。合成樹脂と繊維で構成されたアッパー素材は、通気性よりも、日々でのハードな使用をイメージした耐久性を考えた作りです、レブライトという軽量素材で構成されたソールは、内側のみメディアルポストでサポートされた設計です。学校に向かう通学から部活まで、トータルでサポートしてくれます。


厳選シューズその5:FRESH FOAM ZANTE PURSUIT

■FRESH FOAM ZANTE PURSUITを購入する

無駄なパーツが付いていないので地面とのコンタクト(設置感)が自然!また、アッパーのフィット感も向上しているので、履いていて気持ちがよいシューズ。フルマラソン完走モデルの中で1、2位を争う軽量性。「軽さ」が後半バテた時の助けになります(スポーツデポ大分店 松岡)。
 
シューフィッター藤原の目
ザンテパシュート、ハイポニットアッパーは、まさにセカンドスキン、あなたの第2の皮膚のようにフィットします。6mmドロップのソールユニットのそのつま先、トゥースプリングは、大きく跳ね上げとても重心移動もスムーズ。また前作よりも屈曲部が非常にスティフ(硬め)なことも、それをまた助けている印象、ランナーにムダな動きをさせる余地を残さない、そんな誘導感の強いライド感になっていますね。アウトソールのクリスタルラバーもデザインとして◎。コーヒー飲みにひとっ走り、なんてカジュアルランが良く似合う、アメリカの匂いのするシューズですね。


■モノ作りのアディダス健在、今後はシーンをリードしていく可能性も
アスリートファーストがナイキなら、アディダスは、1920年の創業以来モノ作りにこだわったブランドである。現在は、ナイキに後塵を拝し、スポーツ業界で世界2位だ。
しかし、ここ5年では、「ブーストフォーム」という独自のミッドソールテクノロジーを市場投入し、トップナイキを追いかける。苦手の北米市場も好調で、何しろこの素材には、クッションの良さ、その耐久性、レスポンス良さといった従来素材の課題をクリアできる期待感がある。
また、オートメーションでの生産体制の構築、3Dプリントでのミッドソール作成技術では、他社を先行する、モノ作りのアディダスはここにありだ。

厳選シューズその6:adizero RC

■adizero RCを購入する

軽くて、スピードに乗りやすい感じです。着地時の安定感もあり、地面のグリップ感覚が強いシューズでした。ある程度筋力のある方でないと、履きこなすのが難しいかも。アッパーは通気性がよく、シューズ内にニオイがこもりづらい。春~夏には特にオススメですね(スポーツデポショップス市川店 水島)。
 
シューフィッター藤原の目
アディゼロRCのような薄底は、速く走っている状態を応援してくれるシューズです。用途が合えば、価格と機能性のバランスがとてもいいです。決してクッションがあるわけではないですが、100mをスピード出すトレーニングで使いましたが、接地のレスポンスがとてもいい。自分が使いたいように使えるイメージです。カラーバリエーションもいっぱいあって、部活生であれば、スパイクの代わりに履くシューズだし、市民ランナーの方ならトラック練習で200とか400mとかのショートインターバル用にはピッタリ。それ専用に買っても、価格的にも負担が最小限です。


厳選シューズその7:SOLAR GLIDE

■SOLAR GLIDEを購入する

アッパーの素材が柔らかくて、とにかく履き心地がピカイチ!アディダスのブーストフォームで、やはりクッション性は高いです。その分、シューズは重めですが、衝撃から守ってくれる安心感があります。踵の部分が履きやすい形状になっているのもポイント!(スポーツデポ平塚田村店 赤瀬)。
 
シューフィッター藤原の目
ソーラーブースト、ソーラーグライド、ソーラーグライドSTの3種類の品番が、アディダスのトレーニングシューズだと言っても過言でない形になっています。その中でソーラーグライドは、ブーストフォームの持つ良さの一つであるクッションに重点をおいたシューズ。ブーストフォームとは、EVAという高分子スポンジの素材にとって変わることが期待されている熱可塑性ポリウレタンソール。簡単に言えば、プラスティックを軟質化させたものになるので、そのクッション感の耐久性は抜群、その上、エナジーリターン(地面からの反発)がとてもいいのが特徴の素材です。


■アメリカランニングシーンで独自の存在感を出しつつある王者も無視できないブランドホカオネオネ、On
アメリカに1000店あるランニング専門店順位は、ブルックス、アシックス、サッカニーの3大ブランドの牙城だとはあまり知られていない。その専門店順位で、ニョキニョキと新芽のようにこの2つのブランドの台頭が著しい。ホカオネオネとOnだ。ホカオネオネに関しては、自社製品をアスリートに履かせての王道の戦略、ナイキ・ニューバランスなど上位ブランドに対してガップリ四つに構える。
一方、スイス生まれのOnはスタイリッシュな部分で、ナイキの独断場であった感のあるそのファッション、デザイン性が受け入れられ人気。さらに履いてみてのその実用性は、ナイキしか選択肢がないと感じていたランナーに、“ナイキプラスワン“の選択肢を提供していることは間違いない。

厳選シューズその8:BONDAI6

■BONDAI6を購入する

やはりクッション性は高いですね。初めてのフルマラソン完走を目標とする方や、LSD、リカバリーランナーなどのトレーニング用にも使えると思います。まだ履いているランナーが少ないので、他のランナーたちとかぶりたくないという方もチェックしてみては?(スポーツデポファボーレ婦中店 野口)。
 
