櫻井心那プロがAlpen NAGOYAのイベントに登場。「アンパスィはデザインがすごい可愛くて、清楚さも兼ね備えてるんです」
ツアー通算4勝を挙げる櫻井心那プロが12月21日(土)、Alpen NAGOYA内の「ゴルフ5フラッグシップストア名古屋栄店」で、23年シーズンからウェア着用契約を締結するゴルフウェアブランド「アンパスィ」のスペシャルイベントに登場した。
トークショー、パターレッスン会、じゃんけん大会、2ショット記念撮影会、サイン色紙プレゼントと盛りだくさんの内容の中から、トークショーの様子をお伝えする。
『櫻井心那プロがアパレルブランド「アンパスィ」のスペシャルイベントに登場』
『会場は「ゴルフ5フラッグシップストア名古屋栄店」』
「アンパスィ」の白を基調としたニットとネイビーのスカートを身にまとい登場した櫻井プロ。始めはそのコーディネイトについての話に。
ーー可愛らしいアンパスィのウェアですけれども、今日は全身どんな感じのコーディネイトですか。
櫻井プロ そうですね、結構シンプルめなんですけど、大きい「&」のロゴがすごい可愛いのと、このセーターが防風になってるので、風がある寒い日とかも1枚で暖かく愛用してます。
ーー下はネイビーのキルティング素材のジップアップのスカートで、こちらも冬でも暖かそうですね。
櫻井プロ そうですね。色違いもあって結構着ました。
『デザインと機能性を両立する「アンパスィ」のウェア』
2024年シーズンを振り返る。
ーーあっという間だったという1年かと思いますけれども、ご自身の中での2024年シーズンを振り返ると、どれぐらいの評価をしてますか。
櫻井プロ 100点満点で言ったら30点ぐらい。
ーーだいぶ厳しいですね。
櫻井プロ でも悪いなりに自分でもがいて、頑張りました。
ーー優勝っていうタイトルを獲れないというのは、自分の中ではちょっと悔しいですか。
櫻井プロ そうですね。やっぱり優勝、もっと言えば複数回優勝を目指してたので、毎試合歯がゆいところはありましたね。
ーー22年にステップ・アップ・ツアープで5勝、23年はレギュラーで4勝って、ちょっと普通じゃ考えられない活躍だったので、他の人からしたらこれ(メルセデス・ランキング28位)でも順調に来ているような成績に見えるんですけれども。
櫻井プロ はい。今考えたら、突っ走ってきた感じなので、ここでこういう時間があったのも大事だったなって思います。
ーー24年、自分の中で思い出に残る試合、悔しい試合とかはありましたか。
櫻井プロ なんか毎試合、悔しい悔しいっていう1年でした。思い出に残ってるのは海外メジャーに2試合出たことです。全米女子オープンと全英女子オープン、両方行けたことがすごくいい経験だったなって思います。
ーー23年も全英女子オープンは出ていますが、23年と24年ではモチベーションなど心の持ち方は違ったんですか。
櫻井プロ そうですね。24年の全英はゴルフの聖地であるセントアンドリュースでの開催だったので、ずっと出たいなって思っていました。23年、24年共に本当ギリギリで出れたんですけど、やっぱり行ってよかったなって思いました。
ーースウィルカンブリッジ(18番ホールの小川を渡る橋)の写真撮れましたか。
櫻井プロ はい、撮りました。自分単独の写真と、チームの写真と両方撮ってしっかり待ち受けとかにしてます(笑)
ーープロの中でも、あそこで回ったことがない、回れないっていう人たちが多いですもんね。
櫻井プロ そうですね。次は10年後とかの開催で本当に回れないコースですし、やっぱり聖地なので一生に1回は回ってみたいコースでした。なのですごい楽しかったですね。結果は恥ずかしいぐらいなんですけど。でも、こういうことが笑って話せる日が来たらいいなって思って頑張ります。
ーー全英が終わってから心機一転したことはなにかありますか。
櫻井プロ そうですね、全英から帰ってきた日に髪を切りまして。すごくバッサリ。もう30センチぐらい切ったんです。
ーー皆さんもこの姿はもう試合でも観たと思いますけれども、短いボブも意外と人気じゃないですか。
櫻井プロ はい。選手の先輩方とかにもボブは結構好評です(笑)
『全英後に髪をバッサリと切り、ヘアースタイルを一新した櫻井プロ』
シーズン序盤は予選落ち7回、最高位も10位タイと苦しんだ櫻井プロ。ある試合をきっかけに上昇に転じたという。
ーー日本の試合で何か印象に残っていますか。
櫻井プロ 前半戦最後のほうのミネベアミツミレディスが印象に残ってますね。
