football2022.06.22

【サッカー】トラップの精度の上げ方とは？コツや上達する方法を解説

パスやドリブル、シュートなどと並んで、トラップはサッカーにおける基本的な技術のひとつです。トラップの技術が高い選手ほど次のプレーの選択肢が増え、相手にボールを奪われるリスクも下がります。
しかし、ボールが大きく跳ねてしまう、狙った位置に落とせないなど、上手にトラップできずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ここでは、サッカーのトラップの重要性やコツ、トラップ上達に向けて取り入れたい練習方法などをご紹介します。

【目次】

■トラップのコツを踏まえてプレーのレベルを上げよう

■サッカーのトラップの重要性

サッカーにおけるトラップとは、ボールを体で止める技術のことです。ゴロパスなら足のインサイドや足の裏、浮き球なら胸など、手を除いた全身を使ってボールを止めます。

ただし、サッカーにおけるトラップは、ただボールを止めれば良いわけではありません。ボールを止める際に体勢を崩せば次のプレーに移りにくくなり、大きくボールを弾いてしまうと相手選手に奪われる可能性も高まります。次のプレーにつなげやすい位置にボールを落とすことが大切です。

また、トラップが上手にできる選手になら、味方も安心してパスを出すことができるでしょう。
チーム全体が余裕を持ってプレーし、シュートチャンスを増やすためにも、トラップは非常に重要なテクニックのひとつといえます。

■トラップの種類

トラップの種類

トラップと一口にいっても、体のどこで行うかによって方法や難易度は異なります。状況に応じて使い分けられるように、トラップの種類も覚えておきましょう。使われることが多いトラップの種類は、以下の通りです。

【インサイドトラップ】
ゴロパスや浮き球の処理など、さまざまなシーンで使われていて、トラップの基本とも呼べるのがインサイドトラップです。足首を固定した状態で、足の内側、くるぶしの下あたりでボールに触ります。足首から下を柔らかく使い、ボールのスピードを吸収するイメージを持つのがポイントです。

【胸トラップ】
名前の通り、胸の辺りでボールを止めます。浮き球のトラップに使われることがほとんどです。
ボールをただ胸に当てるだけではコントロールが難しく、前に大きく弾んでしまうことも考えられます。上半身を後ろに反らして、体に角度をつけた状態でボールを受けるようにしましょう。

【太もも】
面積が大きい太ももは、比較的トラップを行いやすい部位のひとつです。ボールの高さが中途半端な時に使います。ボールに体を当てるのではなく、ボールを受けるイメージを持つとコントロールしやすくなります。軸足を少し曲げ、体のバネを使ってボールを受け止めるのがポイントです。

【足の裏】
足の裏でボールを止めることもあります。ボールを体の近くに止められ、次のプレーに移りやすいのがメリットです。足を少し浮かせてボールを挟む意識を持つと、しっかりトラップできます。

他にも、足の甲（インステップ）でトラップを行うこともあります。ただし、ボールコントロールが難しいため、他の部位で行うトラップよりも難易度は高いです。

■トラップを行う際のコツ

トラップを行う際のコツ

トラップは、ボールを受ける部位によっていくつか種類があるものの、基本的なコツは同じです。トラップのコツを押さえておけば、次のプレーに移りやすくなったり、プレーの精度を向上させたりする効果が期待できます。
トラップを行う際に意識したいコツは、以下の通りです。

・次のプレーを考える

前述の通り、トラップはただボールを止めるのではなく、次のプレーにつなげやすい場所にボールを置くことが重要です。トラップをする前に、ボールを止めた後にどんなプレーに移るか考えておく必要があります。
例えば、前に広いスペースがある時は、ボールを少し弾いた方がスムーズに前線に進めるはずです。反対に、パスなどのプレーにすぐ移りたい時は、足の近くにボールを止める必要があります。

トラップ後にパスやドリブルなどのプレーを考えていると、相手選手にボールを奪われたりパスコースを塞がれたりする可能性が高まります。味方選手や相手選手の位置など、周囲の状況を事前に確認したうえで、どのプレーが最善かを導き出しておきましょう。

・スペースがある方でボールを受ける

広いスペースが空いている方でボールを受けることも重要です。スペースがある方でトラップをすれば、ディフェンスからのプレッシャーを避けられ、次のプレーにつなげやすくなります。

ただし、事前に相手のポジショニングや動きを確認できる視野の広さと判断力、トラップの強さを調整してボールを適切な場所に落とせるテクニックが求められることから、難易度は高いです。
最初は難しいかもしれませんが、ボールを扱う足の感覚を養ったり、常に首を振って相手の位置や動き方を確認する癖をつけたりして、徐々に慣れていきましょう。

・リラックスしておく

トラップを行う際は、リラックスして余計な力を抜くことも重要です。緊張して体が硬いと動きがぎこちなくなり、ボールコントロールも上手にできません。
また、リラックスすると視野を広く保ちやすく、次のプレーを考える余裕も生まれます。

姿勢を低く落としているとリラックスしにくいので、頭を上げて姿勢を保つことを心がけましょう。足の力は適度に抜いておき、ボールが足に当たったら足を引くようにすると、ボールをしっかり体の近くに止められます。

■トラップの練習方法

上手なトラップができるようになるには、練習を繰り返してボールの抑え方を体で覚える必要があります。簡単に行えるトラップの練習方法を2つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

・壁当て

1人でトラップの練習を行う場合は壁当てがおすすめです。壁に蹴って跳ね返ってきたボールを蹴りやすい位置にトラップして、再度壁に向けて蹴り返します。
利き足でのトラップに慣れてきたら、反対側の足でもトラップできるように練習を行うこともポイントです。両足でトラップができた方が、プレーの幅は広がります。

ただし、壁当てはボールを蹴っても良い壁がないとできません。壁当てをできる場所が近くにない場合は、空中に向けて蹴り上げたボールをトラップする練習方法を試してみてください。
壁当てよりも練習の幅は狭まるものの、足でボールをしっかり止める感覚は養えます。

・ロングパス

複数人で練習を行う場合は、ショートパスやロングパスを蹴り合ってトラップを練習しましょう。人が蹴ったボールをトラップできるので、より実戦に近い感覚を養えます。
特に、ロングパスの場合は浮き球をトラップすることが可能です。インサイドトラップだけでなく、太ももや胸トラップなど、さまざまな部位のトラップを練習できます。

また、動きながらパスを出し合ったり、3人以上いる場合はディフェンス役を設けたりして、練習のバリエーションを増やすのもおすすめです。

■トラップのコツを踏まえてプレーのレベルを上げよう

トラップは、パスやシュートと並んで非常に重要な技術のひとつです。ポジションや状況を問わず誰もが使うことになるため、コツを押さえて精度を高める必要があります。
ただし、精度の高いトラップはすぐにできるようなプレーではありません。練習を積み重ねて、少しずつボールを止める感覚を養うことが大切です。
ボールを確実にトラップできるようになりたい方は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。

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