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golf2024.06.25

超硬のXから超柔のR3まで個性派がそろった30g台シャフト【グッと深掘りゴルフギアVol.100】三菱ケミカル「ヴァンキッシュ」編

ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちがフィッティングの現場で気づいたギアの「深~い話」をお届けする連載【グッと深堀りゴルフギア】。

記念すべき第100回目は、三菱ケミカルのウッド用シャフト「ヴァンキッシュ」をご紹介する。

三菱ケミカルの「ヴァンキッシュ」は、40~50g台に主眼を置いた軽量シャフトとして2022年に発売。アマチュアゴルファーを中心に人気を博し、以前本連載でも取り上げている商品だ。

軽くても不要なねじれやゆがみが生じず、先中調子ながらトルクも絞られているので当たり負けしないため、軽量ながら大型ヘッドとの相性がよく、振りやすいところが人気の秘訣だという。

その「ヴァンキッシュ」に今年、30g台の超軽量モデルが追加された。これが従来モデルにも増して「面白い」と、ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちの間で評判だ。

ゴルフ5プレステージ新宿店勤務のフィッター隠岐和也さんも「軽量モデルの概念を覆す革命児」だと話す。


ゴルフ5プレステージ新宿店のフィッター隠岐和也さん


「30g台まで軽くなっても、従来の40~50gモデル同様、変なねじれや歪みがなくスムーズにしなる点はすごいですね。さらにフレックスのバリエーションが豊富なうえ、それぞれにしっかり個性があって、スペック選びによるフィッティングの幅がものすごく広がる面白いシャフトだと思います」(隠岐さん)


やわらかいほうから「R3(36.3g)」「R2(38.3g)」「R(39.3g)」「S(40.8g)」「X(43.8g)」の5フレックス展開


「ヴァンキッシュ」は、40g台にもTXなどのハードなスペックがラインアップされていたが、30g台にもXが用意されており、R3からXまで5フレックス展開となっている。

一般的な軽量シャフトのSやXなどの硬めフレックスは「ラインアップ全体のなかでは硬めのもの」という程度のものが多かったなか、「ヴァンキッシュ」の30g台Xは、本格的に「硬い」と言えるレベルでハードだという。

これによって、いままでなかったような「超軽硬・超軽柔」という異次元スペックも実現可能になるはずだと隠岐さんは話す。


30g台のXというかなりレアなスペックがあるのも魅力


「Xシャフトの振動数を計測してみたら、269cpmと一般的な50~60g台シャフトのXに匹敵する硬さが出ているんです。最新のテクノロジーではこんなシャフトが作れるんだと、正直驚きました。一方、R3は197cpmとかなりやわらかく、同モデルで72cpmもの大きな差がある。これなら『超軽硬』だけでなく、パワーがなくてもシャフトをスムーズにしならせて飛ばせる『超軽柔』といった異次元スペックのクラブを生み出すこともできます。フィッティングの可能性が劇的に広がるシャフトと言っていいかもしれませんね」(隠岐さん)


振動数を計測してみると、Xが269cpm、R3が197cpmとフレックスごとにしっかり硬さの差が出ている


軽量シャフトに興味がある人はもちろん、しっかり系のシャフトが好きな人も、一度実際に振ってみると意外な発見があるかもしれない。ゴルフ5プレステージでは、全フレックス試打が可能なので、ぜひ足を運んでいただき試してみてはいかがだろう。
 


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