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golf2021.07.23

いま知っておきたいゴルフシューズの新定番機能。各社こぞってニューモデルに搭載する【ラップ構造】とは?

この春、ゴルフ5でもっとも売れたゴルフシューズがアディダスゴルフの『ZG21』シリーズ。6月に発売され、今大人気となっている同じくアディダスゴルフの『コードカオス21』、これから発売されるニューバランス『フレッシュフォーム4300』、ティゴラ『極スイング スパイクレス』。これら全てのシューズに、共通して搭載されている新しい機能があります。

それは「ラップ構造」。

今後開発されるゴルフシューズにも搭載されるとの噂もあり、これからのゴルフシューズにおいてスタンダードな機能となりそうな「ラップ構造」。さて、一体どんな機能なのでしょうか。


ひもで締めるのでなく、布状のもので足の甲部分を覆い固定するのが「ラップ構造」。アディダスゴルフの『ZG21』も採用している


ラップ構造の登場には、“履き心地のよさの追求”が大きく関係しています。ランニングシューズのような歩きやすさを実現しようと、アッパーやミッドソールの柔らかいゴルフシューズが増えてきています。そうして快適な歩行性が確保される一方で、それと同等にゴルフシューズに求められる重要な性能があります。それは「安定性」と「ホールド感」です。

スイング時にはテークバックで右サイド、ダウン以降では左サイドへの体重移動を伴うため、下半身には横方向への力がかかります。スイングの土台となる下半身がその力に耐えきれないと、テークバック時の左右への過度な体重移動、ショット時の上体の突っ込みといった軸ブレが生じ、ミスショットを招いてしまう結果につながります。ゴルフシューズが柔らかすぎることによって逆にスイングに不安を感じるゴルファーがいるとすれば、本末転倒と言わざるを得えません。

そういった軸ブレ軽減に大きく貢献することこそ、ゴルフシューズの本来の役割。アウトソールのデザインパターンで地面をしっかりグリップし、アッパー部分も素材や構造で横ズレを抑え、安定したショットをサポートする。ラップ構造はシューズのやわらかさを確保しつつ「本来の役割」を果たすという、まさにゴルフシューズのジレンマを解消する為に生まれたような機能なのです。

ラップとは直訳すると「wrap=包む」という意味。土踏まずや甲を含む足の中央部分を、“包み込むように固定する”システムが「ラップ構造」の特徴です。シューズを足にフィットさせるために、“中央にあるレース(ひも)そのもので締める”というより、“外側のレースに引っ張られたアッパー素材で締める”スタイルです。したがって、点ではなく面で足を固めるため、特定の部位に負荷がかかって痛むことはなく、ホールド感と心地よさを両立することができるのです。

ダイヤルでレースを締め上げても一部だけがきつくなりにくく、全体を包み込んでくれる「ラップ構造」。多彩な足型にもしっかりフィットし、高い安定性とホールド感を実現するとともに、足をがっちり固めても痛みを感じず、心地よさは維持する構造になっています。


アッパー部分で包み込むことで、締め付け感が軽減される構造


ゴルファーにとって大きなメリットが盛り沢山の「ラップ構造」のシューズ。

ここでゴルフ5がこの夏特におすすめする、ラップ構造搭載型の新作シューズをご紹介!


■ニューバランス【フレッシュフォーム4300】7月16日発売


内甲から外甲にかけて配置した3本のパネルを、外側部に設けた「BOAフィットシステム」のワイヤーで引っ張る形の「ラップ構造」を採用し、スイング時の踏ん張りを可能にします。


アッパー部分の3枚のパネルを包み込むようなラップ構造で、スイング時のパワー伝達がよりスムーズに。


また、ニューバランスが誇るウォーキングシューズ用の足型を使用することで、フィット感が向上。アウトソールはランニングシューズのテクノロジーを活用し、非常に疲れにくく歩きやすい構造になっています。


左右で異なるハニカム形状のソールテクノロジーは、スイング時の不規則な体重移動を足元から支えてくれる。


圧力分散し、疲労を軽減する構造のヘキサゴンの形をしたソール形状を採用


■ティゴラ【極スイング スパイクレス】 7月15日発売


ゴルフ5販売員150人に“ゴルフシューズに求める機能”のアンケートを実施。その結果を反映して設計されたゴルフシューズです。TGF(アルペン独自のダイヤル式)でしなやかなフィット感を、甲部分のパーツを2枚にしたラップ構造で足馴染みのよさを実現し、ゴルファーの多くが求める「スイングの安定」を具現化しています。


2枚に別れたラップ構造が、フィット感とホールド感を両立させる


さらに、日本人12,000人のデータから新たに足型を設計。かかと部分にはスタビライザーを装着してスイング時の横ブレを防止し、アウトソールも「左のカベ」が作りやすいデザインを取り入れています。


スイング時の横ブレを防止する「スタビライザー」をかかと部分に設置


スイングを徹底的に分析して生み出された、地面をしっかりとつかんでパワーロスを抑えるソール構造


■アディダス【コードカオスBOA 21】7月9日発売


「BOA×ラップ構造」により土踏まずを起点に広く中足部をする。快適なフィット感と強固なホールド性を両立し、横方向への安定感も高い構造になっています。また、サイドに配された人工皮革(レザーサイドパーツ)も、スイング時の安定性と歩行時の屈曲性に効果を発揮してくれます。


素材の伸びを抑えて安定性を高める「レザーサイドパーツ」


また、【コードカオスBOA 21】は石油を原料とするいわゆる「バージンポリエステル」は一切用いておらず、世界の海や海岸の周辺地域などから回収した「海洋プラスチック」から再生された「リサイクルポリエステル」を80%以上使用。環境に配慮した「サステイナブル」と同時に、優れた撥水性とソフトな履き心地・通気性を実現しています。


撥水性に優れた海洋プラスチックから生まれた素材を用いたアッパー。防水フィルムでさらに防水性が高められている。


不規則な形状の突起が、傾斜地や深いラフ芝などに絡み強いグリップ力を発揮する。


ラップ構造以外にも機能満載のニューモデル。

大きく進化した履き心地を、お近くの ゴルフ5 で確認してみてはいかがでしょうか。

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