ーー単独2位になった試合ですね。勝ったのは同期の川﨑春花選手でしたね。
櫻井プロ そうですね。最終日最終組で、同期で回れたっていうのもすごく面白い大会だったなって思うし、初日7アンダーを出して、久しぶりの60台って感じだったので、それが1番嬉しかったですね。
ーー24年はスイングを変えたり、球筋も変えているっていう話も聞いていたんですけどその辺りはどうなんですか。
櫻井プロ 元々フェーダーだったんですけど、全米女子オープンが終わってからドローに変えたんです。ミネベアの時はドローで、富士通レディースの週からまたフェードに戻してって感じでした。
ーー今はどっちのほうがしっくりきてるんですか。
櫻井プロ 今はフェードでしっくりきています。でも、変えた理由っていうのが、もうフェードでどうにもできなかったところがあって。なすすべがなくっていうか。その時はもうフェードは打てなかったので、ドローに変えたんです。でも、そこでドローに変えなかったらもうシードも獲れてなかったっていうぐらいの状況だったんで、その選択は間違っていなかったです。
ーードローに変えると、飛距離が伸びたり、強い球になるっていうのもあったりすると思うんですけど、コントロール性っていうところで戻したっていうのもあるんですか。
櫻井プロ ドローは飛ぶ、球が強いっていう利点もあるんですけど、アイアンの縦距離とかはどうしてもフェードのほうが合いやすいっていう部分もあるし、ずっとフェードでやってきたんで、(ドローの)イメージはやっぱり出ないのかなって思います。ショットのイメージが出ない分、(ピンに)つかないし、バーディはちょっと少ないかなって感じだけど、ドライバーとかは(フェアウェイの)幅に収まるので、それ(ドロー)でもがくしかなかったですね。
ーー後半でまた、元々のフェードに戻したんですね。
櫻井プロ ドローにしてスイングもいい感じになってきて、これならフェードで打てそうだなって思って、富士通がその時期でした。
ーーフェードは打ちたいけれども、1回ドローに寄せてからのまたフェードってことなんですか。
櫻井プロ はい。もうフェードっていうか、スライスみたいな感じになって、(フェースに)ボールが乗ってなかったんです。まずは捕まえるところから始めて、ドロー打ってる時も、「私は多分ドロー(が合うタイプ)じゃないな」って思ってたので、フェードに変えられるタイミングを見計らいながら、「今なら行けそうだな」みたいな感じでまた戻しました。
ーースイング的にはどういう変化があったんですか。
櫻井プロ 悪かった時は、クラブがクロスに入っちゃう癖があるんで、肘が開いちゃって、(ダウンでクラブが)垂れて、(フェースがスクエアに)戻りづらいみたいな癖があって。フェースに乗らないんです。(フェースが)開いて入ってるので。なので、ドローのイメージの時は(ボールを)捕まえて、とりあえず(左に)戻ってきてくれるんで。それは応急処置みたいな感じですけど、それを打つしかもうできない状況だったって感じです。
ーードローを打ちたい時とか、捕まえてどうにかしたいっていう時に相談した人とかはいるんですか。
櫻井プロ その時にコーチはつけてなかったんですけど、キャディさんだったりとか、周りの先輩プロだったりとか、トレーナーさんだったりとか、本当いろんな方に相談してやってましたね。
ーーそして、23年に4勝挙げたうちの1つ、ディフェンディングチャンピオンで富士通レディースを迎えます。
櫻井プロ 富士通もすごい印象に残ってて。23年は最終日がなくなっちゃって、雨でできなかったんですけど、24年は最終日・最終組で迎えられたっていうのは、ディフェンディングとしての使命じゃないけど、盛り上げられたなって思って。すごくいい試合になったなって思いました(結果は3位タイ)。
ーー組み合わせもよかったですね。
櫻井プロ そうですね。もう覚えてます。古江彩佳さんと回らせていただいて。やっぱり世界レベルの選手はすごいなって思いました。
ーーあんなに小柄なのに、強さっていうのがありますよね。
櫻井プロ やっぱり安定してるし、勝つ試合の持っていき方っていうのがすごい上手いなって思ってました。
ーー勝つ試合の持っていき方っていうのは、どういう感じだったんですか。
櫻井プロ ここで(バーディを)獲らなきゃいけないってところで獲れてたし、最後も17番のパー3なんですけど、結構距離もあって、右奥がピンでバンカーが手前にあって、風もすごかったんですけど、1〜2メートル以内につけてバーディ。それも本当難しい。簡単じゃないんですよ、バーディパットも。でもそれをしっかり決めてきて。やっぱり世界で勝ってる人ってすごいなって思って。
