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football2020.04.21

『どうなる、ヨーロッパフットボール市場、日本人選手は一体どうなってしまうのか?コロナウイルスの影響について』

昨今、想像を超える形で世界的に大きな影響を与えているコロナウイルス 。皆さんもご存知の通り、ヨーロッパフットボール市場は突然の中断という形に追い込まれ、気がつけば丸々1ヶ月近くが経過し、現時点で全く先が読めないという事態に発展しております。

2月は筆者もスペインにいたのですが、最初にそのニュースを目にしたのは行きつけのBARでコーヒー片手に一息ついていた時で、たまたま目の前にあったテレビ画面からJAPON、YOKOHAMAという文字が目に入り、流れる画像にクルーズ船が映し出され、思わずジャックでもされたのかと思った次第でした。よく聞いてみると何やらウイルスに感染した人が・・・・ということでこの後のことは皆様もご存知の通りです。

前置きはここまでにして、早速ですが、このコロナウイルスで全てが止まってしまったフットボール市場のこの先の動きを、「日本人選手」「移籍市場の動き」という視点から考察を述べてみたいと思います。

■多くのクラブが人件費削減に動く

多くの情報が行き交い、そのほとんどが未決定事項ということで、「たら・れば」を言い出すとキリがない状況でもありますが、当然のことながら、リーグがストップしてしまい、試合開催の目処が立たないので、クラブの今季の収入は見込めません。

特に今回の場合は、シーズンを通して大きな売り上げを見込むシーズン後半がなくなったわけですから、クラブの財政に多大な影響がでます。売り上げ確保どころか、クラブ存続の危機と言われるほどの影響から推測するに、簡単に今夏の移籍市場での新規選手獲得ということは難しいと考えられますから、この夏の動きとしては(現行のルールのまま行くと)とても小さいものになるとが考えられます。

チーム目線で忘れてはいけないのは、UEFAの定めるファイナンシャルプレーによる縛りです。現状既存のルールを当てはめることは非常に考えられにくい部分もありますが、クラブの財政に見合った活動が求められるとすれば、売り上げが大幅に落ち込む以上、特に大きな経費となる人件費(選手の獲得)に費用を費やすことは基本的にはできなくなります。

さらにクラブが、選手の貢献度などから、有益度数が小さと判断すれば一番最初にメスを入れる部分でもあります。つまり、思ったように試合に出ることができていない中島選手や南野選手をはじめとしたいわゆる「レギュラークラス」でない選手は、厳しいものになってしまう可能性がそこにはあります。

■日本人選手のヨーロッパ移籍はさらに増加?

クラブ財政という視点から見てみると、違約金を支払ってまで選手を切り、比較的安価な選手に入れ替えるような事は恐らくしないのではないかと思われます。

例えば年俸20億円の選手を違約金払ってまで年俸5億円の選手変更することは、財政上得策ではないからです(クラブにしてみれば戦力ダウン+大きな違約金という、さらなる財政圧迫の要因を増やすことになる)。単年契約の選手は年俸の大幅ダウンもしくは契約延長オプションなしということになる可能性は大きく考えられ、この夏のタイミングは動けば動くほどクラブ財政にマイナスに働いてしまいますから、とにかくクラブは人件費をどのように抑えるかという部分にフォーカスした対策が取られることが考えられます。

移籍と言う部分では高額な移籍は勿論考えられにくい反面、市場が元に戻るような動きが見込めるのであれば、その隙をついて、ここぞとばかりに低い金額で交渉し、質の良い選手を効率よく獲得しに動くことは十分に考えられ、これが海外を志す選手にとってみればプラスに働くことも考えら得ます。とにかく安価で質の高い選手を求める傾向が増え、さらに獲得金額を上回る金額での移籍をクラブは望みますから、中堅クラスのクラブをステップアップに羽ばたくプランニングはある種プラスに働くことも十分に考えられます。

■スポーツビジネスのアップデートを追求する必要性

現市場の状況からすると、この状況が長続きすればするほど、クラブ存続は厳しいものになりますから、この状況がこの半年ぐらいで収束するかが鍵になると考えられます。

当然選手にとってみれば短い選手生活の中での1シーズンがどれだけ大きいかと言うものになります。しかしながら現状先が見えませんから、この“先“がいつ見えるのかで対応が大きく変わる状況には変わりありません。

想像以上に影響を受けている現状ではありますが、試合が行われなくてもクラブ財政が左右されない、ある種究極ともいえるビジネスモデルの追求・必要性が改めて明らかになったことは確かで、これは日本も含めて今後のスポーツビジネスのあり方をひとつ考えさせられる事象であることに間違いはありません。とはいえ一刻も早く収束し、夢と希望を与えることができるスポーツの力を大いに感じることができる日々が戻ることを切に願いたいです。

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