迫田さおり(バレーボール元日本代表)が伝えたいバレーボールの魅力「私の全てであり、成長させてくれる大切なもの」
バレーボール日本代表選手として数々の国際大会を経験し、世界3位にも輝いた迫田さおりさん(31歳)。2017年に現役を引退し、現在は、スポーツ文化人としてバレーボールを通じた様々な活動に力を注いでいる。今回は、選手時代を振り返り、バレーボールの魅力を教えていただいた。
――現役生活を離れての生活は、いかがですか?
迫田:選手時代に当たり前のように練習をしていましたが、引退をして、「あの頃は幸せだったな」と改めて実感しています。
――迫田さん、日本代表選手として大活躍でしたね。
迫田:ありがとうございます。日本代表に選ばれましたが、「すぐに外されるだろう」と思っていましたが、どうにか頑張ることができました。
――バレーボールを始めるきっかけを教えてください。
迫田:小学校3年生の時に、2つ歳上の姉の影響で始めました。地元の少年団に入ると、初めてのことばかりでしたからね。とにかく興味津々で、体を動かすことを楽しんでいました。中学でも高校でもバレーをやり、楽しい思い出ばかりが残っています。
――どのような点が楽しかったですか?
迫田:毎日、同じメンバーと過ごせたことが良かったですね。仲間と練習に励み、話し合ってチームワークを高めていくのが楽しかったです。もちろん辛い練習もありましたが、それを含めて楽しかったですからね。
――それは素晴らしいですね。
迫田:はい。ただ楽しむのではありません。目の前の小さな目標に向かって、毎日続けていくのです。これが何よりも1番大変だと思います。
――高校を卒業後、どのような道を?
迫田:バレーボールを続けたかったので、V・プレミアリーグの「東レアローズ」に入りました。会社の看板を背負ってプレーをしていたため、強い責任感とバレーに取り組む姿勢を学ぶことができました。多くの先輩とスタッフが私を支えてくれたことに、心から感謝しています。東レに入って本当に良かったと思います。
――迫田さんのアタックやブロックなど、数々プレーが日本中に感動をもたらしましたね。
迫田:ありがとうございます。「高いジャンプ力を生かさなければならない」と思い、バックアタックに力を入れていましたね。跳躍力に関しては、社会人に入ってから一つの武器だなと思うようになりました。
――迫田さんが着ているTシャツのデザインが斬新ですね。
迫田:このTシャツのデザインにも強いこだわりを感じます。桜の絵が入っているのがポイントで、可愛くてお気に入りです。
ミズノのウェアは軽くて動きやすく、汗をかいてもすぐ乾きます。バレーボールでは色々な動きをしますが、ストレスなく着ることができるので良いですね。また、代表チームのユニフォームもミズノ製で、試合で着る度に「やらなければならない」と思いましたね。
――また、スウェットパーカーもお似合いですね。
迫田:ありがとうございます。ミズノのスウェットパーカーとジャージも普段よく着ています。質が良いので着ていて楽ですね。
――選手時代にシューズへのこだわりはありましたか?
迫田:シューズもミズノのものを履いていました。年々進化していますし、私も今のモデルを履きたかったですよ(笑)。
WAVE LIGHTNING Z5
迫田さんも愛用していたWave Lightning シリーズの最新版。
軽さとクッション性のバランスのとれた多くの全日本選手が愛用するシリーズ。
WAVE MOMENTUM
昨年12月に発売した全くの新しい商品。
ジャンプモーションのすべてにフォーカスした一足。
ROYAL PHOENIX 2
とにかく軽さを求めるプレーヤー、そしてリベロセッターに向けた一足。
ミズノのシューズは軽くて動きやすく、ソールが程よい厚さなので足腰への負担がかかりにくいので本当に助かりました。
――日本代表選手として、いつ頃からやれる自信がつきましたか?
迫田:結局、代表では一度も慣れなかったですね(笑)。日の丸を背負っていますし、世界一になるために毎日を全力投球でした。満足なんて一度もなかったですし、「まだまだ」と思いながら過ごしていましたね。
――国際大会を経験して何を感じましたか?
迫田:世界のトップ選手の高さとパワーに驚かされましたね。ロンドン五輪では偉大な先輩方と共に3位になることができました。4年後のリオでは世界一を目指して頑張りましたが、準々決勝で敗退して悔しい結果となりました。
――迫田さんのように、世界で戦うことを目指すバレーボール選手たちにメッセージをお願いします。
迫田:私は凄く下手で不器用な選手でした。ありのままの姿で良いと思いますし、バレーボールや自分がやりたいことに全力で取り組んでほしいですね。
――バレーボールの素晴らしさを教えてください。
迫田:バレーボールでは、1人の選手がミスをしても次にボールを触る人がフォローできれば、結果的にミスは帳消しとなります。皆が力を合わせることで得点が生まれるので、チームワークが目に見える競技だと思いますね。
バレーボールは私の全てであり、成長させてくれる大切なものとなります。現在はバレーボールの指導をしていますし、これからもずっとバレーボールと関わりたいですね。
――最後に今後の展望を教えてください。
迫田:私が今まで経験してきたことを伝えていきたいですね。世界大会や地元鹿児島の鹿児島国体で何か関わることができればと思います。