【EPIC】シリーズ全4モデルの違いが丸はだかに!試打データ約4万件から見えたこととは?
2021年8月12日に「EPIC MAX FAST」が発売され、「EPIC SPEED」「EPIC MAX」「EPIC MAX LS」に加えて4モデル展開となったキャロウェイゴルフの「EPIC」シリーズ。ラインアップが充実するのはゴルファーにとってありがたいけど、一方で「どれを選べば自分にいちばん合うの?」と頭を抱える人も増えてきそう……。
そこで今回は、全国のゴルフ5店舗から集められた約4万件の「EPICシリーズ」ドライバーの試打データをもとに、各モデルがどんなゴルファーにベストチョイスとなるのかを紹介していきたい。
まずは目安として、それぞれのモデルがターゲットとするヘッドスピード(以下、HS)がある。
「EPIC MAX FAST」はHS40m/s以下のゴルファーに推奨。「EPIC MAX」は43m/sまで、「EPIC SPEED」はさらに45m/sまでとターゲットは広がっていく。一方、「EPIC MAX LS」は45m/s以上とユーザーを選ぶモデルに仕上がっている。
ただし、適応範囲が複数のモデルで重なるHSのゴルファーにとっては悩みどころ。そんな悩めるゴルファーのために、蓄積された膨大な試打データから、各モデルの傾向を読み解いていきたい。
EPICシリーズに共通する2つの新構造がある。一つ目はAIがモデル別にデザインし、フェースのどの部分でとらえても高いボール初速をもたらす「FLASHフェースSS21」の採用。加えてインパクト時のヘッド縦横方向のエネルギーロスを軽減する「JAILBREAK AI スピードフレーム テクノロジー」を導入している。これらのテクノロジーによって、インパクトの力がフェースに集中。かつてないレベルのボール初速を生み出し、飛距離性能を向上させている。
同社の代名詞となりつつある「JAILBERAK AI スピードフレームテクノロジー」をシリーズ4モデルすべてに搭載
AI設計のフェースが更に進化した「FLASHフェースSS21」を採用
さっそく、試打データをもとにヘッドの傾向を読み解いていこう。はじめに、HS40m/s以下のゴルファーへのおすすめドライバー「EPIC MAX FAST」と「EPIC MAX」比較してみる。
いちばん気になる飛びっぷりだが、参照するデータは「HS1m/sあたり飛距離(ヤード)」だ。「〜HS37m/s」ではMAXが5.43、対するMAX FASTは5.60とあるのは、HS~36m/sの人ならMAXは5.43×36=195.48ヤード飛んでいるという意味だ。一方、MAX FASTは5.60×36=201.60ヤード。MAX FASTが6ヤード以上も飛んでいる。
また、「37〜39m/s」「39〜41m/s」でもMAX FASTが5〜6ヤード上回る結果となった。ただし、「41〜43m/s」ではMAXが逆転。MAX FASTが40m/s以下向けのドライバーであることがあらためて証明された。
各ヘッドのテクノロジーを紹介すると、「EPIC MAX」はヘッド後部に独自の「ペリメーター・ウェイト」を装着し、好みの弾道にチューニングが可能となった。また、キャロウェイ史上最大級の慣性モーメントを誇る。ヘッドはカーボン素材使用面積を拡大し、クラウン部の重量をさらに削減。新たにソールのトゥ側にも「トライアクシャル・カーボンクラウン」を採用し、重心位置を最適化したドローバイアス設計により、ボールを楽につかまえられるヘッドとなっている。
ヘッドスピード~43m/sをターゲットとする【EPIC MAX】ドライバー
そしてMAX FASTは、MAXをベースに開発した軽量モデル。MAXの約287gに対し、約269g(Rシャフト)と軽く、パワー不足に悩むゴルファーでもスイングスピードを加速し、想像以上の飛距離を実現した。MAX同様に、弾道調整可能な「ペリメーター・ウェイト」を搭載。また、黒を基調としたMAXと異なり、フェースやソールの大部分はホワイトPVD仕上げで、クラウンとのコントラストによりターゲットにフェースをセットしやすい。
ヘッドスピード40m/s以下をターゲットとする【EPIC MAX FAST】ドライバー
「高打ち出し・低スピン」が飛びの弾道といわれるが、これについても試打データから立証された。