ーーでも、そういうメジャーも獲った選手と一緒に回ったっていうのもまた1つ、自分の経験値になりますね。
櫻井プロ そうですね。本当にいい大会でした。
ーー組み合わせに恵まれた試合も24年は多かったんですか。
櫻井プロ そうですね。23年は成績がよかったので、自然と調子がいい選手と当たることが多かったんですけど、24年の成績はそんなよくなかったんですけど、古江彩佳さんと回れたりとか、最初のほうは勝みなみさんとかと回らせていただいたりとかして、すごくいい経験ができた年だなって思いました。
『悔しい1年間の中で、成長するための経験ができたと話す』
ツアーの話を離れ、櫻井プロもメンバーである「チーム アンパスィ」について語る。
ーーウェアの話にも参りたいと思いますが、今は男子だと今平周吾選手だったり、女子も今増えてきてまして(松田鈴英プロ、鶴岡果恋プロ、金澤志奈プロ)。「チーム アンパスィ」可愛くないですか。
櫻井プロ はい。もうみんな可愛いし、みんなスタイルいいし。
ーー櫻井プロもですよ。
櫻井プロ いや、私はそういうキャラじゃないんです。みんな可愛くて綺麗で、すごく華がある「チーム アンパスィ」だなって思います。
ーーアンパスィのウェアで好きな部分ってどんなところですか。
櫻井プロ やっぱりデザインがすごく可愛いんですけど、清楚さも兼ね備えてるところがすごいよくて。今はシーズン冬ですけど、着込まなくても1枚でもあったかいっていうのがすごい気に入ってて、冬はそれがいいなって思います。あと1番は、パンツの伸縮性がすごい。私、あんまりパンツ履かない人だったんですけど、アンパスィさんと契約させていただいてからはパンツをよく履くようになりました。
ーー菅楓華(すがふうか)選手と一緒にお揃いのウェア、パンツスタイルで決めてる時もありましたね。
櫻井プロ そうですね。24年からかな、楓華ちゃんもアンパスィを着るようになって。”おそろコーデ”とかできて、なんか後輩ができたっていうのが嬉しくて。
ーー「印象に残った試合がミネベアミツミと富士通」って話だったんですけど、まずはミネベアミツミの初日です。黄色いポロシャツ、覚えてますか。
櫻井プロ はい、ミネベアミツミの初日は黄色いシャツにグレーのスカートだったんですけど、その配色がすごい可愛いなって思って。
ーーベルトと、髪の毛のゴムをグリーンで合わせたりして。
櫻井プロ はい、すごい気に入ってます。
ーー好きな色とかコーディネイトとかはあるんですか。自分で合わせてるんですか。
櫻井プロ はい、全部自分で決めてますね。アンパスィさんはウェアの種類が多すぎて、朝から「こっちもいいな」「こっちもいいな」みたいに悩むんで、服着るのに10分ぐらいかかってるんですけど(笑)
ーー試合の朝に決める。
櫻井プロ はい。起きた時の気分で決めます。
ーーでは富士通の最終日の時は何色だったでしょう。
櫻井プロ 富士通の時はピンク系というか、3日間ピンク系、オレンジ系で揃えました。で、最終日のポロシャツはピンク系だったんですけど、色違いは6~7色ぐらいあって、24年はたくさん着たので印象に残ってます。その中でもピンクがすごく好きなのでお気に入りです。
『「アンパスィ」のウェアは種類が豊富で、試合で着る服を決めるのに10分かかるという』
櫻井プロはシーズンオフをどう過ごしているのかについても聞いた。
ーーこのオフは何かやりたいこととかあるんですか。美味しいご飯食べたいとか。
櫻井プロ まず美味しいご飯食べたいですね。地元が長崎なんですけど、まだなかなかちゃんと帰れてないっていうか、ゆっくりできてないので、長崎でゆっくりしたいですね。
ーー仲のいいプロと遊びに行ったりしましたか。
櫻井プロ 1回しか行ってないんですけど、菅沼菜々ちゃんとは結構仲が良くて。
ーー菅沼プロは「ココナッツ」って呼んでますもんね。
櫻井プロ はい、「ナッツ」って呼ばれてます(笑)。櫻坂46さんが好きで、ライブに誘ってもらって一緒に行きました。
ーー先輩の吉田弓美子プロとも出かけていましたね(一緒に東京ディズニーシーに行ったことをインスタグラムに投稿)。
櫻井プロ はい。あれ実はシーズン中に行ってたんです。23年も一緒に行かせてもらって。
ーー吉田弓美子選手とどういう繋がりがあるんですか。
