春キャンプの魅力とは? 防寒対策や必要なアイテムなどもご紹介
キャンプといえば夏のイメージが強いかもしれません。しかし実際は、春と秋がキャンプのベストシーズンといわれています。経験者からの人気が高い春キャンプですが、快適に楽しむには念入りな準備が必要です。
そこでこの記事では、春キャンプの魅力や注意点、用意しておきたい服装やアイテムをご紹介します。春キャンプ初心者の方、もっと春キャンプを快適に楽しみたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
【目次】
■春キャンプの魅力
春はなぜ、キャンプのベストシーズンといわれているのでしょうか。春キャンプが持つ魅力やメリットをご紹介します。
・空いているキャンプ場が多い
一般的に、キャンプ場の多くは3月の中旬から終わり頃にかけてオープンします。しかし、ゴールデンウィーク前は閑散期なので、混雑が予想される夏やゴールデンウィークなどの長期休暇中とは異なり、どこのキャンプ場も人が少ないことが多いです。
テントを張る場所などを自由に決められるうえ、周りの目を気にせずゆっくり過ごすことができるため、春キャンプは初心者の方にもおすすめです。
・快適な陽気で過ごしやすい
春は適度に気温が高く、快適で過ごしやすい陽気です。夏のように暑さで体力を奪われたり、冬のように寒くて眠れなかったりする心配がありません。夏場では暑くて楽しみづらい焚き火も、春キャンプなら快適に楽しむことができます。
また、キャンプ場によっては、桜や新緑のような春特有の美しい景色を楽しむことができるのも魅力の1つです。
・春の味覚を楽しめる
山菜や野菜、魚介類など、春に旬を迎える食材は多いです。キャンプ場で料理した旬の食材を、自然の中で焚き火を囲みながら楽しむことができるのも、春キャンプの醍醐味といえます。
春キャンプの料理としては、鍋物やスープ、ポトフなど、体を温めることができる食事がおすすめです。
■春キャンプでの注意点
快適で過ごしやすい気候で季節ならではの楽しみ方も多いため、キャンプ初心者にもおすすめできる春キャンプですが、注意したい点もいくつかあります。
ここでは、春キャンプを行う前に確認しておきたい注意点をご紹介します。
・防寒対策が必須
冬ほど寒くはないとはいえ、春先はまだまだ寒暖の差が激しいです。日差しが出ている日中は温かくても、夜になると途端に寒くなることが多く、朝は特に気温が下がります。キャンプ場の標高や天候によっては、昼間でも肌寒さを感じることも考えられます。
寒さが原因で体調を崩したり睡眠不足になったりする場合もあるため、春キャンプを行う際は防寒対策が必須です。
・キャンプ場の選び方
春とはいえ、山間部の標高が高いキャンプ場では雪が降り積もっていたり、気温が氷点下まで下がったりすることがあります。また、場所によっては電源が用意されておらず、電気ストーブなどの暖房器具が使えないということも考えられます。
景色が良かったり空気が澄んでいたり、山間部のキャンプ場にはさまざまな魅力がありますが、楽しむためには万全の装備と経験が必要です。キャンプ初心者の方の場合は、標高ができるだけ低く、周辺施設や設備が充実しているキャンプ場から始めた方が良いでしょう。
・テントを張る位置
標高の低いキャンプ場を選んだとしても、テントを張る位置によっては夜の冷え込みが強くなってしまう恐れがあります。
テントを張る際は日陰ではなく、草原サイトのように日当たりの良い場所を選ぶようにしましょう。日中は日差しでテント内の空気が温まるうえ、地面からの底冷え対策としても有効です。
・防虫対策
夏場ほどではありませんが、ブヨなどの虫は春先から少しずつ活動し始めます。虫よけスプレーを活用したり、虫刺され用の薬を用意したり、防虫対策を行うことも大切です。
■春キャンプの服装は?