シューフィッター藤原の目
ホカオネオネはトレイルランニングのシューズとして開発されたのが起源、名前の由来は、ニュージーランドのマオリ語で“It’s time to fly いまこそ飛ぶときだ”にあります。まさにフワフワの飛んでいるような感触のシューズというわけですね。ボンダイ6は、ホカオネオネと言えばコレという定番スタイルの厚底モデルで、シリーズ6代目にして傑作です。着地した瞬間に優しく受け止めてくれるクッションと、それと同じタイミングで起こるしっかりと前方への移動する感覚が絶妙です。ホカオネオネを試してみたい、というランナーは、まず、これを履いてほしいですね。


厳選シューズその9:クラウドフロー

■クラウドフローを購入する

ランニングシューズとしては他にない色使いでインスタ映えすること間違いなし。しかも反発性、グリップ力も強くランニングシューズとしての機能も備えています。女子同士のランニングイベントや、ランニングをおしゃれに楽しみたい方にオススメします(スポーツデポ中山寺駅前店 金平)。
 
シューフィッター藤原の目
Onのシューズの裏側を見ると、特徴的な見た目のゴムホースから着想されたクラウドテックにのみ目を奪われがちですが、その奥にある樹脂製のスピードボードに、それぞれのシューズで違いがあります。トレーニングシューズのそれは、屈曲部がやや硬めで、体の誘導が大きい。それに対して、このクラウドフローのそれは無理なく曲がるようなものになっています。
またクラウドテックは、穴が水平方向、垂直方向につぶれて戻るその原理を利用して、推進力とクッションを作るOnのシューズには必ずついている基幹機能です。


■ワールドワイドで人気のアシックス、技術力のミズノ、日本勢も追随
ランナーであれば、誰も履いたことのあるブランドといっていいアシックス。その存在感は相変わらずではあるが、話題や目新しさでは、既存・新興ブランドともに押され気味。しかし、奇をてらった新商品よりも、やはり“これぞアシックス”という定番品は根強い人気があり、大きな強みであろう。
ミズノウエーブという波型プラスティッククッションを、1997年から投入、そのコンセプトの一貫性とこだわり感はまさにミズノ。そのミズノウエーブ自体も時代と共に進化していて、最近ではニットアッパーを採用したウエーブニットR1でその技術力の高さを見せつけた。まだまだ履いてみたいブランドの一つではないだろうか?

厳選シューズその10:GT-2000 7

■GT-2000 7を購入する

初のフルマラソンの人には、最適なシューズです!踵のホールド感があり、ミッドソールにはGELが入っているので、着地した時の衝撃を吸収してくれます。足を守りながら、完走したい人にはもってこいのシューズです。また、LSDやリカバリーシューズにも向いています(スポーツデポ西尾店 佐藤)。
 
シューフィッター藤原の目
アシックスの代名詞的トレーニングシューズで、日本だけでなく、ワールドワイドで展開されているロングセラーモデルです。このシューズは、10mmドロップの坂道ソールでランナーの体をしっかり誘導、また、αGELはクッション感充分のサポートですし、ウィズサイズのバリエーション(幅のサイズ)によるフィット感と、まさに3拍子が揃ったどんなランナーだって受け入れてくれるランニングシューズだと言えます。つまり、ランニングビギナーも、ランニング歴のあるランナーも、はたまたマラソン2時間台で走るような実力者まで満足できるシューズなんですよ。


厳選シューズその11:WAVE RIDER 22

■WAVE RIDER 22を購入する

インソールのフィット感も良く、安定性があり筋力が弱い人でもサポート力が高いので、初めてフルマラソンを走られる方でも使いやすいシューズ。サブ5、サブ4.5位を目安にしているランナーに最適(スポーツデポショップス市川店 水島)。
 
シューフィッター藤原の目
ミズノの代名詞的シューズ、ウエーブライダーは、22代目のロングセラーモデル。波型のプラスティックプレートが、内側外側へのブレを防ぐシャンク役割をして、さらにプレート全体構造がクッションを作り出す、そんな1つで何役もこなす構造だと言えます。また基本的にプラスティックは熱が加わったりしなければ変形しませんので、それ自体の機能の耐久性は半永久的だと言っていいでしょう。最近のモデルは、よりソフトに、かつスムーズなライド感がある“クラウドウエーブ”を変更、定番も更なる進化を遂げています。


■使うシーンに合わせて、色んなブランドのシューズを履こう
ランニングというスポーツにおいてシューズは、もっとも頼りになる存在であるが、結局、スポーツであるランニングをするのはランナーそのものだってことは忘れてはいけないポイント。
シューズがやるのか、体がやるのか、その使うシーンや距離によってシューズを履き分け変化させることが大事。長い距離を走るのであれば、誰でもシューズのサポートがあっていい、逆に体を目一杯動かしたい欲求に応えてくれるシューズだってあるわけだ。
つまり、上記のオススメシューズたちは、ブランドの括りを超えたランナーのシーン別のオススメと言い換えることができる。
話題のシューズだけに目をとらわれず、もちろんそれが自分のニーズに合っているなら選んで試せばいい。ニーズに合っていないシューズを履くことは、例えば耐久面、技術取得面、怪我予防面などでミスマッチを生みかねない。
たかがシューズ、されどシューズ。シューズはランニングにおける唯一の道具なのであるのだから。

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