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golf2020.10.14

石川遼プロが日本オープン直前に語った「だからこそプレーに集中しやすい」というウェア【ゴルフ5ノンフィクション】Vol.5

日本ゴルフ界をプレーで牽引するとともに、ファッションにおいてもリーダー的な存在ともいえる石川遼プロ。

最近はビビットカラーや大胆な柄ものではなく、シックで落ち着いたウェアに身を包んでいることが多いが、何か心境の変化はあったのだろうか?

今回のゴルフ5ノンフィクションでは、国内メジャーの「日本オープンゴルフ選手権」を目前に控えた石川プロにリモートでインタビューし、ウェアに関しての考え方、そして大会への意気込みを語ってもらった。


――最近の石川プロは、以前よりもシックなウェアでプレーすることが多いように思いますが、ファッションの好みや、心境の変化などがあったのでしょうか?

確かに、ボクと言えば、ビビットなウェアというイメージを持っている方も多いでしょう。最終日に赤いパンツや赤いシャツを着ることが通例になっていた時期もありました。それは、“石川遼”というプロゴルファーが誕生したときからの流れのようなもので、それに身を任せていた感じでした。本来は、あまり目立つ色を着る方ではなく、クローゼットの中もダークトーンが主流です。白ですら、インナーのTシャツやスニーカー、あとは時計ぐらいなんです。


リモートインタビューの中で自身のファッションへのこだわりを語ってもらった


――では、変化というよりは、本来の自分にシフトしていった感じでしょうか?

アメリカツアーに出場するようになり、海外と日本とではゴルフ場のファッションが全然違うことを実感しました。それに影響された部分もあると思います。あちらの選手は、みんなシックですから。でも、一方で日本のゴルフウェアのようにビビッドな色使いを羨ましがっている選手もいるんですよね。自分としては、落ち着いたトーンのウェアも好きだし、遠くからみても石川遼だと分かる明るめなウェアも好き。幸い、今は幅広いラインアップから選ばせてもらえるので、固定概念にとらわれず、いろんなものをバランスよく着ていけたらな、と思っています。


――最近はときどき、「トラヴィスマシュー」を着ることもありますね。

そうなんです。最初に「トラヴィスマシュー」を着たのは、昨年の「セガサミーカップ」でした。何の予告もなく、初日にいきなり全身黒でコーディネイトしたら、すれ違う人は誰もボクだと気づかないんですよ。それが新鮮で楽しかったです(笑)。今年は、カリフォルニアで行われた「全米プロ」でも「トラヴィスマシュー」を着させてもらいました。アメリカ西海岸生まれのブランドということもあり、試合会場の雰囲気にも合っていて、着ていてすごくしっくりきました。「トラヴィスマシュー」はご存じの方も多いと思うのですけど、ダークカラーが多いんです。でも不思議と重たい雰囲気にならないんです。それが例え、全身黒であっても。プレーしているときの自分の写真を見たときに、そう感じました。



トラヴィスマシューのウェアは「黒やダークグレーなどの色使いでも重たい感じにならない」と石川プロもお気に入りだ


――確かにそうですね。シルエットが綺麗だからでしょうか。

それはありますね。特にパンツのシルエットが秀逸だと思っています。ゴルフパンツってカチッと感を出すために、ハイウエストで履くじゃないですか。もちろん、ボクも普段はそうするんですが、「トラヴィスマシュー」の場合だとちょっとウエスト位置を下にずらしても、まったくだらしなく見えないんです。その辺にデザインの拘りを感じますね。それ以外でもストレッチ性が抜群で体のラインにほどよくフィットするから、ラウンドの最中でもウエストが下がってこないんです。よくありますよね、スイングしたり、歩いているうちにパンツが下がってきちゃうこと。「トラヴィスマシュー」のパンツはそういったストレスが極端に少ない気がします。

シャツの丈感も絶妙ですね。試合のときは”IN”しますが、シャツを出したときのバランスもいいので、プライベートでラウンドするときはあえて”OUT”で楽しむこともあります。あと、短パンもいいんですよ。これもまたシルエットが綺麗なので、カジュアルダウンしすぎない。これから寒くなる季節ですけども…オススメです(笑)


「シルエットが秀逸」と石川プロも絶賛するトラヴィスマシューのパンツはストレッチ性能も抜群


――日本オープンでも「トラヴィスマシュー」を着られると聞きました。どんなコーディネイトで試合にのぞまれるか、もうお決まりですか?

何パターンか送ってもらった中から、天候や気温などを加味して、前日に決めるようにしています。その際は、同じ系統の色が続かないようにも心掛けています。ゲン担ぎや勝負色みたいなものは、今はないですね。今回もいい感じのコーディネイトをラインアップしていますので、ボク自身も着るのを楽しみにしています。バーガンディのセーターやベージュのパンツなんかは、秋らしくていいなぁと思って。派手さがないのですけど、それって逆に服によって気持ちが左右されることがないっていうことなんですよ。だから「トラヴィスマシュー」のウェアはどのコーディネイトを選んでも、プレーに集中しやすいんです。

石川プロが日本オープンで着用予定のトラヴィスマシューのウェア4種


――最後に「日本オープン」への意気込み、そしてファンの方にメッセージをお願いします。

まずは開催されることに感謝していますし、ほっとしています。試合会場の紫カントリークラブすみれコースは、実家からも近いのでよくプレーさせてもらっていて、コースの方にも大変お世話になっています。その場所で2020年の日本オープンが開かれると知ってから、とても楽しみにしていたんです。もちろん、試合では断然シビアなセッティングになると思いますので、普段のすみれコースとは違うコースだと考えて、しっかりコースマネジメントしていきたいですね。日本オープンでは優勝したことがないので、最後に重たいカップを掲げられるよう全力で臨みます。

今回は無観客試合ということで、皆さんはテレビやインターネットを通して観戦していただくこととなりますが、この状況をみんなで乗り越えれば、またトーナメント会場で一丸となって盛り上がれる日が必ずくると思っています。そんな状況ではありますが、ボクも最高のパフォーマンスができるよう、引き続き練習やトレーニングに励み、準備をしていきたいと思います!



「試合会場でファンの方々に会える日が待ち遠しい」と語る石川プロ。「日本オープン」での活躍に注目したい。


「いろんなウェアをバランスよく着たい」という石川遼プロ。その言葉は、現状に甘んじず、常に挑戦と変化を楽しみたいというプロゴルファーとしての在り方にもリンクするのかもしれない。

10月15~18日に開催される「日本オープンゴルフ選手権」では、どんな装いでどんなプレーを魅せてくれるのか?この週末も石川遼プロから目が離せない!


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