打点と重心距離のマッチングで「本当のやさしさ」を導き出す【グッと深掘りゴルフギアVol.68】ミズノ「ミズノプロシリーズ」編Part2
ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちがフィッティングの現場で気づいたギアの「深~い話」をお届けする連載【グッと深堀りゴルフギア】。
第68回目は、前回に引き続きミズノのアイアン「ミズノプロシリーズ」を取り上げる。
新しい「ミズノプロ」シリーズアイアンは、マッスルバックの「ミズノプロ241」、クロムモリブデン鍛造のセミキャビティ「ミズノプロ243」、中空構造のホットメタル「ミズノプロ245」の3モデル構成で、今年9月に発売された。
このシリーズは、ライ角違いの試打ヘッドが豊富に用意されており、それらを実際に試打できることが大きな強みだという。試打ヘッドは、スタンダードの61.5度のほか、それよりも2度アップライト、4度アップライト、2度フラットの4種類、さらに「ミズノプロ245」に関しては、4度フラットも含めた5種類がそろっている。
ゴルフ5プレステージ日本橋店の木村悠野フィッターも、プレステージのフィッティングにおいて、これは非常に大きな意味を持つと話す。
ゴルフ5プレステージ日本橋店勤務のフィッター木村悠野さん
「アイアンは、ライ角が合っていなければリーディングエッジをスクエアにセットしても球は真っすぐ飛びません。だからゴルフ5のアイアンフィッティングは、まず最初にライ角を合わせることが基本中の基本。その点、実際にライ角違いを打ち比べられる『ミズノプロ』シリーズは、これをお客さまに体感していただくことができるので、本当に納得してお買い上げいただけます。とくに身長が高い・低い、腕が長い・短いなど普段スタンダードのライ角が合いにくいお客さまには、このメリットはすごく大きいんです」(木村さん)
後方カメラでインパクトライ角をチェックし、ライ角の合ったヘッドで試打
ライ角が合ってこそのアイアンフィッティング。
その大前提をクリアしてからモデル選びに入るわけだが、その際にも「ミズノプロ」シリーズはモデルごとのヘッドの特徴がハッキリしており、フィッティングのメリットを最大化できるという。
ここで重要になってくるのが打点と重心距離の関係だ。
ボールがヘッドのどの部分に当たるかというのはプレーヤーごとに傾向があり、ミスの傾向とも関係する。ここをしっかりと見極めてフィッティングすることで、アイアンの「本当のやさしさ」を感じることができるというのだ。
「ヒール寄りに当たる人には重心距離が短め、トウ寄りで打つ人には重心距離が長めのアイアンをご提案します。クラブの『やさしさ』を考える際に、ミスヒットへの寛容性が挙げられますが、それ以前にそもそも『芯に当たりやすい』ことこそが本当のやさしさなんです。プレステージのフィッティングでは必ず打点もチェックしますので、打点と重心距離のマッチングをして最適なヘッドをご提案するんです」(木村さん)
打点と芯がそろっていれば芯に当たりやすく、「やさしい」と感じられる
「ミズノプロ241」の重心距離は33.5ミリ。「ミズノプロ243」は36ミリ。そして「ミズノプロ245」は37.5ミリ。このなかからお客さまの打点に近いものが第一候補になる。
一般的には、構えたときの安心感につながるヘッドの大きさや、慣性モーメント=ミスヒットへの寛容性を左右する重心深度、球の上がりやすさにつながる重心の低さなどがやさしさの指標とされるが、「ミズノプロ」シリーズのフィッティングでは、それ以上に重心距離と打点のマッチングを、やさしさの基準として重視する。
3モデルのヘッドのうちから、打点と重心距離の近いモデルを提案する
「平均スコア100前後という方でも、打点がヒール寄りならマッスルバックの『ミズノプロ241』をご提案することもあります。最初はビックリされますが、実際に打っていただくと、芯に当たることの『やさしさ』を実感していただけます。球の高さや振りやすさは、番手構成やシャフト選択でカバーできますが、打点はそうはいきません。これも実際に試打していただくことで、納得していただけるんです」(木村さん)
3モデルのどのヘッドも、世界特許「グレインフローフォージド」製法による他に真似できない抜群の打感を誇り、美しい顔、高い機能性を兼ね備えている「ミズノプロ」シリーズ。
だからこそ「打点」にフォーカスして中・上級者たちに「本当にマッチしたアイアン」を提案できる。
ゴルフ5プレステージでは、ライ角違いの豊富な試打ヘッドをご用意している。
ぜひ一度、足を運んでいただきたい。
<Part1の記事はこちら>
https://media.alpen-group.jp/media/detail/golf_231024_01.html
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