「〜37m/s」「37〜39m/s」「39〜41m/s」のいずれもMAX FASTのほうが打ち出し角は高く、スピン量も低いという結果となった。
さらに、「〜37m/s」「37〜39m/s」ではMAX FASTのほうが強いドロー軌道を描いている傾向に。このクラスのゴルファーにとっては、憧れのハイドローボールで飛距離も稼げるMAX FAST一択! と断言してよさそうだ。
続いては、HS40台前半のゴルファーが悩むであろう「EPIC MAX」と「EPIC SPEED」を比較してみる。
「HS1m/sあたり飛距離」の比較では、「39〜41m/s」「41〜43m/s」「43〜45m/s」すべてでSPEEDに軍配が上がった。だが意外なことに、HSが高くなるほどその差は縮まっている。幅広いHSに対応するMAXの健闘ぶりが光る結果となった。
「打ち出し角」「スピン量」を見ると、打ち出しはMAXが若干高め。スピン量はSPEEDのほうが少なかった。また、左右のブレではMAXのつかまりのよさが目立ち、SPEEDは軽いドローとなっている。
飛距離重視派なら迷わずSPEEDだろうが、MAXも決して飛ばないというわけではない。「球が上がらない」「つかまりが悪い」といった悩みを抱えるゴルファーなら、MAXも十分に選択肢に入ってくるだろう。
「EPIC SPEED」は浅重心設計によりギア効果が軽減され、フェースのどこで打っても安定したスピン量が得られる。また、どの部分でヒットしても速いボールスピードを生む「FLASHフェースSS21」を採用することで、浅重心の弱点だった打点の違いによるボールスピードのバラつきを抑え、安定したやさしさを実現させた。シリーズで唯一、ペリメーター・ウェイトを搭載していないモデルとなる。
ヘッドスピード~45m/sをターゲットとする【EPIC SPEED】ドライバー
最後に、「EPIC SPEED」と「EPIC MAX LS」を比較してみる。HSの速いゴルファーであれば両者で心が揺れるところだ。
「HS1m/sあたり飛距離」の比較は「43〜45m/s」「45〜47m/s」「47m/s〜」ともにMAX LSの圧勝。もっとも差が開いたのは「43〜45m/s」(44m/sで計算)で5ヤード強だった。
MAX LSは、MAXのLS(Low Spin=低スピン)モデル。ボールのつかまりすぎを嫌うプロ・上級者に向けた適度なフェードバイアスのヘッド設計で、左への曲がりを気にせず叩いて飛ばせるモデル。一方で高慣性モーメントを達成しており、強弾道をやさしく描くことができる。
ヘッドスピード45m/s以上をターゲットとする【EPIC SPEED】ドライバー
スピン量は「LS」の名の通り、MAX LSが少なかった。一方で、打ち出し角はSPEEDのほうが高いという結果に。HSがあまり速くないゴルファーがSPEEDを使うと、おじぎするような弾道になって飛距離を稼げない可能性もあるので、注意が必要だ。
左右のブレもMAX LSは「43〜45m/s」「45〜47m/s」で超安定。「吹き上がらない・曲がらない→安心して叩ける→飛距離がさらに伸びる」という”幸せスパイラル”の恩恵を授かるゴルファーも少なくないはずだ。
試打データからわかったEPICシリーズ4モデルの特徴と、マッチするゴルファーのタイプをまとめると下記のような結果となった。
【EPIC MAX FAST】:HS40m/s以下が高打ち出し・低スピンのドローボールで飛ばせる
【EPIC MAX】:広い層のゴルファーに対応。つかまりがよく、打ち出し角・スピン量も安定
【EPIC SPEED】:ある程度のHSがあれば、確実に高い飛距離性能を発揮してくれる
【EPIC MAX LS】:HSの速いゴルファー好みの低弾道・低スピンで、左への不安なく叩ける
ただし、ここまで書いてきたのはあくまで一般論。実際のゴルファーは千差万別で、だからこそ理想のクラブは見つけにくいともいえる。
難易度を増すばかりのクラブ選びだが、そこはゴルフ5にまかせてみよう。【EPIC】シリーズ4モデルを揃え、シャフトバリエーションも多彩に用意。知識&経験豊富なスタッフによるフィッティングを受ければ、あなたもきっとベストの1本に出合えるはずだ。
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