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golf2021.09.06

【ゴルフ5レディスレポート】見事な逆転優勝!吉田優利選手のプレーを振り返る。圧巻のパッティングで初優勝から1カ月で早くも2勝目

2021年のゴルフ5レディスを制した吉田優利選手。最終日はトップと4打差からのスタートでしたが、9バーディ2ボギーの65で逆転し、岡山絵里選手とのプレーオフの末、見事な勝利を飾りました。

そんな吉田優利選手の3日間の戦いぶりを振り返ってみましょう。


吉田優利選手は、2019年度にプロテスト合格したツアールーキーですが、今シーズンは7月までにトップ10フィニッシュ4回など、新人とは思えない活躍を見せてきました。そしてついに7月末の「楽天スーパーレディース」でツアー初優勝を果たし、「CATレディース」でも6位タイ。先週の「ニトリレディス」こそ予選落ちだったものの、初優勝の勢いを保持しての今大会でした。

初日は前半を1アンダーの静かなプレーでスタート。後半11番ホールでボギーを打ったものの、その後3つのバーディを奪って盛り返し、上り調子でプレーを終えます。

この日は後半2つのパー5で3オン1パットのバーディ。3打目の短い距離のショットの精度の高さがうかがえますが、パー5でバーディが獲りやすいといわれる「ゴルフ5カントリー四日市コース」を攻略するうえでは、これは大きなアドバンテージになるはずです。


初日は4バーディ1ボギーの3アンダーで15位タイのスタート


続く2日目は、前半2、4、9番ホールでバーディを奪い、後半も最難関の18番ホールをバーディで締める好プレー。4バーディノーボギーと、安定したゴルフを見せます。

しかしこの日、5アンダー以上のビッグスコアを出した選手がなんと10人も!その結果、吉田優利選手は初日69、2日目68の好スコアで回りながらもトップと4打差、7位タイにとどまります。

2日目は夕方に雷雲が接近し雨も強くなったため、7組16人を残してサスペンデッドとなりました。しかし、このとき吉田選手はすでにホールアウトしており、翌日最終ラウンドに集中できる展開だったのは幸運だったといえるでしょう。


2日目はノーボギーの4アンダーで回り、トータル7アンダーの7位タイまで上昇


そして迎えた最終日。首位スタートの大里桃子選手や2位グループの吉本ここね選手、新垣比菜選手らはスコアが伸び悩むなか、吉田優利選手は前半から4アンダーの好スコアで上位に迫ります。4番パー3はボギーでしたが、2つのパー5を含む5つのバーディを奪うゴルフは、後半のさらなる躍進を期待させるに十分でした。

この日吉田優利選手は、自分では「ショットの調子はそれほどよくないけれど、パターが入ってくれていた。」と評していました。実際、ドライバーはフェアウェイヒットするものの、パーオン率は18ホール中11回とそれほど高くなく、バンカーにも2回入れています。

しかし15番でのバンカーからのチップインもあり、なんと18ホールを22パットで回り、これがバーディラッシュの原動力となりました。


最終日はパッティングが冴え、前半11パット、後半も11パットの計22パットでプレー


吉田選手は、後半12番で8ヤードのバーディパットを沈めると14、15、16番で3連続バーディを奪い、この時点で15アンダーの単独首位に踊り出ます。

10~11アンダーでスタートした最終組はスコアを伸ばせず、先にスタートしてスコアを伸ばしていた鶴岡果恋選手は12アンダー止まり。猛追していたホステスプロの穴井詩選手も一時13アンダーまで伸ばしましたが、最終ホールをボギーとして優勝争いから脱落しました。


上位陣が伸び悩んだこともあり、16番ホールを終えた段階で単独首位に立った


そんななか、着々とスコアを伸ばし吉田優利選手に迫ってきたのは、9アンダー単独4位からスタートしていた岡山絵里選手でした。岡山絵里選手は2日間通してノーボギーの安定したプレー。最終日もノーボギーのまま5、9、11番ホールでバーディを獲って12アンダーまで伸ばしてきていました。

そして終盤、岡山絵里選手が16、17番ホールで連続バーディを奪ったのに対して、吉田優利選手は最終ホールをボギーとしてスコアを落とし、2人が14アンダーで並びました。吉田優利選手は18番、ティショットをフェアウェイ左サイドのベストポジションに置きながら、2打目をグリーン右手前のラフに外し、アプローチを寄せきれませんでした。


