【ゴルフ5レディス2024レポート】 テーラーメイドのツアーバスに潜入!女子プロはミーハーだけどアイアンはハード!
ツアー会場で選手のクラブをサポートする「ツアーバス」。各メーカーが試合会場に派遣し、そこを拠点に選手へのクラブ提供、加工などを行っているが、今回は「ゴルフ5レディス」の練習日に、テーラーメイドのツアーバスにお邪魔しました。
『プロの活躍を支えるツアーバス』
テーラーメイドは、今年「Qi10」シリーズを発売し、とくに「Qi10MAX」は、慣性モーメントが上下左右合計1万g・㎠を超える「10K」だと話題になりました。女子ツアーでの人気はどうなのか、ツアーレップの鵜野晃行さんに話を聞きました。
「テーラーメイドのドライバーは、だいたい3モデルがラインアップされていて、従来は女子ツアーでも真ん中か低スピンモデルが人気になることが多いのですが、今年は『Qi10 MAX』が人気ですね。『10K』だからというのもありますが、実はネリー・コルダ選手が『MAX』を使っているというのが大きいみたいです。女子の選手は意外と顔にこだわるので、つかまりそうな顔の『MAX』は食わず嫌いで敬遠されがちなんですが、『ネリー・コルダでもやさしいモデルを使っているんだ!』と驚いて試してみたらよかった、というパターンです。実際に打ってみると『曲がらなくていい』と気に入るみたいです」(鵜野さん)
『今年のモデルでは「Qi10MAX」が一番人気』
女子プロたちの意外なミーハーさが伺えてちょっとほほえましいエピソードです。
シャフトはフジクラの「スピーダーNX」シリーズや「ベンタス」シリーズが人気。なかでも今年発売された「24ベンタスブルー」は好評で、「Qi10MAX」と「24ベンタスブルー」の組み合わせが、テーラーメイドの一番人気のようです。
『一番人気は「Qi10MAX」とフジクラ「24ベンタスブルー」の組み合わせ』
ミーハーと言えばパターも同様。過去には稲見萌寧選手などが使ったことで「トラス」シリーズが大ヒットしましたが、今年は「スパイダーツアーX」のクランクネックモデルが人気だとか。その理由はスコッティ・シェフラー選手が使っているからだそうです。
「『シェフラーのパターありますか?』と聞かれることが多くて、一度在庫が出払ってしまうくらいの人気でした。急いで再入荷して、いまもどんどん使用者が増えていますね」(鵜野さん)
一般でも限定発売し、かなり売れていると噂の「スパイダーツアーX」。やはりシェフラーにあやかりたいという気持ちはプロにもあるようです。
『女子プロでもPGAツアー選手の影響を受けるようだ』
一方でアイアンは意外に硬派。
やさしく飛ばせるモデルが人気かと思いきや、軟鉄鍛造のキャビティ「P7CB」が人気だそうです。女子プロたちは、中空の高機能モデルよりも、軟鉄単一素材の打感を選ぶようです。
最近の女子プロは若い選手が増えたことに加え、筋力トレーニングも積極的に行っており、以前よりも振れる選手が増えているように感じると鵜野さん。
「テーラーメイドの契約プロが、比較的ハードヒッターが多いというのはあると思いますが、最近は5番アイアンをバッグに入れる選手がほとんどですね。ユーティリティの本数は、ひところよりも減っていると思います。ただ、5番や6番だけ『P770』などの中空モデルを使うなど、コンボセッティングにする選手もいます。最近のアイアンはその辺も考慮した設計になっているので、コンボにしやすくなっているというのはあると思います」(鵜野さん)
『近年はモデルがふえたことによってコンボセッティングをする選手も多くなった』
山路晶選手などは、6番アイアンからPWまでを「P7CB」のセットで使い、その上に「P770」の6番アイアンを入れる「ダブル6番」のセッティングだそうです。
重さや長さなどの調整で、こういった変則的なセッティングでも違和感なく、かつしっかりと距離の階段が作れるように加工するのは、ツアーバスならではと言えるでしょう。
『選手の細かな要望に応え活躍を支えている』
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