櫻井プロ それすごい、めちゃくちゃいろんな方に聞かれてます。ステップ・アップ・ツアーに出てた時にすごい良くしてもらって、そこから仲いいんですけど。なんていうか、年がちょっと離れてるお姉ちゃんみたいな感じですごい優しくて。大好きです。
ーー25年もまた(予定を)組んでるんですか。
櫻井プロ はい、もう25年も組んでます。いつかアメリカのディズニー行きたいねとか言って。
ーーなるほど。そういった先輩とちょっとリフレッシュがシーズン中もあったりしたんですね。
櫻井プロ そうですね。やっぱりゴルフばっかりだと疲れちゃうんで、気持ちもリフレッシュして、遊びに行ったりしてます。そしたら次の試合も頑張ろうっていうモチベーションになります。
ーー櫻井プロって繊細なのかなっていうのもあって、バッサリ髪切った時も「声かけていいのかな」とか。でも、上手くリフレッシュしてるほうですか。
櫻井プロ 私はゴルフだけに限らず、すごい”気にしい”なんで、結構周りの人のこと気にしちゃうんです。でもゴルフに関しては切り替えできてるほうかなって思います。
ーー”気にしい”って、人からこう見られてるとか。
櫻井プロ はい、もうめっちゃ周り見ちゃいます。いつでも。
『仲のいい人と出かけるのがリフレッシュになると話す櫻井プロ』
25年のシーズン前にやりたいことがあるという。
ーー25年の年明けはどういう風に過ごしていくんですか。
櫻井プロ まずは自動車学校に行きます。免許を取りたいなって思います。
ーー尾関彩美悠(おぜきあみゆ)プロもこの前、そんな話してて。
櫻井プロ そうです。彩美悠ちゃんも取るって言ってました。同期は持ってない子が多くて、みんなで頑張ろうねって言ってます。
ーー運転センスはありそうですか。
櫻井プロ はい、ありそうです(笑)
ーーほんとですか。運転には性格が出ると言いますけれども。
櫻井プロ イライラしないように頑張ります(笑)
ーーじゃあ、このオフの目標の1つは運転免許。
櫻井プロ はい、安全運転で頑張ります。
ーー免許取ったらどこ行きたいですか。
櫻井プロ 温泉とか行きたいですね。ずっと温泉行きたいなって思ってて。まだ行けてないんでどこかで行けたらいいなって思います。
ーーあとは出身の長崎ですかね。長崎エリア観光みたいな。
櫻井プロ でも、長崎は狭いんで、路面電車とかでいいかなって。ちょっと運転は怖そうです。
来年のゴルフの話題に。
ーーゴルフでは、25年シーズンに向けてどういうところが課題になりますか。トレーニングをするとか。
櫻井プロ トレーニングは結構やってます。ウェイトトレーニングとかも。皆さんが想像してるほどじゃなくて、ちょっとぬるい感じでやってるんですけど、でもちゃんとやってます。あとはゴルフのほうも、23年は本当忙しくてあんまりできてなかったんですけど、24年はトレーニングと練習と、ちょっと忙しいんですけどやれてるかなって思います。
ーーじゃあ、25年の具体的な目標をお願いします。
櫻井プロ やっぱり24年は優勝できなかったので、優勝したいなって思いますし。すごい大口叩いてるみたいになっちゃうんで、あんまり言いたくないんですけど、でも、目指してるところはもっともっと上なんで、たくさん優勝して、もっと上に行けるように頑張ります。
ーーでは最後に、ファンの皆さんへのメッセージを一言お願いいたします。
櫻井プロ はい。オフシーズンも練習やトレーニングなど頑張って仕上がってきてます。25年シーズンも優勝目指して頑張るので、これからも応援よろしくお願いします。今日はありがとうございました。
『来年は必ず優勝して、さらに上を目指します!と目標を立てた』
トークショーの後は、じゃんけん大会やパターレッスン会などを開催。会場は大いに盛り上がった。
『トークショー後は櫻井プロが直接レッスンするパターレッスン会を実施』
『じゃんけん大会や記念撮影など内容盛りだくさんのイベントとなった』
22年はステップ・アップ・ツアー、23年にはレギュラーツアーで圧倒的な強さを見せ、ファンの注目を集めた櫻井プロ。25年は、毎朝自分で選ぶアンパスィのコーディネイトでもアピールする。
◆櫻井心那プロフィール
2021年にプロテスト合格。翌年のステップ・アップ・ツアーで5勝を挙げて賞金ランキング第1位になり、23年のツアー前半戦出場権を獲得した。同年、初Vの資生堂レディスをはじめ、10代では史上3人目の快挙となる年間4勝を重ねてメルセデス・ランキング5位と一気にブレーク。24年はミネベアミツミレディス北海道新聞カップ2位、富士通レディース3位タイなど惜しい戦いが続いた。ツアー通算4勝