岡山絵里選手をプレーオフ2ホール目で下して、ツアー2勝目


結果、吉田優利選手、岡山絵里選手がともに14アンダーでホールアウトし、2人によるプレーオフで勝敗が決することとなります。

吉田優利選手はプロとなって初めてのプレーオフ、岡山絵里選手は2018年の「リゾートトラストレディス」で初優勝した際にプレーオフで勝みなみ選手を破ったほか、ステップアップツアーでもプレーオフを制した実績があります。

しかし吉田優利選手は、緊張よりも楽しさが勝っていたと言います。

「(岡山)絵里さんのスイングはとても好きであこがれています。それを私だけが間近で見られるわけですし、みんながホールアウトしてしまったあとにも『自分だけもう少し回れる』という楽しさがありました。」(吉田優利選手)

プレーオフは18番ホールで行われましたが、吉田優利選手は本戦ラウンド、プレーオフ1ホール目、2ホール目を通してティショットを寸分たがわずすべてフェアウェイ左サイドに打ってきました。「ティショットを右サイドに打ってしまうとつま先上がりのライになるし、グリーンの狙いどころが狭くなるから、絶対に左サイドに置こうと思っていました。」(吉田優利選手)と話した通り、完璧なティショットを打ち続けた吉田優利選手。それを生かして2打目は本戦ラウンドでのミスを繰り返さずに、プレーオフ1ホール目では左奥5m、2ホール目では左手前12mと、グリーン左サイドにしっかりと乗せてきました。


つねにフェアウェイ左サイドから2打目を打てたことがプレーオフ勝利につながった


対する岡山絵里選手は、プレーオフ1ホール目のティショットはフェアウェイ真ん中でしたが、2打目はつま先上がりのライからやや引っかけ気味の球が出てグリーン左サイドからの長いファーストパットを残す形となってしまいます。そしてプレーオフ2ホール目ではティショットが右ラフに行ってしまい、そこから2オンできずにグリーン右サイドに外してしまい、これが寄らず、入らずで今大会初のボギー。結果、確実に2オン2パットで決めた吉田優利選手が勝利を収めました。

「ショットの調子はイマイチ」と言っていた吉田優利選手ですが、プレーオフの勝敗を分けたのはこのティショットの精度だったかもしれません。

これでツアー通算2勝となった吉田優利選手。「プラチナ世代」と呼ばれる同世代では古江彩佳選手の4勝に次ぎ、西村優菜選手の2勝に並びました。

「初優勝時も今回も、最終ホールをボギーにしてしまったので、次はバーディで勝ちたい」と言う吉田優利選手。目標だった2勝目を早々に達成したいま「年間2~3勝を安定して挙げられる選手になりたい。上のレベルを目指すために質の高い練習を効率よくやっていきたいので、そのための体力づくりに励みたい。」と、上への意欲を隠しません。


プラチナ世代を引っ張る存在の1人として、さらなる勝利に期待


来週はLPGA公式戦「日本女子プロ選手権」。このパッティングの好調を持続できれば、メジャーを制しての3勝目も十分現実的かもしれません。

大会期間中のYouTubeゴルフ5チャンネルでのゴルフ5レディス・ライブ配信のアーカイブは下記のURLをチェック!


【ゴルフ5チャンネル】のチャンネル登録、よろしくお願いします!

https://www.youtube.com/c/golf5/


【ゴルフ5レディス・ライブ配信 アーカイブ】

9月3日(金)10:00~16:00  https://youtu.be/Kkm5G-pSjB8

9月4日(土)09:30~16:00  https://youtu.be/ZwOwdUfLhpI

9月5日(日)10:30~15:30  https://youtu.be/vOUPnfx2q8w


【練習日から練習場中継&インタビュー ライブ配信アーカイブ】

・9月1日(水)

①08:30~10:30  https://youtu.be/FI5P3aFMjD4

②14:30~16:30  https://youtu.be/qhD-WgIIQIo


・9月2日(木)

①08:30~10:30  https://youtu.be/msOxbZ6MZ5Y

②14:30~16:30  https://youtu.be/y6vGJXmtiJs


・9月3日(金)

①07:40~10:40  https://youtu.be/0Xm86EBraMQ

②14:30~17:00  https://youtu.be/pMS81YKAQRw


・9月4日(土)

①08:00~10:30  https://youtu.be/7VbHWre2fj8

②13:00~16:00  https://youtu.be/dfwjvPYM8Rc


・9月5日(日)

①08:00~10:30  https://youtu.be/9_meGG8Nh00

②13:30~15:30  https://youtu.be/e0Poq1XpAps

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