サッカー選手が注意すべきケガとは!?一流プレイヤーも悩むサッカー特有のケガについて解説
ボディコンタクトが多く、身体への負担が大きいスポーツのサッカー。プレー中に発生する怪我はもちろん、疲労の蓄積によって生じる障害も多くあります。今回は、サッカーで起こりやすいトラブルについて、仕組みと原因に加えケガからの復帰や予防トレーニングを紹介します。
【目次】
・足関節捻挫(足) / Ankle sprain
・フットボーラーズ・アンクル(足) / Footballer’s Ankle
・ジョーンズ骨折(足) / Jones fracture
・オスグッド病(膝) (オスグッド・シュラッター病) / Osgood-Schlatter disease
・膝の靱帯損傷(膝) / Ligament injury of the knee
・肉ばなれ(太もも・ふくらはぎ) / Muscle strain
<足関節捻挫(足) / Ankle sprain>
足首を強くひねる、またひねった状態で着地することが原因で靭帯を損傷します。また、足首捻挫の約90%が足首を内側にひねる、内反(ないはん)捻挫と言われています。外側の靱帯(前距腓靱帯)に負担がかかり、靱帯が損傷すると外くるぶしの周りに腫れや痛みが出ます。サッカーでは最も多いケガのひとつです。
捻挫は一度してしまうと、靱帯が伸びてしまい、役割を果たしにくくなり、再発してしまうことが多く見られます。受傷した場合、初期は適度な固定を行い、サポーターを使いながら段階的なリハビリテーションを行います。
<フットボーラーズ・アンクル(足) / Footballer’s Ankle>
※脛骨下端前面と距骨踵骨背面に骨棘が発生
欧米では古くからから知られているサッカー選手に多く発生する足関節の障害です。別名、足関節(前方、後方)インピンジメント症候群、衝突性外骨腫等とも呼ばれています。足の甲でのキック動作やバスケットボールのジャンプ時などで足関節の底背屈運動が強制され、足関節の骨同士が衝突して障害を起こすスポーツ障害です。
<ジョーンズ骨折(足) / Jones fracture>
ランニングやジャンプ動作による過度の体重負荷が、長時間、足部アーチに繰り返し加わることで発生するオーバーユースに起因するスポーツ障害です。金属疲労(金属板の折り曲げ運動)と同様に、繰り返しのストレスが中足骨に加わって起こります。また一般的な骨折とは発生原因が異なり自覚症状が出にくいので、見過ごされることがあります。
<オスグッド病 (オスグッド・シュラッター病)(膝) / Osgood-Schlatter disease>
オーバーユースによる成長期のスポーツ障害の代表疾患です。成長期は急激に身長が伸びるため骨も急成長を遂げますが、残念ながら筋や腱は同じように成長しません。そのために生じる大腿四頭筋の柔軟性低下をきっかけとして、ジャンプやダッシュなどの繰り返しの動作で大腿四頭筋による強大な牽引力が発生し、膝蓋靱帯が脛骨につながっている部分(付着部)が剥がれたり、炎症を起こしたりします。
<膝の靱帯損傷(膝) / Ligament injury of the knee>
急なストップ動作や方向転換の際、膝をねじることで発生します。外側、および内側側副靱帯は、膝が左右にグラつくのを抑え、前十字靱帯は膝から下が前に出ないようにストッパーの役割を果たしています。さらにこれらと、後十字靱帯で膝の安定性を保っています。内側側副靱帯や前十字靱帯が断裂してしまうと、膝の安定性が失われ、踏み込みや切り返しが困難になるのはもちろん、半月板の損傷など、合併損傷を引き起こすこともあります。主にハムストリングスを鍛えることが予防につながります。
<肉ばなれ(太もも・ふくらはぎ) / Muscle strain>
肉ばなれの原因としては、筋肉が限界を超えて急激に伸ばされることが一般的です。特に太ももやふくらはぎに多い障害となります。ストレッチ不足などの要因もありますが、ハムストリングスの筋力が、大腿四頭筋の50%以下のアンバランスな状態になると、ハムストリングスの肉ばなれが起こりやすいと言われています。肉ばなれは重度になると、筋肉や腱の断裂を引き起こしている可能性もあるので注意が必要です。また、日常生活に支障が出るほどの痛みがある場合は、剥離(ハクリ)骨折であることも考えられるので早めに病院にかかりましょう。
【ケガ予防のトレーニングや復帰までの流れはこちら(supported by zamst)】
・足関節捻挫(足) / Ankle sprain
https://www.zamst.jp/soccer/ankle-sprain/
・フットボーラーズ・アンクル(足) / Footballer’s Ankle
https://www.zamst.jp/tetsujin/ankle/footballers-ankle/
・ジョーンズ骨折(足) / Jones fracture
https://www.zamst.jp/soccer/jones-fracture/
・オスグッド病 (膝)(オスグッド・シュラッター病) / Osgood-Schlatter disease
https://www.zamst.jp/soccer/osgood-schlatter/
・膝の靱帯損傷(膝) / Ligament injury of the knee
https://www.zamst.jp/soccer/ligament-injury-of-the-knee/
・肉ばなれ(太もも・ふくらはぎ) / Muscle strain
https://www.zamst.jp/soccer/muscle-strain/
以上、サッカーで起こりやすいトラブルについて、仕組みと原因に加えケガからの復帰や予防トレーニングを紹介しました。トラブルを避け、怪我をしてしまってもきちんと治す知識を身につけて、サッカーを楽しみましょう。
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