golf2021.09.02

【ゴルフ5レディスレポート】注目ホールレポートVol.1 今年は“バーディ合戦”の予感？チャンスホールを確実に獲れるかが勝負を分ける

今年のゴルフ5レディスは、三重県四日市市の「ゴルフ5カントリー四日市コース」で開催されます。初のトーナメント開催となるこのコースの見どころについてトーナメントディレクターで今大会のコースセッティングを担当した中野晶プロに話をお聞きしました。

1999年開催の第4回大会の覇者でもあり、大会のコースセッティングを担当した中野晶プロにお話しを伺った

まずコース全体の印象としては、シンプルで、トリッキーなレイアウトが少ない素直なコースだと中野プロ。

「全体的にフェアウェイが広く、ドッグレッグなども少ないので、バーディが獲りやすいコースだと思います。グリーンは大きな1グリーンで、傾斜もそれほどキツくないので比較的ラインを読みやすく、長いパットが入って試合が盛り上がるような場面も見られるかもしれません。その意味では、試合をご覧になっている方には、スコアの伸ばし合いを楽しんでほしいですね」(中野プロ)

トータルのヤーデージは6,563ヤードでパー72。とくに長い設定ではないことを考えても、中野プロの言うようにハイスコアゲームになりそうな予感だ。

注目ホールについて聞いてみると、前半アウトコースでは7番ホールのパー3がカギになりそうだとのこと。

「4つのパー3のなかで最も長いホール。191ヤードありますが、グリーンが大きいので、多くの選手がしっかり1オンさせてくると思います。しかし奥行きが約40ヤードあるグリーンに対して、ピンの位置を見ながらどうやってタテの距離感を合わせてくるかに選手の技量が現れます。その辺のキャリーとランのコントロールの妙を見てほしいですね。また風が吹くとさらに難しくなると思いますので、日によってクラブの使用番手がどう変わるかなどにも注目していただけると面白いと思います」(中野プロ)

4つのパー3のうち、最長191ヤード設定の7番ホール

打ち下ろしホールとなっており、精密なタテ距離のコントロールが求められる

ティショットでウッド系のクラブを使用する選手も多い

テレビ中継は後半14番ホールからですが、その直前の13番ホールも注目だと中野プロは言います。

「13番は480ヤードのパー5。距離はあまり長くないのですがダラダラと打ち上げており、2オンできる選手は多くないと思います。しかしここはレイアウト的に難しくないので、ぜひバーディを獲ってほしいホール。3オンで攻める選手たちは、自分の得意距離を残して3打目勝負を仕掛けますが、各選手がそこをどうマネジメントし、3打目をいかにピンに近づけるか。必ずしも残り距離が短いほうが有利とは限りませんし、カップに対してどんなラインのバーディパットを残せるかも重要です。チャンスホールだけに、『バーディを獲らなきゃ』というプレッシャーがかかるホールですので、そういったところにも目を向けてもらえると面白いと思います」（中野プロ）

13番パー5。距離は480ヤードとやや短くチャンスホールだと中野プロも話すが、花道付近まで打ち上げており各選手の状況に応じたマネジメントが試されるホール

3打目をピンのデッドに持っていけるかが試される

テレビ中継の始まる14、15番ホールも、比較的イージーなバーディホールになりそうだと中野プロは見ています。

「14、15番ともに真っすぐで比較的広いホールですので、多くの選手が2打目でピンを狙ってくると思います。とくに14番は367ヤードと短く、2打目を短い番手で打てる選手が多いのでたくさんのバーディが期待できると思います。15番は少し距離が長く池なども絡むので、14番よりは少し難易度が上がります。池には入らないまでも、ラフに入れると2打目が厳しくなるので、ティショットをいかにフェアウェイに置けるかがカギになります。一方で、ラフに入れてしまった選手のショットにも注目してください。球は止まりにくくなりますが、ランが増えるのをどう計算して打つか、選手の経験値や技術が問われる場面ですので、見どころだと思います」(中野プロ)