寒暖差が激しい春キャンプでは、気温に対応できる服装の選び方が大切です。春キャンプ時に用意しておきたい、おすすめの服装をご紹介します。
・風を通しづらいジャケットを用意
春先は強風が吹き寒さを感じることも多いうえ、天候も変わりやすい時期です。風を通しづらく楽に脱ぎ着しやすい、フリースやウィンドブレーカーのようなジャケットを1枚は用意しておくと、快適に過ごすことができます。
風を通さないうえに防水性が高いレインウェアなら、防寒具だけでなく雨具として使うこともできるのでおすすめです。
・温かいインナーは数枚必要
キャンプをはじめとしたアウトドアでは、体を冷やさないことが大切です。汗を吸った服をそのまま着続けると、体温がどんどん奪われてしまうため、こまめにインナーを着替える必要があります。
汗をかいたらすぐ着替えられるように、吸水性が高いだけでなく、速乾性や保温性にも優れたインナーを数枚準備するようにしましょう。
■春キャンプでおすすめのアイテム
キャンプを行う際は、あると便利なアイテムがいくつかあります。ここでは、特に春キャンプの際に使えるおすすめのアイテムをご紹介します。
・冬用の寝袋
春の夜は真冬並みに冷え込むことも多いため、-5度くらいの気温まで対応できる保温力を持った冬用の寝袋(シュラフ)を用意しておくと安心です。特に、体をすっぽりと包むことができ、保温性が非常に高いマミー型の寝袋がおすすめです。
また、荷物は増えてしまいますが、寒さが心配な方はブランケットや毛布、湯たんぽなどを持っていくのも良いでしょう。
・マット
キャンプ初心者の場合は、キャンプマット(テントマット)も用意しておくと便利です。キャンプマットとはテント内の床に敷くマットのことで、体温が地面の冷気に奪われるのを防ぐ効果があります。
また、マットがあると地面の凹凸や硬さを気にせず済むため、寝心地の良さにも関わります。マットにはいくつか種類がありますが、断熱性を重視する場合は断熱性能を示す「R値」が大きいものを、寝心地を重視するならエアマットなど厚みがあるものを選ぶと良いでしょう。
電源サイトがあるキャンプ場に限りますが、ホットカーペットなどを活用するのもおすすめです。
⇒キャンプマットとは? 基本情報から選び方までをわかりやすく解説
・焚き火台
焚き火台などを用意しておくと、テントの外でも気軽に暖をとることができます。寒くなってからだと火を起こすのが大変なので、日中のまだ温かいうちから準備を済ませておきましょう。
製品によってはバーベキューなど料理の際も使うことができるので、キャンプスタイルに応じて選ぶのがおすすめです。
ただし、焚き火が強風にあおられて、火の粉がテントや衣服に飛んでしまうことも考えられます。風対策を行う、寝る前には必ず火の始末をする、テントのすぐそばでは焚き火を行わないなどの注意が必要です。
・テント選びのコツ
テントは、春先から秋の終わりくらいまで使うことができる3シーズン用のものを用意すると良いでしょう。しっかりとテントを密閉して保温性を高めていれば、それだけで充分寒さに対応することができます。
しかし、キャンプ場によってはまだまだ寒さが厳しい場合も考えられます。そのような場合は、冬季キャンプにも対応できる4シーズン用のテントがあると便利です。
また、初心者のうちはできるだけ設営が簡単なテントを選ぶようにしましょう。大がかりな設営が必要なテントは、準備の段階で無駄な体力を消費してしまうだけでなく、間違った設営によるテントの破損や強風でペグが抜けてしまうなどの事故につながる恐れもあります。
■春以外でも使えるキャンプの必需品
季節にかかわらず、キャンプの際には以下のような製品があると便利です。春以降もキャンプを定期的に続けていきたいと考えている方は用意しておくことをおすすめします。
特に春はキャンプ用品が多く出始める季節なので、この機会に一度製品を見てみるのも良いでしょう。
-テント設営用のペグやハンマー
-電池式のランタン
-イスやテーブル
-コット(簡易ベッド)
-風に強いコンロ
-ライターやバーナー
-ガスボンベなどの燃料
-クーラーボックス
-食材
-食器類
-軍手
-帽子
-簡単な医療キット
上記はあくまでも一例です。自身のキャンプスタイルなどに応じて、適宜用意するようにしましょう。
■防寒対策をしっかり行って、春キャンプを楽しもう
温かく過ごしやすい気候や、人が少なく静かで美しい環境など、春キャンプは初心者でも楽しむことができるうえ、季節特有のさまざまな魅力にあふれています。
夜はまだ冷え込むことも多いので防寒対策こそ必須ですが、寒い時期だからこそ、焚き火を囲んだり温かい食事や飲み物で楽しんだりもできます。この機会に一度、春キャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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